優勝 サムネ

5年ぶりの開催に全国からファンが集結! 「JRAジョッキーDAY2024」レポート

“競馬”と聞くと、スマートフォンなどのゲームなどでも馴染みのある方が多いかと思いますが、北海道の帯広市には『ばんえい競馬』という、普通の競馬とは少し違った形の競馬があります。

ルールやレース内容は通常の競馬とは全く違い、体重が1トンほどの巨大な“ばん馬”たちがゴールを目指して重いそりを曳く“世界で唯一の競馬”です。

そのレースを主催している『ばんえい競馬馬主協会』と、日本中央競馬会『JRA』とのコラボレーションイベントが、2024年8月19日(月)に開催された『JRAジョッキーDAY2024』です。

JRA所属の名だたる騎手たちが帯広に会しトークショーやサイン会を行うというイベントですが、目玉は何といっても、JRAの騎手たちがばんえい競馬の騎手とタッグを組んで行う『ばんえい競馬』のエキシビションレース!

今回は、コロナ禍による中止を経て、実に5年ぶりの復活開催となった、『JRAジョッキーDAY』の模様をお届けします。

今年は来場者プレゼントとして、イベントのデザインが施された特製うちわが、先着500名に配布されました! 来場者プレゼントは14時からの配布でしたが、13時30分ごろにはすでにファンが列をなして、配布を待ちわびていました。

また、今回の来場者は3,469名と、前回(2019年)の入場者数よりも多くの方の参加があったそうです。

イベントレポートの前に「練習風景」をお届け!

今回のレース前の練習風景を特別にお届けします! 初参加のJRA騎手が実際にばん馬に騎乗し、レース本番に向けて練習を重ねていました。

JRA騎手にばん馬の印象を聞くと「大きい!怖い!(笑)」という感想だったとのこと。普段から競走馬を扱うとはいえ、ばん馬を間近に見て、その大きさに驚かれたようです。

エキシビションレースの騎乗馬発表はいかに……?

特設ステージに登壇したJRA騎手

特設ステージに登壇したJRA騎手
画像:北海道Likers

JRAの騎手たちがばんえい競馬の騎手とタッグを組んで行う『ばんえい競馬』のエキシビションレース。今回、『ばんえい競馬場』に参加したJRAの騎手たちは、荻野琢真騎手、北村友一騎手、佐々木大輔騎手、鮫島克駿騎手、丹内祐次騎手、富田暁騎手、菱田裕二騎手、松岡正海騎手、横山武史騎手の9名です。特設ステージに登壇して、それぞれの意気込みを語りました。

荻野騎手は前回2019年と前々回2018年と続けて優勝しており、今回は3連覇をかけてのレースとなりました。また、佐々木騎手は最年少20歳で初出場の一方、松岡騎手は開催14回のうち12回もJRAジョッキーDAYに参加されている大ベテランです。

そして、気になる今回のレース表はこちら! レースは18時20分発走なので、レース開始までハラハラドキドキです。

JRA騎手による意気込みを語るトークショーも

特設トークショーステージに登壇したJRA騎手の菱田騎手左、横山騎手右

特設トークショーステージに登壇したJRA騎手の菱田騎手(左)、横山騎手(右)
画像:北海道Likers

通常レースの合間では、9人のJRA騎手たちが二人ずつ、先ほどとは別の特設ステージに上がって3分ほどのトークショーを行いました。

菱田騎手は今回で6度目の出場となるものの、まだ未勝利ということで気合十分と語り、一方の横山騎手は、前回2019年に続く2度目の出場で、前回は2着ということでこちらも一着をとるべく一層気合いが入っていました。

白熱した戦い「エキシビションレース」

エキシビションレースのスタート地点へと向かう、菱田騎手と横山騎手が騎乗するばん馬

エキシビションレースのスタート地点へと向かう、菱田騎手と横山騎手が騎乗するばん馬
画像:北海道Likers

日が暮れてきたころ、観客が待ちかねたメインイベント、エキシビションレースが開催されました!

通常のばんえい競馬は、一つのソリに一人の騎手が乗り込みますが、JRA騎手たちが参戦するエキシビションレースは、ソリの前方にJRAの騎手が乗り、そのすぐ後ろにばんえいの騎手が乗って手綱をとるという形式になります。

冨田騎手と今井騎手

富田騎手と今井騎手
画像:ばんえい十勝

エキシビションレースは馬のゼッケンにJRAの騎手名が載っており、お目当ての騎手を捉えようとカメラを構える観客がひと際目立ちました。

エキシビションレースで第二障害となる坂を登る菱田騎手

エキシビションレースで第二障害となる坂を登る菱田騎手
画像:北海道Likers

ばんえい競馬はカーブがない直線のみのレースで、障害となる坂道を二つ乗り超え、一着を目指します。

頂点が160cmにおよぶ、最大の傾斜となる第二障害を越える瞬間、会場の観客の熱も最高潮に達し、大声援を送る子どもから、ゴールの瞬間を逃すまいとカメラを片手にゴール方向に走り出す人まで、たくさんのファンがレースの結果を見守っていました。

「JRAジョッキーDAY2024」表彰式

優勝台 富田暁騎手

富田騎手
画像:ばんえい十勝

結果は、1着が富田騎手、2着が鮫島騎手となりました。両者とも初出場ながら、好成績を収めました。その後行われた表彰式は、参加したJRA騎手が再度集まる、イベントのエンディングとも言える催しで、こちらも多くのファンが駆けつけていました。

富田騎手は、「同乗の騎手と作戦を立てて臨んだレースで、最後は鮫島選手との追い比べになり、気合いでつかんだ勝利だった」と語りました。

大盛り上がりだった「JRAジョッキーDAY2024」

5年ぶりの開催ということもあり、地元帯広の方はもちろんのこと、JRAのファンも押しかけ、道内のみならず全国各地からたくさんのファンが集まった『JRAジョッキーDAY2024』。

『ばんえい競馬』では、ばん馬のレース以外にも1年を通して様々なイベントが開催されており、競馬場の入口真横には『とかちむら』という産直市場や、カフェ、レストランなどの施設もあるため帯広の観光スポットとしても人気があります。

さらに、10月上旬までの土・日・月のみ営業する、特設のバーベキュー施設『焼肉ハウスれんが』も登場しており、コースのすぐそばで焼肉を食べながらナイトレースの観戦も可能です!

北海道の十勝地方、帯広市を訪れた際にはぜひ、『帯広競馬場』に立ち寄ってみてくださいね。

【詳細情報】
帯広競馬場(ばんえい十勝)
住所:北海道帯広市西13条南9丁目
電話番号:0155-34-0825
開催日:土曜・日曜・月曜(年末年始等、変則日程あり)
※レース開催時間などは公式ホームページをご確認ください

取材・撮影/北海道Likers

【画像】北海道Likers

この記事は取材時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。

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