ねぇ、読める?「難読漁港名番付表 北海道場所」名前の由来や獲れる海の幸も徹底解説~横綱編~

2025.11.07

このたび、北海道漁港漁場協会が『難読漁港名番付表(北海道場所)』を発表!

相撲の番付表のように、北海道にある難読の漁港名が番付にされて、話題になりました。北海道には難読地名がたくさんあり、読むのが難しい漁港もあります。

というわけで今回は、北海道の難読漁港名をクイズ形式でご紹介します。どんな北海道のおいしい海の幸が獲れるのかも深掘り! 今回は東西の横綱編です。

東の横綱:羅臼町の「於尋麻布」漁港、なんと読む?

世界自然遺産である知床の町としても知られている羅臼町(らうすちょう)の『於尋麻布漁港』。ちなみに“麻布”は「あざぶ」ではありません。さて、なんと読むでしょうか? 

於尋麻布漁港
画像:北海道漁港漁場協会HPより

正解は:「おたずねまっぷ」

於尋麻布漁港は、羅臼町の麻生町に位置し、主に羅臼漁業協同組合の漁業者が利用しています。名前の由来はアイヌ語の「オ・タッニ・オマ・プ」で、“川尻に・樺の木が・ある・もの”という意味だそうです。

たしかに『於尋麻布漁港』の南北には川があるので川尻であり、知床にはシラカバやダケカンバなどの樺の木もあるので、意味が当てはまる地名といえそうです。

羅臼町_於尋麻布漁港_魚
画像:羅臼町

於尋麻布漁港では、春から夏にかけてカレイが獲れて、一夜干しなどで食べられています。また、冬から春にかけてはスケトウダラの漁獲もあり、タラコとしても加工されます。さらに、イバラガニという全身にいばらのような棘を持ち、とても甘みが強くておいしい幻のカニも。

羅臼漁業協同組合で獲れた新鮮な海産物やオリジナルの加工品を販売する、直営の販売施設『海鮮工房』もあります。

【詳細情報】
於尋麻布漁港
住所:北海道目梨郡羅臼町麻布町
アクセス:根室中標津空港から車で約1時間

海鮮工房 羅臼漁業協同組合
住所:北海道目梨郡羅臼町本町361
アクセス:根室中標津空港から車で約1時
電話番号:0153-87-3542
営業時間:9:00~17:00
定休日:11~4月の日曜日

西の横綱:島牧村の「厚瀬」漁港、なんと読む?

札幌市からおよそ160km離れた西側にあり、『賀老の滝』などの名所もある、島牧村(しままきむら)の『厚瀬漁港』。よく使われる漢字の組み合わせなので読めそうですが、どうでしょう? ちなみに「あつせ」ではありません。

厚瀬漁港
画像:北海道漁港漁場協会HPより

正解は「あっちゃせ」

正式名称は『厚瀬(あっちゃせ)漁港(厚瀬地区)』で、主に島牧漁業協同組合の漁業者が利用しています。名前の由来は残念ながらわかっていません。近くには『厚瀬トンネル』などほかの場所にも『厚瀬』という名前があります。

『厚瀬漁港』では年間を通してホッケの漁獲があり、島牧村全体でも魚種別ではホッケが約464トンと最も数量も多いです。9~10月の秋にかけてはサケもよく獲れて、島牧村の漁獲高としても最も高い金額の魚となっています。島牧村の商店やふるさと納税では、そんなホッケの開きや飯寿司(いずし)、サケトバなどもGETできますよ。

【詳細情報】
厚瀬漁港(厚瀬地区)
住所:北海道島牧郡島牧村港
アクセス:新千歳空港から車で約2時間50分

北海道Likersライターのひとこと

難読漁港名番付表(北海道場所)
画像:北海道漁港漁場協会HPより

筆者は道産子ですが、北海道は広いというだけあって、まだまだ読めない知らない地名もたくさんあります。

今回の漁港はどちらも横綱なので、本当に難読でした。漁港やおいしい海産物に興味を持たれた方は、ぜひ足を運んだり、北海道産のおいしい海産物を手に入れて食べてみてくださいね。

文/aoikara 画像/北海道漁港漁場協会・羅臼町

 

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