ボリューミーな餃子も旨い!息子が父の遺志を継ぐ「昭和54年創業のラーメン店」(旭川)
旭川はラーメン店が多い街。ですが、次世代へと受け継がれ、2代目・3代目が経営しているラーメン店はなかなかありません。
動物園通り沿いにある「ら~麺処 優鳳(ゆうほう)」は、店名を変更せざるを得なかったラーメン店。もともとは「宇宙軒」という店名で昭和54年に創業し、先代オーナーが経営していました。
北海道の別のお店が同じ店名でオープンし、店名の商標登録をしたため、先代が亡くなり後を継いだ現オーナーが「優鳳」と改名。先代の味を引き継いでいます。
2代目オーナーの平松正好(ひらまつまさよし)さんに、お店を継いだ経緯や今後の展望を聞きました。
2代目オーナーが先代の味を継ぐ「ら~麺処 優鳳」
オーナーの平松正好さんは37歳。お子さん2人のお父さんでもあります。
もともとは介護職だったという平松さん。現在は、お母さんと一緒にお店に立ち、先代の味を引き継きながら2人で切り盛りしています。
平松さんにはお兄さんが2人いますが、飲食業とは全く違う職種。そんななか、平松さんは継ぐことに決めたと言います。
「店は継ぐな、勤め人になれ」と言っていた父と自分の想い
「店を継ぐ気持ちは全くありませんでした。けれど、父が亡くなるかもしれないとき、お店のこと、母のこと、お店へ来てくださるファンの方のことを考えると、自分が継ぐしかないなと思いました」と平松さん。
「店は継ぐな、勤め人になれ」と言っていたお父さん。そうは言いながらも、とても喜んでいたそう。
「ら~麺処 優鳳」のメニューは、人気のスタンダードな『しょうゆラーメン』を筆頭に、『味噌ホル』・『赤ホル』(ホルモンの乗った味噌ラーメン)、『ブラック』(イカスミラーメン)、『チャーハン』、そして名物の『優鳳餃子』と多彩。ご飯ものとラーメンのセットメニューもあり、お得にお腹が満たせます。
「味噌ホル」をいただく
平松さんにおすすめのメニューを聞きくと、「おすすめはあえてお伝えしていませんね。人気なのはスタンダードな『しょうゆラーメン』ですが」との答え。
筆者はメニューの一番上にある『味噌ホル』をオーダーしました。「お店のメニューの一番上にあるのが、そのお店の自信作やおすすめなのでは?」という勝手な持論です。
ラーメンの完成を待っている間にも、勢いよく野菜を炒めている音と良い香りがお店中に広がり、期待感が高まります。
いざ、実食。味噌とホルモンが一体になった複雑な味わいのスープが食欲をそそります。細い麺は旭川ならでは。スープがよく絡んで美味しい! ぷりぷりのホルモンは柔らかく、とろけるようです。炒めたもやしは香ばしく、濃厚なスープにぴったり。
もやしやホルモンと一緒に麺を取り、いろいろな味わいや食感を同時に楽しめるラーメンでした。
新しい風も取り入れて
平松さんは、市内・道内外のさまざまなイベントへ積極的に出店しています。
「リクエストしていただければ、どこへでも伺いますよ。外でのイベントも大好きです。同じ業種の方や、お店に来ていただいたことのないお客様に会えるので、楽しみなんです」
先日も、旭川市内の大型スーパーの店頭で、お店の自慢である『優鳳餃子』の対面販売を行いました。
「お客さんの顔を見て、食べていただいて、お店に足を運んでもらえればと思います。多くのお店でこの『優鳳餃子』を扱っていただきたいという思いもあります」とのこと。
筆者も購入させていただきました。ニラの新鮮な風味と肉の旨味がぎゅっと詰まっています。
1つでも十分食べ応えがありました。食べ盛りのお子さんなどもきっと満足できるボリュームです。もちろん、「ら~麺処 優鳳」でもいただけますよ。ラーメンとの相性もぴったりです。
「旭川のひとは、食べる方も、作る方も、グルメで味の分かる方が多いですね。旭川ラーメンは“醤油”とは限らず、味噌も塩もおいしいお店がたくさんありますから」と平松さん。「これからもさまざまなイベントに出店して、餃子の美味しさも多くの方に知っていただきたい」と話してくれました。
お父さんから受け継いだ2代目の味。ぜひ味わってみては?
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■ら~麺処 優鳳(ゆうほう)
■住所:北海道旭川市豊岡13条4丁目4-22
■電話番号:0166-34-0326
⇒営業時間など詳細はこちら
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