愛されて30年！神出鬼没のキッチンカーから実店舗に。人気店の「40食限定丼」

2023.08.03

カンベ　アキラ＠北海道コンシェルジュ

北海道には、小樽の『若鶏半身揚げ』や旭川の『新子焼き』など、名物のチキン料理がありますが、帯広にも地元で長く愛されるチキン料理があります。

その名も、『若どりレッグ炭火焼』。神出鬼没のキッチンカーのみで販売されていましたが、2023年4月22日に待望の実店舗「若どりレッグ炭火焼テイクアウト専門店みさき食堂」が土日限定でオープンしました。

同店店主の佐藤翼さんにお話を伺いました。

2023年4月22日オープン「若どりレッグ炭火焼テイクアウト専門店みさき食堂」

出典: 北海道Likers

「若どりレッグ炭火焼テイクアウト専門店みさき食堂」があるのは、帯広市東1条南1丁目。帯広駅からは車で約10分。駐車場も広く、車での来店も安心です。

『若どりレッグ炭火焼』の始まりは1993年。初代社長が「三宝商会」という屋号で、スーパーの店先で催事販売したのが始まりだそうです。

その後はキッチンカーで営業していましたが、社長が2017年に亡くなられ、佐藤さんが引き継ぐことに。それまではケバブの移動販売をしていた佐藤さんでしたが、2020年に『若どりレッグ炭火焼』のキッチンカー営業を始められたそうです。

神出鬼没のキッチンカー!?

出典: 若どりレッグ炭火焼テイクアウト専門店みさき食堂

全道各地で年間200日以上も営業している『若どりレッグ炭火焼』のキッチンカー。南は函館や襟裳、北は稚内、東は根室や知床まで、離島を除く北海道ほぼ全域を回っています。

平日にスーパーの駐車場などにいることが多いんだそう。定期的に同じ場所に行くこともないのだとか。

「土日は地方でも楽しめることがたくさんあります。楽しみが少ない平日に出店することで、このお店を楽しみにしてもらいたいです。平日の夕食メニューに悩む方の助けにもなれたらいいですね」と佐藤さん。とくに、家に閉じこもりがちな冬が一番の頑張りどきなんだそう。

「冬は空気が澄んでいるので、炭火の香りがより際立つんです。朝は出店場所の雪かきから始めることもありますよ。大雪で店を休んだことは一度もありません。炭で火を起こすのは大変で、後処理にも時間がかかります。肉を焼くのは屋外なので、吹きっさらしの極寒。それでも頑張れるのは、求めてくれるお客様がいるからです」

キッチンカーで出店するたびに、毎回来てくれるお客さんも多いといいます。「来てくれてありがとう」、「またこの味を食べられてうれしい」といった感謝の声も多く寄せられるんだとか。

「お客様の喜ぶ顔が原動力です。片道6時間以上かけて行くこともありますが、大変だと思ったことは一度もありませんよ。楽しんでやっています」と笑顔で語る佐藤さん。

そんな『若どりレッグ炭火焼』のキッチンカーですが、かつての宣伝方法は、出店の数日前に出される新聞の折込チラシのみ。理由を聞くと、「インターネットやSNSをあまり使わない方やご高齢の方にも知ってもらうため」なんだとか。

もともとは神出鬼没の出店でしたが「この味をいつでも食べたい」と望む声が多く上がり、実店舗オープンのきっかけになりました。現在は折込チラシだけでなく、ホームページなどでもキッチンカーの出店スケジュールを公開していますよ。

おすすめ！土日の店舗限定「十勝牛ステーキ丼」

出典: 北海道Likers

店舗「若どりレッグ炭火焼テイクアウト専門店みさき食堂」のおすすめは、1日40食限定の『十勝牛ステーキ丼』。このボリュームでなんと1,000円（税込）！　肉の卸売りや精肉店としても営業するお店だからこそ、実現できる価格です。

出典: 北海道Likers

お肉は『しほろ牛』、『とかち鹿追牛』、『豊西牛』などの十勝牛を使用。これらのお肉を十勝産木炭の炭火で、じっくりと焼き上げています。

レアに焼き上げられたお肉は炭火の香ばしさを感じられ、柔らかくてジューシー。十勝産の玉ねぎを使った、オリジナルの『特製ステーキーソース』がよく合います。お米も北海道産米にこだわっており、まさに“新しい十勝名物”にしたい一品。ほかのお店なら2,000円以上でもおかしくないクオリティです。

出典: 北海道Likers

『十勝牛ステーキ丼』は注文が入ってから焼いてくれるので、焼き立てを食べられます。お急ぎの方は事前の電話注文がおすすめですが、炭火の香りを感じながら焼けるのを待っていると、より一層食欲をかき立てられますよ。

出典: 北海道Likers

『特製ステーキソース』単品での販売もしていますよ。

長年愛される『若どりレッグ炭火焼』や、土日の店舗限定の『十勝牛ステーキ丼』はぜひ一度味わっていただきたい逸品。

お店のなかには研究室が設けられており、新メニューを開発中なんだとか。さらに、2023年11月から今は使っていない平日の店舗を利用して、お肉メインのお弁当屋さんを始めるそう。“いいお肉を使ったお弁当を、気軽に買えるお店”がコンセプトとのことで、これからも目が離せません。Instagramでは店舗のコラボイベントなどの情報も発信中ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。