留真温泉_アイキャッチ画像

十勝はモール温泉だけじゃない!知る人ぞ知る「山あいの秘湯」でゆったり【浦幌町】

十勝の温泉といえば、北海道遺産でもある“モール温泉”のイメージが強いのではないでしょうか。しかし、十勝は“モール温泉”だけではないんですよ。

今回ご紹介するのは、浦幌町にある「うらほろ留真(るしん)温泉」。北海道の中でもトップクラスのpH10.0という高いアルカリ性の泉質。アルカリ性の高い温泉は古い角質を落とすといわれ、“美肌の湯”としても評判です。

山あいの静かな温泉なので、自然を味わいながらゆったりとした時間を過ごせます。浴室内や露天風呂、休憩コーナーはもちろん、お得な『入浴券+お食事セット』も紹介しますよ。

歴史のある「うらほろ留真温泉」は山の中

浦幌町は十勝の中でも南東部にあり、人口4,300人ほどの町。町の面積の7割は森林が占めます。また、太平洋を望むことができ、自然豊かな場所です。

「うらほろ留真温泉」は帯広市から車で1時間15分ほど。国道38号線を釧路方面に向かい、道道56号線を北に向かうと温泉の案内看板が見えてきます。

道道56号線の案内看板から4km進むと、周りを山で囲われた「うらほろ留真温泉」が見えてきます。山の木々を近くに感じますね。

「うらほろ留真温泉」の外観。山の中にありますが、新しくきれいな建物です。

留真温泉としての歴史は古く、1900年ごろに温泉が発見されたそう。1915年に温泉旅館を建設しましたが、その後閉館。1965年には新たにボーリングをして、翌年より新しい温泉旅館が開館しますが、2005年より休館してしまいます。

休館していた旅館跡地に、浦幌町が日帰り入浴施設を新築することが決定。そして、2011年3月に現在の「うらほろ留真温泉」がオープンしました。

お得な「入浴券+食事セット」がおすすめ!

入口に券売機が設置されています。入浴料は大人(中学生以上)500円、小学生300円、未就学児無料。入浴だけでなく食事もしたい方には、『入浴券+食事セット』がおすすめ。カレーライスやラーメン、そば・うどんから選べます。

今回、筆者は『入浴券+カレーライスセット』1,100円を購入しました。

留真温泉_脱衣所

今回の取材は、営業開始前に撮影を行なっています 出典: 北海道Likers

こちらは女性用の脱衣所。オープンしてから10年以上が経ちますが、清潔感があります。ちなみに、ドライヤーは女性用脱衣所に3つ・男性用脱衣所には2つ設置していて、どちらも無料で利用可能。嬉しいサービスですね。

女性用の内風呂。シャワーチェックをしましたが、水圧はバッチリ。

浴槽は高温・低温とサウナ用の水風呂の計3つ。

サウナの室内。扉を開けると木の香りに癒されます。室内の温度計を見ると、92度ありました。

こちらは男性用の露天風呂。男性だと4〜5人が入れる広さ。広くはありませんが、脱衣所や内風呂同様にきちんと手入れがされています。

また、椅子が2脚あるので、サウナの“ととのい場所”としても最適。

泉質は単純硫黄泉(アルカリ性低張性低温泉)。源泉掛け流しのお湯は無色透明。硫黄泉というと独特の匂いを想像しますが、硫化水素を含んでいない泉質なので、匂いはほぼありません。

源泉の温度が29.5度のため、十勝産カラマツをチップとして活用し、加温しています。

2014年の調査によると、pH10.0という高いアルカリ性は道内でトップクラス。高いアルカリ性の温泉は、古い角質を軟化させ落とす特徴があるそう。そのため、乾燥肌の方は入浴後の保湿ケアをするのがポイントだといいます。

静かな山の中にあるので、木々を見ながらゆったりとした時間を過ごせます。山の景色は日々変化するので、季節ごとに訪れたいです。

食事メニューでお腹も満足

休憩スペースは窓が大きく、明るく開放的な印象。

こちらが飲食コーナーのメニュー。『入浴券+食事セット』とは別に、単品の注文も可能です。

職員の方に食事メニューのおすすめをうかがったところ、『カレーライス』とのこと。館内で手作りしたカレーライスは奇をてらわない、スタンダードなおいしさ。

温泉で癒されたあとに、おいしい食事。身体もお腹も満足です!

予約制の家族風呂やコテージ、無料の温泉スタンドも!

「うらほろ留真温泉」には家族風呂もあります。利用には事前予約が必要。

また、敷地内には10人用のコテージを併設しています。こちらも予約制。宿泊はもちろんのこと、日帰りの利用も可能です。料金は季節により異なりますが、11〜4月末までだと1泊で21,000円(税込)。温泉入浴料は別途必要です。

そして、施設の入口横には無料の温泉スタンドがあります。軽トラックとタンクがあれば自宅でも温泉を楽しめますが、一般には難しいでしょう。ただ、ポリタンクくらいの量なら持ち帰れるので、“美肌の湯”で足湯もいいかもしれませんね。

 

筆者が以前「うらほろ留真温泉」に訪れたのは今年の3月。時期により営業時間が変わることを知らずに閉館間際に訪れたため、入浴時間はたったの5分程度でした。それにも関わらず、帰宅したあとも足先までポカポカと温かく、とても印象に残った温泉です。

道内トップクラスのアルカリ性泉質である「うらほろ留真温泉」。“美肌の湯”につかり、静かでゆったりとした時間を過ごすのはいかがでしょうか。

<施設情報>
■うらほろ留真温泉
■住所:北海道十勝郡浦幌町字留真177
■電話番号:015-576-4410
⇒営業時間など詳細はこちら

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