道民なら言われたことがある!? 「北海道出身です」に返ってくる反応あるある6つ
道外に住んでいる道産子の方は、“北海道出身”だと明かすこともあるでしょう。その際、どんな反応が返ってきすか? 筆者も道外に住んでいた経験があり、出身地を伝えるとさまざまな反応がありました。
今回は筆者の実体験も踏まえた、「北海道出身です」に対する反応をご紹介します。
反応1:「寒さに強いんだね」
北海道は雪国でもあり、多くの道外の方に「北海道の人は寒さに強そう」と思われているようです。ただ道民のなかにも寒がりな人はいますよね。筆者も冷え症です。
たしかに北海道の冬は最高気温が氷点下な日があるなど、とても寒いです。ただし、家や施設など建物や、電車やバスなど乗り物のなかはしっかりと暖房が効いています。家の外に灯油タンクがあり、暖房はガチ装備です。冬は部屋で暖房をガンガン効かせて、半袖を着てアイスを食べているなんていう猛者もいます。
外はたしかに極寒ですが、建物や乗り物に入ってしまえばあたたかく、家のなかで過ごす時間が長い人はむしろ寒さには弱いかも。ステイホームな日常が長く続いていますからね。
ただ子どもの頃から極寒のなかを登下校し、大人になってからも通勤をしている人もたくさんいるので、寒さに慣れている人が多いのは事実でしょう。
反応2:「おいしいものいっぱいあるよね!」
北海道の味覚に好感触な反応だったら、「はい、おいしいものたくさんあります!」と力いっぱい返したいですね。
海鮮に野菜、果物、畜産もさかんで、お米もおいしい。そんな豊富な食材から作られるラーメンやジンギスカン、スープカレーといった名物料理もたくさんあります。
北海道の食糧自給率は、令和元年度のデータだとカロリーベースで216%、生産額ベースで211%。日本全体では、カロリーベースで38%、生産額ベースだと66%なので、北海道の食材がいかに豊かなのかおわかりいただけるでしょう。
筆者が道外の飲食店でアルバイトをした際に、出身地の食材が使われていて、うれしくなった経験もあります。北海道に来て食べる、お取り寄せしてもらうだけでなく、北海道の食材が日本全国の土地で活かされているというのも素晴らしいことですよね。
反応3:「北海道のどこ?」で答えても伝わらない
「北海道出身」と伝えると、さらに「北海道のどこ?」と聞かれることもよくありました。ただし、札幌市や旭川市、函館市などメジャーな場所以外はあまり知られていないのが現実。それもそのはず、北海道の市町村は179もあり、全都道府県のなかで最も数が多いのです。道産子でもすべてのまちを知らない、という人もいるでしょう。
『北海道Likers』では、全国的にはメジャーでなくても、魅力あふれる北海道のまちをたくさんご紹介しています。記事をきっかけにして、多くの方に知っていただければ幸いです。
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反応4:「水曜どうでしょう大好き!」
『水曜どうでしょう』は北海道テレビ(HTB)で放送されている、北海道のローカル番組です。1996~2002年にレギュラー放送をしていて、今でも不定期で放送されています。俳優・大泉洋さんの出世作として、全国的な知名度を誇っており、全国各地に多くのファンがいます。
過去に筆者が北海道出身だと明かしたとき、「水曜どうでしょう、大好きなんですよ!」とものすごく喜んでくれた方がいましたが、筆者は当時番組を見たことがありませんでした。まったく話ができず、相手も少し残念そうでした。その後に番組を見ることができたので、今は『水曜どうでしょう』が好きな方と会話に花を咲かせる準備は万端です!
反応5:思い描く北海道のイメージが違う
北海道に限った話ではありませんが、都道府県に対する外からのイメージが、「自分の出身地のまちと当てはまらないな」と思うときもあります。「一部の地域だけのこと」とか「うちは違うんだよね」なんていうように。とくに北海道は土地が広いこともあり、さまざまなイメージを持たれています。たとえば……
・「海鮮がおいしい!」→海に面していない場所も多い
・「広い大地に牛が放牧されている」→畜産をやっていない地域もある
・「キツネとかクマがいるの?」→いるけどキツネはエキノコックスがこわくて逃げる。クマなんてもってのほか!
・「雪国だよね」→雪があまり積もらない地域もある
ドラマや漫画の作品で舞台になっている場所があると、そのイメージを伝えてくださる方もいます。でも、自分が住んでいる場所は全然違う!なんてこともあるわけで……。
それぞれの地域で違いがあっても魅力があることは間違いないので、今まで知らなかった一面が道外の方にも伝わってくれたらいいですね。
反応6:「うわあ、いいな~!」
北海道出身だと明かしたときに共通していたのが、多くの方が北海道にとてもいいイメージを持ってくださっていたことです。「いいよね~うらやましい!」「行ってみたいな」「いつか住みたいな」などと言ってもらえる機会も多く、とても誇らしかったです。
筆者は道外に出たことで、改めて北海道の魅力を再認識させられて、故郷をもっと好きになりました。これからも誇れる北海道であるよう、いち道産子としての意識を高く持っていたいものです。
【参考】
都道府県の食料自給率 / 農林水産省
【画像】
csgms、JoaoCachapa / shutterstock
kiki、K.Yoshida、shigamachi、hide、はっさく、mihiro、よっちゃん必撮仕事人 / PIXTA(ピクスタ)