食べ応え抜群!天ざるがおすすめ「変わらないものを作り続ける」人気の蕎麦屋
十勝の食べ物といえば、“豚丼”が有名。多くの豚丼屋がありますが、それに負けないくらい蕎麦屋も多いんですよ。
今回ご紹介するのは、帯広市にある「そば切り工房 久呂無木(以下、久呂無木)」。以前は古民家で営業していましたが、創業20周年を迎えた今年(2023年)の4月から新店舗で移転オープン。
蕎麦の紹介はもちろん、店舗のオーナーと蕎麦打ちを担当するチーフに、「久呂無木」の魅力について伺いました。
築91年の古民家から和モダンな新店舗へ「そば切り工房 久呂無木(くろむぎ)」
「久呂無木」は帯広市の東側にあります。JR帯広駅から車で6分ほどの場所にあり、観光客でも行きやすい場所です。
和モダンの店内は、すっきりとした印象。カウンター席もあるので、1人でも気軽に入りやすいですね。
旧店舗は古民家ならではの味がありましたが、新店舗ではテーブル席が多いので、年配のお客さまには好評なのだとか。
旧店舗は第4代帯広町長の私邸を借りて、2003年4月から営業していました。
築91年の旧店舗は壁や床に断熱材が入っていなく、燃料費の負担は相当だったよう。また老朽化の影響もあり、新店舗への移転を決断したのだとか。
ちなみに、移転先は旧店舗から車で1〜2分ほどの場所にあるので、「あれ?お店がない!」と思った人もご安心を。
自家製粉の手打ち蕎麦と自慢のつゆを味わって!
冷たい蕎麦と温かい蕎麦のメニュー。どれを食べようか悩んでしまいます。
ご飯ものやお子様メニューがあるのも嬉しいですね。
今回は『天ざる』にしました。
蕎麦は、幌加内産の蕎麦粉を使用。蕎麦粉8割に対して、つなぎを2割使用した“二八蕎麦”です。
時間が経ってもサクッとした衣が特徴の天ぷら。海老の天ぷらは大きく食べ応えがあります。
「お客さまからなんと言われようと、この“蕎麦つゆ”のレシピは変えません」と話してくださったのは、オーナーの山口智枝さん。創業当時から同じ味を守り続けています。化学調味料不使用なのも、こだわりのひとつです。
冷たいお蕎麦は“一番出汁”を使用しているため、濃厚な出汁の香りが漂います。甘さは少なく、すっきりとしたシャープな印象の蕎麦つゆ。
そして、自慢のつゆに負けない蕎麦の存在感。どちらかが際立つのでなく、お互いが高め合っている絶妙なバランスです。
変わらないものを作り続けたい
「久呂無木」オーナーの山口智枝さんと、蕎麦打ち担当でチーフの野中祐樹さん。
野中さんの前職は営業職で、まったく飲食業の経験はなかったそう。同店に勤めて2〜3年経ったころに、蕎麦を打つようになりました。しかも、ほぼ独学に近いかたちで覚えたというから驚きです。
「前職の営業はどちらかというと“攻める”仕事のイメージですが、今の仕事は“守る”感じ。いつ食べても同じ味だと思ってもらえるように、変わらないものを作り続けたいです」と野中さん。
店舗は移転しましたが、「久呂無木」の蕎麦はこれからも変わらない“美味しさ”が続きそうです。
店名「そば切り工房 久呂無木」の由来を聞くと、「そば切り」は“包丁で細長くきられたもの”の意味で、「久呂無木」は蕎麦の古い和名なんだそう。由来を知ると敷居が高いように感じますが、山口さんの明るい笑顔と野中さんの優しい人柄で、多くのお客さまで連日賑わっています。
帯広市にお越しの際は、こだわりの蕎麦を味わってみてはいかがでしょうか。
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■そば切り工房 久呂無木
■住所:北海道帯広市東9条南7丁目5-1
■電話番号:0155-23-4800
⇒営業時間やSNSなど詳細はこちら
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