シマエナガ 国営滝野すずらん丘陵公園

もふもふは冬だけ!雪の妖精「シマエナガ」に会える札幌周辺のスポット3選

豊かな生態系と美しい自然が調和する北海道。雄大な自然のなかで、個性あふれる動物たちと出会う体験は格別なものですよね。

今回は、近年爆発的に人気が高まっている“シマエナガ”に出会えるスポットをご紹介します。

全国で人気爆発中!雪の妖精「シマエナガ」にはどうすれば会える?

白いもふもふの体につぶらな瞳。まんまるでかわいらしいルックスから、北海道の「雪の妖精」と呼ばれる“シマエナガ”をご存じでしょうか?

シマエナガはエナガの亜種。スズメ目エナガ科エナガ属に分類される野鳥で、北海道のみに生息しています。体長は14cmほどで、「ジュリリ、ジュリリ」という特徴的な鳴き声を持ちます。近年はシマエナガのグッズが続々と発売されるほど、全国的に人気が高まっています。

北海道には、501種類もの野鳥が生息するといわれています。ラムサール条約に登録された湿地や湖沼、国立公園など、バードウォッチングを楽しむのにぴったりのスポットもたくさん。

ちなみに、バードウォッチングは最近注目を浴びている“ケアツーリズム*”にも含まれており、幅広い年齢層からの関心が高くなっています。

季節や時間によってさまざまな野鳥の姿や鳴き声を楽しめるバードウォッチングですが、シマエナガは、木の葉が落ちる12〜3月により姿を発見しやすくなるのだとか。保温のために羽毛がふっくらとして、かわいらしさが増す冬のシマエナガ。癒やしを求めて、ぜひバードウォッチングに出かけてみてはいかがでしょうか。

*ケアツーリズム・・・旅先での食や交流、地域資源を楽しむことによって、心身が癒されたり、新しい発見や自己成長ができる旅。

札幌周辺で「シマエナガに会える」場所3選

北海道に広く生息するシマエナガですが、今回は札幌周辺で出会えるスポットを3つご紹介します。ぜひ旅の参考にしてみてくださいね。

1:円山公園 / 札幌市中央区

札幌市営地下鉄東西線 ・円山公園駅から徒歩5分の場所にある「円山公園」。古くから桜の名所としても知られます。円山原始林の北側に位置し、明治時代の養樹園のなごりを受け、北海道では珍しい樹木も多くあります。

スギ林のなかを散策できる木道が整備されており、近くにはカツラの巨木があり、運が良ければエゾリスに会えるのだとか。

園内でシマエナガが発見されやすい場所は、カラマツや、『円山公園パークセンター』から『自由広場』のあたり。「円山公園」には背の高い樹木が多いので、高い位置での観察になることが多いそう。慣れている方は鳴き声で探しているとのこと。発見されやすい時間帯は、午前中です。

<施設情報>
■施設名:円山公園
■所在地:北海道札幌市中央区宮ヶ丘3
■電話番号:011-621-0453
■営業時間:年中無休
■ホームページ:https://maruyamapark.jp/

2:The Bird Watching Cafe / 千歳市

JR千歳駅から車で10分ほどの場所にある「The Bird Watching Cafe(ザ・バードウォッチングカフェ)」。世界的な野鳥写真家として知られる嶋田忠氏と娘さんが経営するカフェで、ギャラリーや野鳥の撮影スポットが併設されています。

カフェスペースにはテーブル席のほか、大きな窓に面したカウンター席があり、庭先を訪れる野鳥やエゾリスなどをのんびり観察できます。

オープン時はシマエナガを発見できる確率が高く、あとは運次第とのこと。発見するときのコツは、“頭”と“尻尾”をよく見ること。頭が真っ白なのはシマエナガだけで、尻尾は細くて長いのだとか。

カフェでは、シマエナガそっくりの丸いフォルムがとってもかわいいと話題の『シマエナガソフト』や、シマエナガがデザインされたカフェオリジナルグッズなども販売。シマエナガファンにはたまらない仕掛けがたくさんあるので、ぜひ訪れてみてくださいね。

<施設情報>
■施設名:The Bird Watching Cafe(ザ・バードウォッチングカフェ)
■所在地:北海道千歳市蘭越90-26
■電話番号:0123-29-3410
■営業時間:10~17時
■ホームページ:https://tbwcafe.base.shop

3:国営滝野すずらん丘陵公園 / 札幌市南区

札幌市営地下鉄南北線・真駒内駅から車で20分ほどの場所にある「国営滝野すずらん丘陵公園」は、北海道で唯一の国営公園。面積は約400haあり、『渓流ゾーン』『中心ゾーン』『滝野の森ゾーン』 の3つのゾーンに分かれています。国営公園でありながら、さまざまな野生動物や野鳥の生息地にもなっており、四季を通じて自然散策や野鳥観察を楽しめます。

シマエナガは園内全域で見られますが、特に発見しやすいのは『滝野の森ゾーン』の『カラマツデッキ』。発見されやすい時間帯は午前中とのこと。「ジュルル」や「ジュリリ」といった独特の鳴き声を覚えておくと、見つけやすいそうですよ。

また、同ゾーン内にある『森の交流館』では双眼鏡やスノーシューのレンタルも。雪の積もる冬でも気軽に自然散策や野鳥観察を楽しめるので、おすすめです。

<施設情報>
■施設名:国営滝野すずらん丘陵公園
■所在地:北海道札幌市南区滝野 247
■電話番号:011-592-3333(滝野公園案内所)
■営業時間:【4月20日~5月31日、9月1日~11月10日】9~17時、【6~8月】9~18時、【12月23日~3月31日】9~16時
■ホームページ:https://www.takinopark.com/

 

真っ白でまんまるなシマエナガは、“空飛ぶゆでたまご”や“空飛ぶ豆大福”と呼ぶ人も。もし運よく出会えた日には、きっと心が和むでしょう。

今回ご紹介したスポットは札幌から訪れやすく、都心部にありながら自然豊かな場所。ケアツーリズムの一つでもある“バードウォッチング”で、ぜひ北海道でしか出会えないシマエナガを探してみてくださいね。

⇒ほかにも北海道で“ケアツーリズム”が体験できる場所を探す

【参考】【種・亜種目録】北海道の鳥類(2017年) / 北海道森のものがたり~なよろ健康の森の植物たち~ Vol.4 / 北海道名寄市 耕地林務課
【画像】円山公園、国営滝野すずらん丘陵公園、MakiEni / PIXTA(ピクスタ)

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