釧路が舞台の波瑠主演映画「ホテルローヤル」のロケ地はどこ?撮影裏話も

第149回直木賞を受賞し、累計発行部数85万部を超える桜木紫乃さんの『ホテルローヤル』が、波瑠さん主演で映画化することに! 11月13日(金)から全国ロードショーが開始され、映画ファン、小説ファンの間では大きな話題になっています。

釧路湿原を望む高台のラブホテルを舞台に、男女の人間模様を描く本作品は、全編北海道で撮影が行われました。今回は、気になるロケ地と撮影の裏話をご紹介!

映画のストーリーはこちら

ロケ地1:ホテルのボイラー室・ミコが迷い込んだ森(札幌市南区)

波瑠さん演じる雅代、ミコ、和歌子が仕事の合間に休憩をするほんわかしたシーンが撮影されたのは札幌市南区。

地元の方がびっくりするぐらい晴天が続き気温も高く、ボイラー室はだいぶ暑くなってしまい、スポットクーラーで風を送りながらの撮影となったそう。森のシーンを撮影した裏山では熊の目撃情報があり(!)、熊対策を万全にとった上で撮影となったとか。

ロケ地2:雅代の部屋・ホテルの事務室(札幌市南区)

雅代が描いている水彩画は、さらっとしすぎず、重すぎず……という監督のリクエストを受け油絵ではなくアクリル絵の具を採用し、美術スタッフが描き上げたもの。

劇中後半で写る「網走監獄から帰りました」と書かれているお土産は、実際に網走で売られているものを使用しています。

ロケ地3:大吉の病院(札幌市中央区)

雅代が入院中の父・大吉をお見舞いするシーンは札幌市中央区で撮影。

大吉役の安田顕さんは実年齢より20歳も年上の設定かつ病人のため、特殊な老けメイクを施して、すっかりおじいちゃん顔に。

桜木さんが現場見学に訪れ、固唾を飲んで見守る中、無事に波瑠さんと安田さんがクランクアップ!

ロケ地4:ホテルローヤル(釧路郡釧路町)

ホテルの客室は北海道テレビ内に組まれたセットとのことですが、外観は実際にあるラブホテルを借りて撮影を敢行したそう。

国道沿いにあり、劇中さながら車で入ると一気に映画の世界観に引き込まれます。

ロケ地5:和商市場(釧路市黒金町)

1954年に市民の台所として設立された釧路で最も歴史ある市場。北海道三大市場のひとつです。

こちらは劇中で雅代がいつもみかんを買っている場所。八百屋『八尾松』の店主役を演じる釧路演劇協議会会長、片桐茂貴さんは桜木紫乃さん原作の映像化作品すべてに出演しているんだとか。

ロケ地6:幣舞橋

釧路市街地のシンボル、幣舞橋。黄昏時や夜にライトアップされる橋や、水面に映る街頭の灯りが幻想的です。

日本初の橋上彫刻『四季の像』(乙女の像)があり、北国に生きる人々のたくましさが表現されているんだとか。雅代が車で渡るシーンは、彼女の新たな旅立ちを象徴しています。

7:釧路港

北海道で水揚量1位を誇り、1年を通して豊富な魚介類が捕れる釧路港。映画では、正太郎が働くシーンで登場します。

釧路港の夕景はインドネシアのバリ島、フィリピンのマニラ湾と並び“世界三大夕日”として賞賛されているんだとか!

撮影の日は、早朝かつ大荒れの天気だったため、残念ながら夕日を拝むことは叶わなかったそう。

 

映画を見た後に巡ると、さらに映画の世界観を楽しむことができそうですね。

<映画詳細>

公式サイト:https://www.phantom‐film.com/hotelroyal/
Twitter:@hotelroyalmovie

【参考・画像】
『ホテルローヤル』
11月13日(金)より
TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
配給:ファントム・フィルム

©桜木紫乃/集英社 ©2020映画「ホテルローヤル」製作委員会

【画像】
ジャバ、スタイル、jyapa   / PIXTA(ピクスタ)