
搾りたての感動をそのままに。牧場直営ジェラート店が届ける「できたてのおいしさ」
北海道Likersの連載『情熱の仕事人』では、北海道のさまざまな分野の“仕事人”を取り上げ、その取り組みや志、熱い想いなどを紹介しています。
今回は、北海道・上士幌町でジェラートやケーキの販売を行う『DREAM DOLCE(ドリームドルチェ)』などを運営する、株式会社WBCのジェラート製作者・平井さんにお話を伺いました。 関連会社である『ドリームヒル牧場』で生産された生乳をふんだんに使用し、“できたてのおいしさ”を届けるジェラート作りへの情熱とこだわりに迫ります。

平井勇太(ひらい・ゆうた)。
アイス工場を立ち上げるからと声をかけられ、上士幌町へ。当初はアイスの製造を中心に携わり、現在は店舗のアイスや焼き菓子、バスクチーズケーキなど、さまざまな商品の製造を担当しています。
24時間以内の生乳がもたらす、自然なコクとなめらかさ
「DREAM DOLCE」では搾乳後24時間以内の生乳を使用されていますが、新鮮だからこそ出せる美味しさの秘密について教えてください。

24時間以内の新鮮な生乳を使うことで、生乳本来の自然なコクとなめらかさが際立つジェラートになります。素材の風味をしっかりと活かせる点が、当店の大きな魅力ですね。製造の工程におきましても、生乳の新鮮さを決して損なわないよう一つひとつ丁寧に扱い、素材が持つ本来の美味しさを最大限に引き出せるよう心がけております。
五感で味わうなめらかさ。フレーバーごとの緻密な調整
空気をふんだんに含ませた製造工程による、口当たりのなめらかさが最大の特徴だそうですね。毎日作る中で、特に感覚が必要になる工程はどこでしょうか。
当店では季節ごとの新鮮な食材を使用しておりますので、フレーバーによって素材の状態や特徴がそれぞれ異なります。そのため、毎回全く同じように作るのではなく、その時々の素材の様子に合わせて、一番美味しくなるように作り方を調整しながら仕上げております。

とくに機械からアイスを盛り付ける際は、フレーバーによって空気の含有量が異なりますので、その状態をしっかりと確認しながら調整しています。そうした小さな積み重ねが、なめらかな口当たりにつながっているのだと思います。口当たりだけではなく、見た目や香り、食感も含めて、お客様に五感で楽しんでいただけるようなアイスづくりを心がけております。
「A2ミルク」導入への挑戦と、日々のインスピレーション
店内販売で32種類、カップ販売で約50種類ものジェラートを取り扱っていらっしゃいますが、新しい味のアイデアはどのようにして生まれるのでしょうか。
新しいフレーバーのアイデアは、家でお酒を飲んでいるときにふと思いつくこともありますし、スタッフと話をしている中でヒントをもらうこともよくあります。「こんな組み合わせはどうだろう?」と思い立ったものを、まずは実際に試してみることが多いですね。

これまで作ってきた中で一番苦労したのは、昨年、ベースとなるミルクを『A2ミルク』に変更したときです。ミルクが変わることで全体のバランスが大きく変わってしまい、これまでのレシピのままでは、A2ミルク本来の良さを十分に引き出すことができませんでした。そこで、スタッフみんなで何度も試作と調整を重ねて、A2ミルクの良さがしっかりと伝わるように、レシピを一から見直して作り直しました。
牧場への感謝を胸に。チームで届ける極上のジェラート
美味しいジェラートを作り続けるために、日頃から大切にされていることを教えてください。
自社牧場(ドリームヒル)の直営店だからこそ、牧場の方々が大切に育てた牛から搾ったミルクを、素材の良さを活かした形でジェラートにできるのが私たちの強みです。
毎日届けられるミルクは、牧場の方々が牛の健康や環境に気を配りながら、本当に大切に作ってくれているものです。そのミルク本来の美味しさがあるからこそ、私たちも美味しいジェラートづくりにつなげることができています。素材を作ってくれる牧場への感謝を常に忘れず、その良さをしっかりお客様に届けられるよう、スタッフ一同心を込めて取り組んでおります。

※季節によりフレーバーが異なります。
お客様に「美味しい」と言っていただけた時や、ジェラートの盛り付けを見て「きれい!」と喜んでくださったり、写真を撮ってくださる姿を見ると、とても嬉しくなります。自分が心を込めて作ったジェラートを、味だけではなく見た目でも楽しんでいただけることが、何よりのやりがいです。
あなたの「北海道Like」(=北海道の好きなところ)を教えてください
ご飯が美味しいところ、そして食材が新鮮なところです。
詳細情報
DREAM DOLCE(ドリームドルチェ)
住所:北海道河東郡上士幌町東2線239番地
営業時間:【4月~9月】10:00~18:00、【10月~3月】10:00~17:00
TEL:01564-9-2277
北海道Likers編集部のひとこと
日々送られてくる新鮮な生乳と向き合い、フレーバーごとの緻密な調整や『A2ミルク』への挑戦など、製作者の方の妥協のない姿勢に感銘を受けました。牧場への深い感謝の気持ちがあるからこそ、あの極上のジェラートが生まれているのですね。
十勝の美しい景色を眺めながら、ぜひ皆さんも上士幌町の『DREAM DOLCE』でできたての美味しさを体験してみてください。
取材・文/北海道Likers編集部 取材協力/株式会社WBC









