羊蹄山とスノークート

スキー・スノボとはまた違う!札幌の専門店で聞いた「スノースクート」の楽しみ方

ウィンタースポーツの季節になりました。スキーやスノーボードもいいけれど、「スキーブーム以来、ゲレンデはご無沙汰」「スノーボード以上にカッコよく目立ちたい」そんな人も少なくないでしょう。そんな人におすすめしたいのが、『SNOWSCOOT®(スノースクート)』です。自転車とスノーボードを合わせたようなウィンタースポーツギアで、ハンドルを操作して雪山を駆け抜けます。

全国でも数少ない専門店「ノースポイント」で、その魅力を伺いました。

全国でも希少なレーシングカートとスノースクート専門店「ノースポイント」

札幌市東区伏古にある「ノースポイント」は、カートと『SNOWSCOOT®』の専門店です。店主の前田光久さんは、趣味が高じてショップをオープンしました。

「以前はレーシングカートの営業を行っていました。当時は『とんねるず』の番組でカートが取り上げられたり、レースブームも追い風となったりして好調な売れ行きでした。私自身も夢中になり、趣味を生業にしたいと思いました」と前田さん。

「SNOWSCOOT®」の販売を開始

『SNOWSCOOT®』は雪上を滑走する自転車状のアイテム。BMX(Bicycle Motocrossの略。自転車競技の一種、また競技で使われる自転車のこと)から車輪を外し、前後にスノーボードを着けたような形態をしています。

1990年にフランスの自転車メーカー「Sunn」が製品化、1996年から世界に向けて生産を開始しました。現在は「Sunn」の輸入代理店だった「ジック・ジャパン株式会社」が独自に『SNOWSCOOT®』の製造販売を行っています。

「ノースポイント」では、レーシングカートとバイクを取り扱っていましたが、のちに『SNOWSCOOT®』の存在を知ります。

自身で滑走してみると、これまでに味わったことのない楽しさを感じたそうです。試しに1台仕入れたところ、興味を持ったお客さんが購入しました。それから本格的な取り扱いを開始し、今ではシーズン中に約100台も販売しています。

カスタムパーツ開発で一躍脚光を浴びる

「初期モデルは不具合も多く、それを補うために独自にパーツなどを作って販売しました。そのおかげで全国から注文が来るようになり、『SNOWSCOOT®』の販売店としてお客さんに知ってもらえるショップになりました」と前田さんは言います。

オリジナルパーツを使ってベストセッティングを施した『なまら雪人シリーズ』も好評。メンテナンスやチューンナップも行う頼りになるお店です。

最初の1台はエントリーモデルがおすすめ

『SNOWSCOOT®』は、グレードによって数種類がラインナップされています。最初に選ぶならエントリーモデルの『ONE-D』(約13万円)がおすすめ。

フレームは上級モデルと共通で、ボードを買い替えることでグレードアップが図れます。少々高く感じるかもしれませんが、板、ビンディング、ポール、ブーツなどを揃えなくてはならないスキーよりも初期費用は安く抑えられます。

「SNOWSCOOT®」をライディングしてみよう

実際に『SNOWSCOOT®』を楽しんでみましょう。ウェアは寒くない格好であれば何でもOK。決まりきったスタイルにとらわれないのが魅力です。スノーブーツで楽しめるので、スキー靴のような歩きにくさもありません。

滑走方法はスキーやスノーボードと同じ。左右の傾きでバランスを取りながらエッジを効かせてコントロールします。リフトに乗るときは、ハンドルを膝の上において落とさないように、しっかりと支えてください。

ゴンドラの利用も可能で、シートにハンドルを立てて乗車します。1人分の座席を占領してしまうので、ちょっと申し訳ない気分です。乗車定員が少ない台や構造上乗車が難しい台など、一部のゲレンデでは利用が禁止されているので注意してください。

最初は緩い坂道で練習を!

足を固定しないので、転倒してもスキーやスノーボードのように膝関節を痛めたり、足を骨折することは滅多にありませんが、まれにハンドルが胸部に当たってろっ骨を折る可能性があります。初心者のうちはプロテクターを付けて、緩い傾斜で練習を始めましょう。

ライダーのテクニック次第で楽しめるフィールドが広がる

滑走可能なゲレンデは全国に多数あります。幅が広いボードは、グルーミングされたゲレンデから、非圧雪のパウダーまで、すべてのシーンに対応しています。

BMXのようにジャンプやレールを使ってアクティブに楽しむこともできるなど、ライダーのテクニックによってステージは広がります。

 

百聞は一見に如かず。100回説明を聞くよりも、実際に体験するのが一番。「ノースポイント」では『SNOWSCOOT®』のレンタル(1日4,000円、税別)を行っているほか、試乗会も実施しています。興味がある方はぜひチャレンジしてください。

<店舗情報>
■ノースポイント
■住所:北海道札幌市東区北27条東22丁目3-2 札幌新道内回り沿
■電話番号:011-782-2800
⇒営業時間など詳細はこちら

⇒こんな記事も読まれています
【連載】意外とハマるかも…?北海道マンホール特集
一生に一度は見てみたい!神秘的な北海道の絶景

LINE友だち追加