北京五輪でも大活躍!トップアスリートを輩出する「十勝・帯広」のスケート文化
みなさん! 冬季北京オリンピックが開催中ですが、楽しんでいますか?
今回は、冬季オリンピック選手を輩出しているスケート王国“十勝・帯広”のスケート文化と秘密を紐解きます。
十勝・帯広がスピードスケート王国になった秘密
過去、長野オリンピック金メダリスト・清水宏保選手や、平昌オリンピック団体パシュート金メダリスト・髙木菜那、美帆選手らの姿に感動した方も多いでしょう。今季の北京オリンンピックにも、十勝出身のスピードスケート選手たちが多数出場しています。
十勝は、数多くのスピードスケート選手を輩出してきました。それは、なぜでしょうか? その秘密には、十勝の気候が深く関係しています。
大陸性寒冷高気圧におおわれ、寒いところでは最低気温が-30度にもなりますが、降雪量が少なく、晴天日が多い十勝地域。つまり、とても寒くて、雪が少なく、晴れる日が多い。この気候は、氷を育むには最高の環境なのです。
そんな環境から、人々はスケートに慣れ親しみ、楽しむようになりました。昔は、長靴にスケートの刃を取り付けて道路を滑っていたそうですよ。昭和のはじめころには、学校の校庭にスケートリンクが作られ、スケートが体育授業に取り入れられるようになり、現在もその伝統は受け継がれています。
十勝に住む人々には、スケートがとても身近な存在なのです。
校庭にお手製スケートリンクが!十勝の子どもたちがスケートの授業から学ぶこと
子どもたちにとってはスケートの授業は試練の連続です。小さな子どもたちにとって重たいスケート靴を学校に持参し、スケート靴を自力で履き、滑れるようになることは相当の努力を要します。
ブレードの厚さが薄いスピードスケートは、紐を上手に結ぶことができないと足元が不安定になり、まず氷に立つことすらできません。子どもたちはスケートの授業が開始する前から、家でも学校でも紐結びを何度も何度も練習するのです。
紐を結べるようになっても、そう簡単に滑れるようになるものではありません。何度も転び、立ち上がり、たくさんの練習を経て、子どもたちはやっと滑れるようになっていきます。「自分でスケート靴を履けた! 足が冷たくて痛くても、何回転んでも楽しい」。子どもたちの最高の笑顔が十勝のきれいな青空の下で弾けます。
努力や苦労をしてできるようになった成功体験は自分の宝物に、大切な友だちと青空の下で滑るスケートは十勝の自然を大満喫した最高の思い出となります。そして、この体験は自分が親となり子どもとスケートの練習をするとき、より一層光輝く大切な思い出となるのでしょう。
そして、そんな子どもたちがスケートを習得するスケートリンクを作るのは、学校の先生や保護者たち。十勝の天候を読み、絶妙のタイミングで作られます。作るだけでなく、維持管理することは実はとっても大変なのです。
校庭に作られた愛情たっぷりお手製スケートリンクは、きれいに整備された施設のスケートリンクとはまた一味違う楽しさが。少しでこぼこがあったり、天然の上り坂や下り坂があったり、とってもスリリングな滑走路でドキドキ感があります。
帯広のスケートレンタル店やリサイクルショップでは、安くスケート靴を調達できますし、期間中は野外リンクを解放している場所もあります。世界最高峰のスケートリンク施設もありますので、十勝にお越しの際はぜひスケートを楽しんでみてくださいね。
美しく輝く氷の世界を楽しむ「クリスタルランドTOKACHI」
十勝は、美しく輝く氷の世界が点在する場所。
雪の花のように繊細で美しい『樹氷』、光を浴びると宝石のように輝く『ジュエリーアイス』、湖畔の氷のなかに封じ込められた気泡が幻想的な『アイスバブル』などの自然が作り出す氷の絶景が楽しめます。
また、氷の彫刻や小学生が作った氷のお面が楽しめる『おびひろ氷まつり』や、スケートやスノーバイク、犬ぞりなどが体験できる施設など、冬のお祭りやアクティビティも充実していますよ。
農業王国でもある十勝は、美味しい食べものがたくさんあり、さらに温泉も点在しています。美しい氷の世界を楽しみ、美味しい食べものを満喫し、温泉で温まる。冬の十勝の最強の楽しみ方です。
十勝にお越しの際は氷の世界を楽しんでみてくださいね。
【参考】
クリスタルランドTOKACHI / とかち晴れ
おびひろ 3・4年生 帯広市教育委員会発行
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