Fukuoka city scape and landmarks over ocean

札幌と福岡は似ている?北海道と九州が誇る「ちょうどよい」都会比較【娯楽・観光編】

2021.10.11

札幌市と福岡市。遠く離れているのに、どこか似た雰囲気を持つ2つの街。

今回も、札幌市と福岡市の両方に居住経験がある筆者の経験や福岡出身・札幌出身の友人たちの声を交えながら、両都市の共通点や相違点を探ります。

今回は娯楽・観光編です。多くの娯楽・観光を誇る両市ですが、そのほんの一部をご紹介!

【こちらもおすすめ!】
【第一弾・交通編】福岡と札幌の「ちょうどいい都会」比較

存在感抜群!さっぽろテレビ塔と福岡タワー

札幌市と福岡市には、それぞれランドマークと呼べるタワーがあります。

札幌市民に愛される「さっぽろテレビ塔」

札幌市のイメージ写真において筆者の体感9割ほど使われているのが、大通公園一帯の写真。そしてそこに顔をのぞかせているのが、『さっぽろテレビ塔』です。この存在なくして札幌を語ることはできない!といっても過言ではないほど、街のシンボルとして定着しています。

実は道民もそんなにくわしくない(?)『さっぽろテレビ塔』の歴史ですが、札幌市におけるテレビ放送開始をきっかけに建設されたのだそう。1957(昭和32)年にオープンし、リニューアルや塗装工事を経て現在に至ります。地上からの高さは147.2メートル。展望台は札幌中心部の景色が一望できるスポットとなっています。

ちなみに、道産子なら誰もが知るところの非公式キャラクター“テレビ父さん”は、来年2022年5月でデビュー20周年を迎えるらしいですよ!

日本一の海浜タワー「福岡タワー」

一方で、福岡にもイメージ写真によく登場するタワーがあります。それが『福岡タワー』。遠くからもはっきりとそれとわかるたたずまいには凛々しさを感じるほどです。

『福岡タワー』は、1989(平成元)年に福岡市制100周年を記念して開催された『アジア太平洋博覧会(よかトピア)』のモニュメントとして建てられたそう。全長は『さっぽろテレビ塔』よりも高い、234メートル。展望台では、博多湾から天神・博多エリアまでを楽しめます。

ところで、誰もが気になるのがあの特徴的な外観。実は、“ミラーセイル”という名で親しまれており、8,000枚ものハーフミラーからなっています。どおりで遠くからでも存在感抜群なわけです。

『福岡タワー』は、福岡の魅力とともに唯一無二の輝きを放っています。

福岡にはほかにも!「博多ポートタワー」

福岡市にある“タワー”は『福岡タワー』だけではないことをご存じですか? 『福岡タワー』が建てられるよりもずっと前の1964(昭和39)年に建てられた『博多ポートタワー』を忘れてはいけません。

『福岡タワー』に比べれば見劣りする? いいえ、そんなことはありません。設計は東京タワーや2代目の通天閣を手掛けたのと同じ内藤多仲氏。内藤氏は『さっぽろテレビ塔』も手掛けられました。地震大国日本において、“耐震構造の父”と称されるほどの人物です。

地上70メートルの展望台からは、『福岡タワー』からの眺めとは異なった福岡の景色を楽しめます。2020年には改修工事も行われ、より進化した『博多ポートタワー』が博多港に鎮座しています。

熱いぜ!札幌ドームと福岡 PayPayドーム

タワーに続いて紹介するのはドームです。プロ野球・北海道日本ハムファイターズ、J1リーグ・北海道コンサドーレ札幌の本拠地『札幌ドーム』と、プロ野球・福岡ソフトバンクホークスの本拠地『福岡ドーム』(名称変更あり、現在『福岡 PayPayドーム』)。どちらも特徴的なドームだということ、知っていますか?

野球もサッカーもお任せ「札幌ドーム」

『札幌ドーム』が自然豊かな札幌の丘陵に産声を上げたのは、2001年のこと。北国特有の積雪にも耐える、日本最北の全天候型ドームです。開業当初から北海道コンサドーレ札幌の本拠地として、また2004年からは日本ハムファイターズが北海道に移転し、本拠地として使用しています。

野球とサッカー、2つのプロチームが本拠地としているのは極めて稀なこと。サッカー用の天然芝フィールドと野球用の人工芝の入れ替えは『札幌ドーム』最大の特徴となっています。どちらのモードでも収容人数は4万2千人超えで、最大収容人数は5万人超え。アーティストのライブや大規模屋内展示など、多種多様なイベントが開催され賑わいを見せる空間です。

もうひとつ、ほかでは見られない特徴があります。それが国内唯一のドーム展望台の存在。53mの高さから、壮大なアリーナの全景はもちろん、札幌市街をはじめはるか彼方まで見渡せる大パノラマが楽しめます。新庄選手の“あのパフォーマンス”の気分を少しだけ、体感できるかもしれません。

開閉式屋根が自慢「福岡 PayPayドーム」

他方、『福岡ドーム(現、福岡 PayPayドーム)』が開業したのは1993(平成5)年。当時、福岡ダイエーホークス(現在の福岡ソフトバンクホークス)のダイエーがホークス球団の本拠地として設立したのが『福岡ドーム』です。

『福岡 PayPayドーム』の特徴を福岡ソフトバンクホークス公式サイトは以下のようにまとめています。

1. コロシアムを彷彿させる円形スタイル
2. 日本で初めての開閉式屋根
3. 世界最大のチタン屋根とライトブラウンの外壁が周辺環境とマッチした外観等
今まで日本にはなかった常に進化しつづける全く新しい大規模施設です。

写真からもわかりますが、たしかにどことなくコロシアムを感じる外観となっています。また、落ち着いたトーンの色合いである外壁も特徴のひとつ。

しかし、最大の特徴は開閉式の屋根。3枚のパネルから構成され、開閉時には2枚のパネルを左右に120度ずつ動かすことで全開となります(開放率60%)。かかる時間は約20分。ホークスが試合に勝利した場合の試合後や、最初から屋根を開けて試合を行うルーフオープンデーなどに見ることができます。ちなみに、2018年5月の西日本スポーツの情報によると、1回開けるのにおよそ100万円かかっているのだとか……。簡単に開けてほしいとはいえないですね。

収容人数はこちらも4万人超え。大型ビジョンの設置やホームランテラスと呼ばれる客席の設置など、さまざまな進化を続けているドームです。

鷹党もハム党もコンササポーターも、末永くホーム&ビジターで声援を送り続けたいですね!

 

札幌市にも福岡市にも、娯楽・観光の名所がまだまだたくさんあります。あなたのおすすめも教えて下さいね!

【参考】 さっぽろテレビ塔、福岡タワー株式会社、福岡市公式シティガイドよかなび、株式会社札幌ドーム、福岡ソフトバンクホークス株式会社、西日本スポーツ
テレビ塔のあゆみ / さっぽろテレビ塔
福岡タワー公式サイト / 福岡タワー株式会社
博多ポートタワー / 福岡市公式シティガイドよかなび
施設概要 / 株式会社札幌ドーム
展望台 / 株式会社札幌ドーム
施設概要 / 福岡ソフトバンクホークス株式会社
人に教えたくなるヤフオクD「ルーフオープン」の雑学 屋根開閉1回のコストって?/ 西日本スポーツ

【画像】
Gemini Create、kai keisuke、Sean Pavone、AnnWei、JenJ_Payless / shutterstock
BoonritP、Byjeng、EQRoy、Various images、Jo Theera / Shutterstock.com

⇒こんな記事も読まれています

【最新版】1年以内にオープン&リニューアルした「北海道の注目ホテル」12選

札幌と福岡は似ている!? 北海道と九州が誇る「ちょうどよい都会」比較【交通編】