
北見で39.0℃の猛暑から荷物を守る!札幌通運が北海道で「定温物流」体制を強化した本当の狙い
“涼しい北海道の夏”は、もはや過去のものになりつつあるのかもしれません。2025年、北海道の夏(6〜8月)の平均気温は歴代1位の高温となり、北見市では最高気温39.0℃という過酷な暑さを記録しました。
こうした急激な気候変動のなかで、私たちが普段スーパーやお店で手に取る商品の品質は、一体どのように守られているのでしょうか。
北海道から全国へ総合物流サービスを展開する『株式会社ロジネットジャパングループ』の『札幌通運株式会社』は、2026年度より道内における『定温物流』体制の大幅な強化を発表しました。
気候環境に最適化された、最新の物流インフラの裏側を解説します。
「冷蔵・冷凍」とは違う!品質を守る「定温物流(10〜20℃)」の重要性
食品や商品を運ぶ際、“常温”や“冷蔵・冷凍”という言葉はよく耳にしますが、『定温物流』とは具体的に何を指すのでしょうか。
『定温輸送』とは、温度制御装置を用いて庫内の温度を10度から20度に保ったまま物品を保管・輸送する方法のことです。冷蔵や冷凍のようにキンキンに冷やすわけではなく、外気温の影響を受けないように“一定の涼しさ”を維持するのが特徴です。
チョコレートやワイン、一部の精密機器や医薬品など、温度変化に極めて敏感な商品は、真夏の高温下では品質が劣化してしまいますが、冷やしすぎても結露などの原因になります。『定温物流』は、こうしたデリケートな商品を安全かつ最適な状態で運ぶための、まさに物流の要とも言える専門的な技術なのです。
車両増車と「大谷地倉庫」のエリア拡大。北海道を支える万全の体制へ
気象庁によれば、今年も平年を上回る高い気温が予想されています。厳しさを増す気候変動と多様化する顧客ニーズに対応するため、『札幌通運』は全道規模で2つの大きな強化に乗り出しました。
1つ目は、『定温輸送対応車両』の増車です。札幌圏と道内各拠点を結ぶ幹線輸送や、各地域での細かな配送網において、定温対応のトラック・トレーラーを増やすことで、輸送中の温度変化リスクを最小限に抑えます。
2つ目は、『大谷地倉庫』の定温対応エリア拡大です。大谷地流通業務団地内に位置するこの倉庫は、JRコンテナ基地や道央自動車道・札樽自動車道へのアクセスが抜群に良い、道内幹線輸送の起点となる最重要拠点です。この主力倉庫の定温化を強化することで、保管から輸送まで途切れることのない“定温リレー”が実現します。
北海道Likers編集部のひとこと
私たちが当たり前のように高品質な商品を手にできる背景には、気温39℃の猛暑のなかでも最適な温度を保ち続ける、物流業界のたゆまぬ企業努力があります。
『ロジネットジャパングループ』では、今回強化された北海道エリアの取り組みを皮切りに、『LNJEX』ブランドとして定温化の取り組みを全国へ拡大していく予定とのこと。
北海道発の安全・高品質な物流インフラが、これからの日本の当たり前を支えていくことに期待が高まります。
文/北海道Likers 画像・参考/株式会社ロジネットジャパン
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