ケセラセラヴィ

【帯広市】旅先での経験がお店作りのヒントに。美味しさと雰囲気に心も軽くなるデザート&バル「ケ・セラ・セラヴィ!」

帯広の中心街にあり、十勝ならではの食材を利用したお料理を楽しみながら店主やほかのお客さんともおしゃべりが楽しめる屋台村「北の屋台」。その一角にあるのが、お酒とデザートのお店「ケ・セラ・セラヴィ!」です。

店主は旅好きで旅人の心がわかる、気さくな菊地奈実子さん。今回は美味しさと雰囲気に心も軽くなる「ケ・セラ・セラヴィ!」をご紹介します。

コンセプトに共感して出店を決意

「ケ・セラ・セラヴィ!」がオープンしたのは「北の屋台」の第7期が始まった2020年4月。「北の屋台」は、賑やかな屋台でお客さんを獲得し、技術を磨いていずれ市内でお店を構えてほしいというコンセプトで運営されている屋台村。3年ごとにお店の更新を図っており、今は第7期の20店が軒を連ねています。

ちょうど第7期の募集が始まったころ、市内の飲食店でアルバイトをしながら旅をしていた奈実子さん。募集の話を聞いて、「自分で何かやってみたい!」と思っていた気持ちを呼び起こし、わくわくする自分に気付いて応募に至りました。味やお料理よりも人とのつながりが一番という「北の屋台」の考え方にも背中を押されたそうです。

ケセラセラヴィ

手早く仕込み作業をこなす奈実子さん 出典: 北海道Likers

お店の名前「ケ・セラ・セラヴィ!」は、旅の間長く滞在していたスペインの言葉「ケセラセラ」(意味は“なるようになる”)と、フランス語の「セラヴィ」(意味は“仕方ないさ”)を組み合わせた造語だそう。スペイン滞在時にはバルが好きでよく行かれたそうで、「ケ・セラ・セラヴィ!」では、そのバルの要素とフランス菓子の要素を両方取り入れたメニューを提供しています。オープンから2年半経ち、周囲からは「ケセラさん」という愛称で親しまれているんですよ。

おすすめは「クレープ」

イチオシメニューを伺うと、「クレープ」とお答えくださいました。フランスでは、クレープは軽食的な扱いだそう。「日本のくるくる巻いて持ち歩くスタイルのものとはまったく違い、お皿にのっています。といってもゴージャスな感じというよりはずっと気取らない雰囲気で出されていて、そのスタイルも好きでした」とお話しくださいました。

ケセラセラヴィ

目を惹く可愛い手描きのメニューボード 出典: 北海道Likers

なかでもおすすめは、メニュー表のトップにある『シュガー&バター』。奈実子さん自身がお好き、というのもあるそうですが、とってもシンプルなため生地の味を楽しめるのがおすすめポイントだそうです。

実際にいただくと、生地の滑らかな口当たり、シュガーの歯ざわり、バターの風味が口いっぱいに広がって、次々食べちゃいそうになるのを抑えるのが大変でした。添えられている生クリームはとても軽く、舌の上でシュワッと溶けてしまいました。

ちなみに一番人気はパフェ。見た目のインパクトが大きく、Instagramなどにのせる方が多いそうです。

さらにリピーターが多いのが『チーズケーキ』。スペインのバルで赤ワインと一緒に食べたものを再現しているとのこと。

濃厚な口当たりですが、甘すぎずパクパクいただける美味しさでした。取材時は残念ながら車だったためお酒と一緒にはいただけませんでしたが、オリジナルでブレンドしてもらっているコーヒーとの相性も抜群でした。

ナチュラルワインを手軽に楽しめます

ケセラセラヴィ

新しく設置されたランプシェードが店内を優しく照らします 出典: 北海道Likers

ドリンクはナチュラルワインがおすすめです。帯広にはグラスでナチュラルワインを飲めるお店がほとんどないそうで、ちょっと試しに飲んでみたいという方にはぴったりです。スイーツを多くご紹介してきましたが、もちろん飲み物だけのご利用も大歓迎とのことです!

 

「北の屋台」は、地元客はもちろんのこと、旅行客も多くにぎわう場所です。奈実子さんが旅先で感じた人とのつながりや交流があってその土地が楽しかったと思えた経験を、今度は「ケ・セラ・セラヴィ!」で感じてほしいと願っています。

0次会として、締めのスイーツとして、おひとりでフラッとでも、さまざまな利用ができる気さくなお店です。「来てよかったな、楽しかったな、と帰ってもらえるお店でありたい」と締めくくってくれました。

<店舗情報>
■店舗名:ケ・セラ・セラヴィ!
■住所:北海道帯広市西1条南10丁目7番地 北の屋台内
■電話番号:080-4501-5801
■営業時間:17~24時
■定休日:火曜

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