本当は秘密にしておきたい…大雪山を望む丘で自然に包まれる「極上のガーデン」
道北エリアで人気の温泉地・層雲峡温泉から車で40分ほどの距離にある「大雪 森のガーデン」。北海道ならではの植物や美しい大雪山系の山々の景色を見ることができる、全長250kmにもおよぶ「北海道ガーデン街道」の最北のガーデンです。
今季(2023年)は4月29日からオープンしているということで、初夏のガーデンを訪ねてみました。
大雪山系の地形と自然を生かした「大雪 森のガーデン」
「大雪 森のガーデン」がある大雪高原旭ヶ丘は、大雪山系の山々とそのふもとに広がる畑がまるで絵画のようなすてきな場所です。
この日は手前の畑をトラクターで耕す作業がされ、まさに北海道らしい景色を作り出していました。
こちらがエントランス。どこにどんな花が咲いているのかをまとめたボードがあるので、お目当ての花がある場合は入園前に確認しておくといいですよ。公式ホームページにもガーデン花暦情報が載っています。
「大雪 森のガーデン」は全体でおよそ5.5ヘクタールもの広さがあり、大きく「森の花園」「森の迎賓館」「遊びの森」の3つのエリアに分かれます。
ベンチでゆったり花々を鑑賞
エントランスで入場券を購入し、さっそく園内へ。
最初のエリアは「森の花園」。うかがったときはチューリップが満開! 色とりどりのチューリップが所狭しと咲いていました。色だけではなく、種類や大きさもさまざまで、思わず見入ってしまいます。
日差しを浴びると淡い色合いになり、さらにかわいらしさを感じますね。
園内の各所にカメラのマークが記されており、そこが撮影スポットだと示してくれています。
「森の花園」エリアで気になったのがベンチ。各所に比較的多めに設置されています。ガーデナーの方にうかがったところ、「森の花園」と「森の迎賓館」にそれぞれ5つほどあり、椅子が設置されているところもあるそう。風や日差しを浴びながら、ゆっくり座って花々を眺められるなんて贅沢ですね!
入場時にガーデンマップをいただけるのですが、このような案内板がたくさんあったのでわかりやすかったです。
続いて「森の迎賓館」エリアに向かってみましょう!
いろんな視点でガーデンを楽しもう
「森の迎賓館」エリアに入っていき、まず目に飛び込んできたのがこちら。『森の広場』にとてもリラックスできる椅子が設置されていました。筆者も座ってみたのですが、そこから見る青空と木々の若葉がとても美しくて印象に残りました。
こちらは『森のBar』。バーカウンターにはハーブなどが植えられています。本物のバーのようですてきですね。
『森のダイニングキッチン』には立派なピザ窯や水道設備などもありました。ガーデンウエディングの会場として使ったり、事前に予約した方にピザ作り体験をしてもらったりすることもあるそう(体験できない場合があるので必ず事前にお問い合わせください)。
「癒しの谷」というゾーンは、北海道らしい広大な田園風景を眺めながらくつろげる場所。風が心地よく、思わず深呼吸をしたくなります。
足元には『オオバナノエンレイソウ』や『スズラン』などの北海道らしい山野草が咲いていました。
このエリアにはたくさんの椅子とテーブルがあり、ベンチ同様ゆったりとくつろげます。歩いて見るガーデンとはまた違い、座って目線を低くして植物を観察したり、空を眺めたりなど、いろんな視点や角度で楽しんでみてください!
大人だけじゃない!子どもも楽しめるエリア「遊びの森」
1番奥にある「遊びの森」エリアは、自然の中で遊べる遊具があり、大人も子どもも楽しめます。
こちらは『リング型揺れるベンチ』。しっかりと固定はされているのですが、風が吹くと少しだけ揺れてブランコに乗っているような感覚になれます。
『森の木琴』は木のボールと鍵盤のような役割を果たしている木のレールによって、すてきな音色が奏でられる装置。筆者も実際にボールを置いてその音を聞いてみました。
傾斜を落ちていくときにきれいな音色が聞こえます。真ん中を通ることもあれば、右にいったり左にいったりすることもあるので、音色が一定ではなくて面白いんです!
ガーデンだけではない!さまざまな体験も魅力的
交流体験棟『チュプ』では、2023年は10月9日までの土日祝にワークショップを開催。森の中の針葉樹(エゾマツ・トドマツ)の枝葉を使った蒸留体験を行う『エッセンシャルウォーター作り体験』、松ぼっくり・どんぐり・枝などを使ってオリジナル作品を制作する『木工体験』のプログラムが用意されています(有料)。
「大雪 森のガーデン」は10月上旬で冬季休業に入りますが、1月上旬~3月下旬の土日のみ、スノーラフティングやスノーチューブスライダーなども行っているそう(層雲峡宿泊のお客様には割引あり、所要時間約1時間)。
エントランスには「緑丘茶房」というカフェがあるので、思いっきり遊んだあとはここで休憩するものいいですね。
「上川大雪酒造」のカフェということで、『甘酒』のジェラートを注文。酒粕のいい香りとほんのり甘いジェラートで心も身体も癒されました。
秘密にしておきたいほどのすてきなスポット「大雪 森のガーデン」。
今回は初夏のガーデンの様子をご紹介しましたが、7月は『エゾスカシユリ』や『バラ』などが見られるそう。毎週日曜日はガーデンガイドも行われているので、説明を聞きながらガーデンを巡るのもおすすめです!
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■大雪 森のガーデン
■住所:北海道上川郡上川町菊水841の8
■電話番号:01658-2-4655
⇒営業時間など詳細はこちら
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