道産鶏のガリバタフライ定食

昔ながらの味が町の食堂で大ヒット!? 一度食べたら病みつきになる絶品フライとは【幕別町】

北海道中川郡にある“パークゴルフ”と“ナウマン象”のまち、幕別町。大きく3つに分かれている地区の中でも、札内地区は札内川を挟んで帯広市に隣接していることもあり、アクセスしやすいまちです。

その札内地区には、筆者がやめられない“フライ”を作る定食屋「あかしや食堂」があります。今回は店主・冨樫祐貴(とがし・ゆうき)さんにお話を伺ってきました。

幕別町・札内地区のおすすめ店「あかしや食堂」

「あかしや食堂」は、2020年6月にオープンしたお店。幕別町札内あかしや町の住宅街の中にあります。

お隣には知る人ぞ知る、お酒やお米のセレクトショップ「福田商店」があります。こちらは「あかしや食堂」の大家さんでもあり食材の仕入れ先でもあり、良好なお付き合いをはぐくんでいるそう。

家族で作り出すオンリーワンの味

「あかしや食堂」はまだ2年目のお店かと思いきや、もともと祐貴さんのお父様が経営されていた帯広中心部にあった「食堂と喫茶 Raku」の2号店のような形で始められたとのこと。

帯広と札内の2店舗を家族で切り盛りしていましたが、コロナ禍による宴会の減少に伴い、帯広の「食堂と喫茶 Raku」を閉店させることに。現在は「あかしや食堂」をお父様と二人三脚で運営されています。味のベースづくりはお父様が、祐貴さんがホールを担当しています。

店の外に出ているメニュー看板や卓上のメニュー表、店内のブラックボードには味のある文字でメニューが書かれています。実はこの字、フリーマガジンなどでデザインのお仕事をされていた奥様が書いたものだそう。最初はパソコンで作ろうとしていたそうですが、ソフトウェアのアップデートをしたら使えなくなってしまい、急遽手書きになったとのことでした。

「でも今思えば、それがむしろ良かった」と祐貴さんは振り返ります。筆者もこの手書きのメニューは、お店の雰囲気に合っていて素敵だなと感じます。

これが病みつきフライ!一番人気「道産鶏のガリバタフライ定食」

「あかしや食堂」の一番の人気メニューは『道産鶏のガリバタフライ定食』。実は筆者がやめられないフライというのがこのお料理です。バターとガーリックが鶏肉に包まれており、揚げるとバターが染み出してガーリックの香りが広がり食欲をそそります!

実は、このお料理はウクライナ発祥だそうで、1900年代初期には日本に伝わっていたといいます。祐貴さんのお父様にとっては昔から当たり前にあったメニューだったんだとか。「そんな古いものをいまさら出してもいいのか……」と半信半疑でやってみたところ、見事に大ヒット。

帯広にあった「食堂と喫茶 Raku」のときは『キエフ風フライ』として、「あかしや食堂」では『ガリバタフライ』として多くの方に愛されています。

副菜の豊富さも嬉しい!

筆者がここ「あかしや食堂」で実はすごーく嬉しいポイントは、副菜の豊富さと美味しさです。祐貴さんが他店に食事に行ったときに副菜の量に物足りなさを感じ、「自分でやるなら……」と祐貴さん自ら力を入れて作っているとのこと。

『道産鶏のガリバタフライ定食』もさることながら、祐貴さんの中でブームが再来しているのが『たれかつ丼』だとか。もともと新潟出身の冨樫家ということもあり、新潟名物の『たれかつ丼』を提供しているんです。薄めに食べやすく切ったお肉をサクッと揚げて、たれに絡めてご飯の間に挟みます! 一段、二段、三段と量が選べますよ。

賄いでもよく召し上がるそうで、「やっぱり美味しいなぁ」と再確認している最中だそうです。

 

最後にお客様に伝えたいメッセージを伺うと、「ゆっくりしていってもらいたい」とにっこり。以前のお店はオフィス街にあったこともあり、店内がせわしなかったそうですが、今はリピーターさんやのんびり過ごしていく方が多いそうです。「そんなゆったりとした時間の流れを、お洒落なBGMと雰囲気、そしてお食事の味を堪能しながら過ごしていただきたい」筆者もそう願います。

<店舗情報>
■あかしや食堂
■住所:北海道中川郡幕別町札内あかしや町59-28
■電話番号:0155-40-7192
⇒営業時間など詳細はこちら

【画像提供】あかしや食堂

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