ソーセージ作り体験

ジューシーなソーセージの秘訣は…氷水!? 十勝の豊かな自然のなかで、美味しい体験

帯広市には、本格ソーセージ作りやチーズ作りを体験できる「畜産物加工研修センター」があります。畜産物の加工技術を教えることが目的の施設のため、一般のお客さんも利用が可能。リーズナブルに体験できるんですよ。

同施設は「八千代公共育成牧場」内にあるので、十勝の自然を満喫できるのも魅力のひとつ。今回は、“ソーセージ作り体験”を中心に、近隣レストランのお得ランチや、十勝の自然をたっぷりお伝えします。

帯広駅から車で1時間以内!「八千代公共育成牧場」

「八千代公共育成牧場」は、農家から預託された乳牛などを育成する施設として、1982年に完成しました。広大な敷地はおよそ980ヘクタール。なんと東京ドーム210個分という驚きの広さです。

帯広駅からは車で約45分。十勝幌尻岳のふもとにあり、豊かな自然が広がります。5月中旬~10月下旬ごろまで牛の放牧が行われ、日によっては牛を間近で見られることも。

ソーセージ作りやチーズ作りを手軽に体験!「畜産物加工研修センター」

「畜産物加工研修センター」は、畜産の振興と農業経営の安定を目指し、さまざまな加工技術や製品の研究開発、研修などを行っています。

帯広市の広報誌やホームページで研修日のお知らせが公表されるため、市民の利用が多いですが、市民以外も利用できます。実際に、チーズ作りを何度も体験する関東在住のリピーターもいるんだとか。

施設の周りは、自然がいっぱい。緑に囲まれた静かな環境で、癒しの時間を味わえます。

白樺並木もあり、十勝の自然の美しさが詰まった場所です。

ソーセージ作りを体験!

今回の取材では、『ソーセージ教室』に参加しました。

研修開催日の1週間前までに電話での申し込みが必要です。今回の『ソーセージ教室』は定員20名で、研修費用は1人1,000円。

持参したエプロン・三角巾・ハンカチを身につけ、エアシャワーでほこりを落とします。施設内の長靴に履き替え、手洗い後、衛生手袋を着用して準備完了。

すでに作業台には、ボウルの中に粗挽きの豚肉、ソーセージ用のスパイス、ソーセージメーカーが用意されていました。

ボウルの中の粗挽きの豚肉に、スパイスと氷水を加えます。

氷水を入れるのは、手の温かさで肉の温度を上昇させないため。このひと手間で、ジューシーなソーセージが作れるんですね。

肉がやや白い状態になるまで、混ぜ続けます。氷水が入っているので手は冷たいですが、美味しいソーセージのために我慢しましょう。

スパイスの香りが食欲をそそります。ちなみに、スパイスのレシピも教えてくれるので、気になる人は聞いてみては?

ソーセージメーカーの先端に、羊の腸を付けます。羊の腸自体が薄いため少し難しい作業ですが、研修の指導員が優しく手ほどきをしてくれるので、ご安心を。

付け終えたら、腸の先端を結びます。

ソーセージメーカーの中に、撹拌したお肉を詰めます。

ソーセージメーカーのレバーを押すと肉が出てきます。添え手でサポートしながら、出てきた肉と一緒に先端についている腸を押し出すようなイメージ。

慣れるまでコツが必要ですが、どんどんソーセージができあがる工程は面白いです。

最後まで肉を出しつくしたら、羊の腸を結び、好みの長さにねじります。

ソーセージを金属の棒に吊るしたあと、自動燻製機に入れます。燻製機の扉を開けると、桜の木のいい香りが!

燻製機に入れてから完成するまで、約1時間20分かかります。

今回、研修を担当した石川さん。優しく丁寧に、ソーセージ作りを教えてくださいました。

『ソーセージ教室』のほかには、『3種のソーセージ教室』や『チーズ教室』もあります。ソーセージは当日受け取りが可能ですが、チーズは翌日の受け取りになるので、ご留意くださいね。

完成までの間は、近隣レストラン「カウベルハウス」でランチ!

ソーセージが完成するまでの時間は、近隣レストランでランチをいただくことに。

「畜産物加工研修センター」横にある階段をのぼります。取材時は、ツツジがきれいに咲いていました。

階段をのぼると、「帯広市畜産研修センター(カウベルハウス)」があります。“カウベルハウス”とは、一般公募で決まった施設の愛称のこと。

この中にはレストランがあって、誰でも食事を楽しめるんですよ。

今回は、十勝のブランド牛“豊西牛”を使用した『ハンバーグランチ』をいただきました。

なぜこのメニューかというと、加工研修を体験した人は、『ハンバーグランチ』をお得に食べられる“お食事券”をもらえるからです。加工研修の受付時にもらえるので、このメニューを希望する方は研修担当者に声をかけてくださいね。

こちらは『いちごミルク』。十勝・足寄町産の“スウィーティー・アマン”という苺、十勝産の牛乳、北海道産の甜菜糖を使った、北海道産にこだわったドリンクです。

レストランの窓からも、牧場の美しい景色を楽しめます。美味しい食事と美しい景色。この上ない空間です。

手作りソーセージのお味は…?

できあがりはこちら! 8〜10cmのソーセージが8本作れました。

不器用な筆者のソーセージは少し空気の入った箇所がありますが、それもいい思い出としましょう。

燻製機で加熱処理されているので、調理はフライパンなどで焼き目をつける程度に焼くだけ。

実際に食べてみると、肉汁が溢れてジューシー。肉とスパイスが相まってクセになる味は、ビールのつまみにもぴったりです!

今年は5年ぶりに「八千代牧場まつり」も開催!

八千代牧場まつり

出典: 帯広市

悪天候やコロナ禍の影響で中止していた『八千代牧場まつり』が、5年ぶりに開催されます。2023年の開催日時は、6月18日(日)10〜14時。

数量限定での牛乳・乳製品の無料配布、ステージイベントやクイズラリーなど、家族で楽しめるイベントです。

牧草ロール転がし体験や、牛の搾乳模型を使った搾乳体験など、牧場ならではの体験ができるのも魅力的。

八千代牧場まつり1

出典: 帯広市

『八千代牧場まつり』ではソーセージ作り体験はできませんが、ピザやアイスクリーム作り体験(有料)はできます。ほかにも、キッチンカーなどの飲食コーナーも充実!

牧場を訪れるきっかけとして、『八千代牧場まつり』に行ってみては?

 

今回初めて“ソーセージ作り体験”をしてみて、楽しかったのと同時に、十勝の豊かな自然を満喫できました。そして、改めて「十勝っていいところだな!」と、誇らしく思いました。

十勝の魅力が詰まった「帯広市畜産加工研修センター」で、“大人の食育体験”をしてみてはいかがでしょうか。

<施設情報>
■畜産物加工研修センター
■住所:北海道帯広市八千代町西4線194
■電話番号:0155-60-2514
■営業時間:9~17時
■休館日:月曜(月曜が祝祭日の場合はその翌日)、12月29日~1月3日
■ホームページ:https://www.city.obihiro.hokkaido.jp/sangyo/nougyou/shisetsu/1005676.html
※研修日程のお知らせはホームページをご確認ください

■帯広市畜産研修センター(カウベルハウス)
■住所:北海道帯広市八千代町西4線194
■電話番号:0155-60-2919
■営業時間:9〜21時(レストランは11〜15時、L.O.14時30分)
■休館日:11月1日〜3月31日の月曜(祝祭日の場合は翌日)、12月29日〜1月3日
※レストランは4月1日~10月31日の月曜(祝日を除く)、12月29日〜1月3日
■ホームページ:http://obihiro-bussan.jp/cowbell_house

【画像】帯広市

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