この鳥だ~れだ!羽幌町のカントリーサインに描かれている珍しい鳥の名前は…
北海道をドライブしていると、必ずといっていいほど目に入るのがカントリーサイン。北海道にある各市町村の特徴が1枚のイラストになり、標識として設置されています。そんなカントリーサインを眺めていると珍しい動物を発見しました!
そこで今回はカントリーサインに描かれた珍しい動物をクイズ形式で紹介します!
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ペンギンみたい、でも違う!
羽幌町のカントリーサインに登場しているのは、こちらの動物。それでは問題です! この動物は何でしょうか。
立ち姿はペンギンのように見えますが……。
正解は「ウミガラス」
というわけで正解はウミガラスでした!
ウミガラスは別名“オロロン鳥”とも呼ばれており、成長した個体は全長44センチメートル程度になるのだとか。まんまるとした目がかわいらしいです!
なぜ羽幌町のカントリーサインにウミガラスが?
ウミガラスと聞いて「聞いたことある!」と思った人は、かなり少ないのではないでしょうか。筆者も羽幌町のカントリーサインを調べるまでウミガラスは聞いたこともありませんでした。
ではなぜウミガラスが羽幌町のカントリーサインに描かれているか。実はこのウミガラス、日本では羽幌町にある天売島(てうりとう)でしか繁殖をしていないんです!
1960年代には約8,000羽いたとされるウミガラスですが、2014年の調査ではわずか35羽にまで減ってしまい、現在では絶滅危惧種に指定されています。
そのため、羽幌町にはウミガラスの保護や海鳥類の調査を目的とした「北海道海鳥センター」があります。施設内ではめずらしい鳥たちの模型や卵を見られるとのこと。かわいらしいウミガラスの姿を間近で見られるなんて、とっても楽しそうです!
ちいさな地球「天売島」
羽幌町から27キロメートルほど離れた位置にある『天売島』は100万羽の海鳥と300人が共存する島です。先ほども紹介したとおり、ウミガラスが日本で唯一繁殖する場所としても知られています。
他にも、世界で北海道とオホーツク海沿岸にしか生息していない海鳥、ケイマフリも観測することができちゃうんです!
こちらがケイマフリ。なんだか落ち着いた雰囲気でかっこいいですね。
さらに天売島では海鳥繁殖地ガイドツアーが実施されており、ツアーに参加することでウミガラスやケイマフリなど珍しい海鳥が見られる確率がグッと上がるんだとか! 天売島に行くならガイドツアーは外せません!
羽幌町のカントリーサインには大変珍しいウミガラスが描かれていました。他のカントリーサインもじっくり眺めて、市町村の魅力を再発見していくのも楽しそうです!
【画像】Steve Allen、ookinate23、feathercollector、UM / PIXTA(ピクスタ)
【参考】環境省、羽幌町北海道海鳥センター、天売島
ウミガラス/環境省
環境省・羽幌町北海道海鳥センター
天売島について/天売島
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