生乳本来の味、知ってる?家族のように牛を育てる「旭川の小さな牧場」とは
旭川市の郊外にある小さな牧場。この牧場で現在飼育している乳牛はわずか7頭。その7頭の牛を大切に育て、乳製品の製造販売まで一貫して行っている牧場が『クリーマリー農夢』です。
『クリーマリー農夢』では、アニマルウェルフェアの考え方を実践して牛を飼育し、一般社団法人アニマルウェルフェア畜産協会の認証を取得しています。
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小さな牧場「クリーマリー農夢」
旭川市の南に位置する神居町上雨紛(かみうぶん)。雨紛とはアイヌ語で“風雪(吹雪)の吹き抜けるところ”という意味だそう。この自然に恵まれた環境で、のびのびと牛を育てているのが『クリーマリー農夢』です。
“クリーマリー”とは、昔ヨーロッパにあった“小さな酪農場”や“小さな牛乳屋さん”という意味。牧場主の佐竹秀樹さんの「農業に夢を持ち続けたい」という想いと、大地を司る妖精“ノーム(Gnome)”をかけあわせた“農夢”から、『クリーマリー農夢』と名付けたそうです。
アニマルウェルフェア(家畜福祉)を実践する牧場
“アニマルウェルフェア”とは、家畜が感受性を持つ生き物ととらえ、できるだけストレスや苦痛が少ない健康的な飼育方法を目指す考え方。欧米を中心に世界中に広がりを見せていて、近年は日本でも農林水産省が普及に取り組んでいます。
『クリーマリー農夢』は、この“アニマルウェルフェア”の考え方を実践している牧場。多頭飼育をせず現在飼われている牛はわずか7頭。その牛たちは、つながれることなく放牧され、好きなときに自由に牧草を食べられます。
ストレスの少ない環境で家族のように大切に育てられている牛から絞られる牛乳は、美味しくて栄養たっぷり!
生乳本来の風味を感じる低温殺菌「ノンホモ牛乳」
市販の牛乳のほとんどは脂肪分の均質化処理(ホモジナイズ)をしていますが、『クリーマリー農夢』の牛乳は、均質化していない“ノンホモ牛乳”。
そして63~65℃で30分の低温殺菌により、たんぱく質やカルシウムなどの栄養成分が壊れず生乳本来の濃厚な風味を感じられます。ホモジナイズしていないため、乳脂肪分が浮き上がってきますが、これがノンホモ牛乳の特徴で、品質にはまったく問題ないそう。
乳脂肪が浮いたクリームは瓶ごと手で振って飲んでもよいのですが、スプーンですくってコーヒーに入れたり、パンにつけても美味しくいただけます。
『クリーマリー農夢』では、この牛乳を使ったヨーグルトやチーズ、バターも手作りしていて、すべての製品に“アニマルウェルフェア畜産認証”のマークがつけられています。
製品は、牧場に併設されたショップ『Milk Bar』のほか、ホームページから通信販売でも購入できます。いずれもごく少ない量しか生産できないため、購入が難しい場合もありますが、気になる方はぜひチェックしてください。
<施設情報>
■施設名:クリーマリー農夢
■所在地:北海道旭川市神居町上雨紛539-9
■電話番号:0166-62-9380
■営業時間:9~16時30分
■定休日:水曜・木曜
■HP:http://www7a.biglobe.ne.jp/~creamery-gnome/
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