体感速度100km超え!? 仕事帰りにもおすすめ「ナイター1周100円のレンタルカート」(千歳市美々)
北海道の空の玄関口・新千歳空港から、車で約10分の位置にある「新千歳モーターランド」。さまざまなモーターアクティビティや本格的なレースも楽しめる“モータースポーツ複合施設”です。
この「新千歳モーターランド」で、2022年5月11日から1周110円(税込)のレンタルカートのナイター営業がはじまったというので、さっそく行ってみました。
国道36号線から少し入った位置にある「新千歳モーターランド」
国道36号線を、札幌・千歳方面から苫小牧方面に向かい、「新千歳モーターランド」や「地崎道路株式会社」の看板のあるT字路を空港側に。「NCML(New Chitose Motor Land)」の赤い看板を目印に右折、坂道を下ると、レンタルカート場を中心としたモータースポーツ複合施設「新千歳モーターランド」に到着します。
地元の人でも「こんなところに、こんな大きなレース場があったんだ!」となるくらい奥まった場所。初めての方にとってはわかりづらいかもしれませんが、モータースポーツ関係者には有名なスポットなんです。
初めてでも安心!レンタルカートの楽しみ方
駐車場に車を止めたら『レンタルカート走行受付』に向かいましょう。
レンタルカートはかなり本格的なモータースポーツですが、動きやすい長袖長ズボンを着ていけば大丈夫! ヘルメットや雨具、靴などは無料でレンタルできますし、グローブも330円(税込)で購入できます。本格的なものを自分で用意することも可能ですが、手ぶらで行ってもレンタルカートが楽しめるのは嬉しいですよね。
そして、実は運転免許も必要ありません! ただし、ブレーキやアクセルを操作するための身長制限があります。140cm以下の方は運転免許をもった大人の方とふたり乗りカートの助手席で楽しむというかたちになるそう。
週末はレースなどのイベントが行われていることも多く、一般のレンタル走行ができないこともあるので、あらかじめ電話やホームページで確認しておくことをおすすめします。
夏はナイター、冬はスノーカート!季節ごとに楽しめるレンタルカート
レンタルカートの基本料金は5周・平日2,200円、土日祝2,640円、12周・平日3,300円、土日祝4,400円、ふたり乗りカートは1周1,100円、5周3,300円(いずれも税込)。
筆者が聞いてきたナイター1周110円(税込)という料金は基本夏限定。2022年は5月11日から開始され、18時〜21時までの3時間、1,100円(税込)で10周走ることができます。10周以降は1周につき110円(税込)が加算されるといいます。日中の平日料金の約3分の1、土日祝の約4分の1という破格の安さです。
なぜこんなに安いのか伺うと「ちょっと敷居が高く感じるモータースポーツを多くの方に楽しんでほしい。また、北海道の短い夏の夜を盛り上げたいから」とのこと。
たしかに1,100円なら、今まで経験したことがなくても、仕事帰りにちょっと寄ってみたくなります。
また冬には、世界的にみても珍しいという、凍ったアイスコースをスパイクタイヤのカートで走る『レンタルスノーカート』も行っているといいます。夏の格安ナイターだけでなく、こちらも気になりますね。
さらに、もっとうまくなりたい人に向けて、レッスンイベントやレースイベントなども開催しているとのこと。本格的なモータースポーツの世界にも挑戦できます。
想像以上のスピード感とG!大人が本気でハマるのがわかるおもしろさ
安全確保のために服装などのチェックを受けたあと、操作方法や走行のルールなどを解説してくれるDVDを見て、レンタルカートのレース場に向かいます。
実は筆者は初めてレンタルカートに乗るまで、遊園地のゴーカートの延長線と考え「たいしたことはないだろう」と思っていました。しかし、実は……。
遊園地などにある遊技用のゴーカートの最高速度が20〜30km/hだとすると、レンタルカートの最高速度は50〜90km/h程度だといいます。しかも、地面からシートまでの高さが数cmしかありませんので、体感速度は一般的な乗用車の2〜3倍。100km/hを軽く越えるような体感速度でした。
ちなみにコースも、そんなレンタルカート用にできているので、カーブがきつく、曲がる度に感じるG(重力加速度)もすごい。すさまじいスピード感と爽快感を楽しめます。
スタッフの方に聞いてみると「常連さんのほとんどは大人の男性。1周約30秒のコンマ数秒を争って楽しんでいる」そうです。試しにやってみる敷居は低いですが、まさに本格的なモータースポーツというわけです。
もっと気軽に子どもから高齢者までモータースポーツを楽しんでほしい!
意外なことに、レンタルカートのようなモータースポーツは年齢や体力的な差が小さいそう。「子どもや高齢者、女性でも十分にトップレベルでの争いが可能。条件によっては体重が軽い分有利なんてこともあります」と九谷田さんはいいます。
「なかなか馴染みはないかもしれませんが、日本でも、もっと多くの方に気軽にモータースポーツを楽しんでほしい」。その一環として、2022年から『NCML KIDS KART ACADEMY(新千歳モーターランドキッズカートアカデミー)』を開校しました。
入校資格は小学校1年生〜高校生までで、身長120cm以上もしくはアクセル操作やブレーキなどの基本的な操作ができること。月謝は5,500円(税込)で1カ月4時間までの練習走行費込みと、かなりリーズナブルです。
「いつか世界に通用するプロレーサーが、“きっかけは新千歳モーターランドのレンタルカートだったんです”なんて言ってくれる日を夢みています」と九谷田さん。
そんな本格的なモータースポーツの世界への入口が、わずか1周110円で開いている「新千歳モーターランド」。みなさんもこの機会に挑戦してみてはいかがでしょうか。
<施設情報>
■新千歳モーターランド(NCML)
■住所:北海道千歳市美々1292-560
■電話番号:0123-23-5115
⇒営業時間など詳細はこちら
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