店長は小学生…!? 3月18日にオープンした「駄菓子とソフトクリームのお店」に潜入
2023年3月、札幌市東区の「東8丁目篠路通」に子どもたちの憩いの場「ねこ田商店」がオープンしました。
扉を開くと、駄菓子やくじ引き、ソフトクリームなどに迎えられ、自分が大人であることを忘れさせてくれます。ネコ好きファミリーの夢が詰まったお店を訪れました。
子どもたちの憩いの場をファミリーで作り上げる
「ねこ田商店」は、村田隆徳さん・彩さんご夫妻と、お子さんたちが切り盛りする駄菓子屋さんです。小学校4年生の三女・椿(しゅう)さんが“子ども店長”を務めています。
「駄菓子屋をオープンさせたのは子どもたちのため」と彩さんはいいます。「椿が小学校に入学した時、世の中は新型コロナウイルスの影響を受けて外出もできず、何の楽しみもない状況でした。そんなときに遠足のおやつを買いに立ち寄った駄菓子屋さんで、娘が生き生きと買い物をする姿を見て、“こういう場所が必要だ”と思いました」
しばらくして、子どもたちの憩いの場だった駄菓子屋さんが閉店してしまいます。彩さんは「自分たちで駄菓子屋をオープンできたらいいな」と思ったそうです。
隆徳さんも「それならソフトクリームも出したい」と賛同しました。キッズバスケットのコーチをしていたこともあり、子どもたちの居場所を何とかしたいと思っていたそうです。
ネコ好きも注目するショップがオープン「ねこ田商店」
そんな想いを込めて、2023年3月18日(土)に「ねこ田商店」がオープンしました。かわいらしくまとまった店内は、村田さんファミリーによるもの。リサイクルショップやメルカリでレトロなものを探し回り、賑やかにディスプレイされています。
村田さんファミリーはネコが大好き。ロゴに描かれているネコは、すべて一緒に暮らしています。彩さんが2匹の保護猫を受け入れたことで、そのかわいらしさに隆徳さんもメロメロになり、次々とネコが増えていったそうです*。
*店内にネコはいません
ママ友たちのハンドメイドも販売
店内では、ママ友が作っているネコグッズを販売しています。「SAKURA屋」はバッグや小物入れ、アクセサリーなどをハンドメイドしています。
こちらのキッズ・ネイルもママ友の作品です。カラフルな色使いがお店の雰囲気にマッチしています。
大人をも魅了する駄菓子・おもちゃのセレクト
駄菓子などは、一般的に売れそうなものや新発売の商品、買い物に来る子どもたちに聞いたり問屋さんとも相談したりして、だんだん種類が増えていったそう。
気になった駄菓子やおもちゃを紹介します。
おつまみ度数が高い「ほたてカムひも」
北海道産のほたて貝のひもを100%使用。噛むほどにホタテの美味しさが広がります。“駄菓子”というよりは、おつまみの領域です。
すでに道産子のソウルフード「ブラックサンダー」
札幌市内に販売元の「有楽製菓株式会社」の工場があり、道民になじみ深いお菓子です。北海道限定発売でお土産としても人気の『白いブラックサンダー』は、発売開始から約6年で累計販売本数1億本を突破しました。
少しだけ大人の味「FIRE 北海道限定ミルクテイスト」
「KIRIN」の人気缶コーヒー『FIRE』の北海道限定バージョンです。北海道産のてんさい糖や生クリームを使ったスイートな味。背伸びをしたいキッズが初めて口にする“ちょっとだけ大人の味”です。
子どもたちには目新しい「レトロ玩具」
キッズには目新しいレトロなおもちゃも販売しています。『ドラえもん』の秘密道具『タケコプター』は“竹とんぼ”がモチーフになっていますが、ここで初めて竹とんぼを目にする子は少なくないでしょう。
「ねこ田商店」のドアも、まるで『どこでもドア』のようです。お帰りの際は『ドラえもん』と『ドラミ』ちゃんが見送ってくれますよ。
縁日などでおなじみのお面は500円と、ほとんど卸値なみの価格。本当は600円にしたかったそうですが、子どもたちが計算しやすいように、キリがよい金額にしています。
気軽に立ち寄って食べてほしい「ソフトクリーム」
ソフトクリームは、「ねこ田商店」オリジナルのバニラと、「スジャータ」のフルーツテイストが用意されています。
小さなお子様が食べきれるサイズの『幼児ちゃん限定キッズバニラソフト』もあるなど、子どもを想う気持ちが溢れています。
駄菓子屋は、もう一つの学校です。子どもたちは持ち金で、何がいくつ買えるか計算しながら買い物をしています。子どもが計算しやすいように、商品には値段が貼り付けられていました。
「ねこ田商店」で買い物に来ていた子どもたちが、やがて親となり自分の子どもを連れてくる。そんな未来が見えるような、あたたかい雰囲気のお店でした。
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■ねこ田商店
■住所:北海道札幌市東区北47条東8丁目1-1 47ビル
■電話番号:011-768-8476
⇒営業時間など詳細はこちら
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