アイキャッチ 中華そば

「納得する商売を貫く」お手頃価格でお腹いっぱいに!愛されじいじの食事処(ニセコ町)

いまやニセコは国際的なリゾートとして注目され、たくさんの海外富裕層が訪れています。それに伴い物価も上昇。気軽に食事ができる場所は貴重になってきました。

そんなニセコの路地に、お手頃な価格で美味しい料理をお腹いっぱい食べさせてくれる飲食店があります。とっておきのお店「お食事処じいじ」を紹介します。

隠れているつもりはないのに隠れ家的なお店「お食事処じいじ」

オーナーの渡部誠二さんは東京出身で、40年以上前にニセコに移住しました。前職は旅行会社勤務で、「いつかは宿を経営したい」と夢見ていたそう。

父親の実家にあった福島県・猪苗代湖の蔵を改装して宿にしようと考えていましたが、親族が取り壊してしまい計画が頓挫。知人から「ニセコエリアで民宿を共同経営しないか」と持ち掛けられ、昆布温泉にロッジをオープンしました。

その後、違う場所に移転して宿を継続しましたが、駅やスキー場から離れていたため送迎などが負担となり、飲食店として一本化することを決意。8年前に町役場近くの路地に「お食事処じいじ」を開店しました。

ちなみに店名は、渡部さんが所属するバレーボールのチームメイトから付けられたニックネームだそう。子どもたちからも「じいじ」と呼ばれ、親しまれています。

良心的な価格と美味しい料理に驚かされる

メニューは、日替わりのセットメニュー2種類のほか、『牛めし』、『かつ丼』、『カツカレー』(なぜか普通のカレーライスは提供していない!)、『中華そば』など。どれも美味しそうで全部食べたい衝動に駆られます。スキー場界隈はもちろん、町内のほかの飲食店と比べても驚くほどお手頃な料金で提供されています。

渡部さんはロッジ時代からさまざまな人とコミュニケーションを取っており、食材を格安で仕入れられる関わりを築いてきました。

農家から野菜や果物をいただくこともあり、惜しみなくお客さんに提供しています。時にはセットメニューにメロンが付いてくることも! 昨日今日に開店したお店には真似できないサービスです。

美味しさの秘密は腕とセンスにあり!

美味しさの秘密は、渡部さんの腕とセンスにあります。ロッジで料理を提供するにあたり、倶知安町内の飲食店に弟子入り。「和食、洋食、魚のさばき方など、さまざまなことを学んだ」と言います。人気の『中華そば』は、ラーメン屋を経営するいとこから特訓を受けました。

鶏ガラと豚ガラをベースに香味野菜で出汁を取り、さっぱりとした醤油ダレがアクセントになっています。

「ほかの料理も用意しなければならないので、ラーメンだけに時間をかけていられません」と謙遜しますが、まるで専門店顔負けの美味しさ。夏は『冷やし中華』を提供しており、タレも自作しています。

品数の多さの秘密は3つのポイントにあり

セットメニューの品数の多さの秘密は、“簡単”、“一度にたくさん作れる”、“作り置きできる”の3つがポイント。渡部さん一人でお店を切り盛りしている上に、あらゆるものを手作りしているので、無駄をなくすことは重要です。

本日のAランチセット『牛肉サワークリームソース』を例にすると、メインのほかにきんぴらごぼう、きゅうりとシーチキンのマヨネーズ和え、味噌汁、ご飯の4点とデザートにリンゴが付くなど、理に叶った内容です。

以前はラーメンにハーフサイズの煮卵をトッピングしていましたが、簡単に作れて保存期間が長い温泉卵に変更するなど、常に創意工夫を続けています。

ご飯はガス釜を使って高温で炊き上げることで、ふっくらと仕上げているそう。渡部さんは「特別なことはしていません」と受け流しますが、調理の工程を丁寧に行うことで、素材の良さを際立たせているのでしょう。

 

渡部さんは「安く仕入れたからといって、必要以上に利益を計上して提供しようとは思いません。ほかのお店のやり方に口を出すつもりはありませんが、私は自分が納得する商売を貫いています」と言います。良心にもとづき美味しい料理を提供してくれる「お食事処じいじ」。ニセコに来たらぜひ訪れてください。

<店舗情報>
■お食事処じいじ
■住所:北海道虻田郡ニセコ町本通92-1
■電話番号:0136-44-2822
⇒営業時間など詳細はこちら

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