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札幌市民でも知らないかも!? ほかとは違う「札幌市営地下鉄の謎」まとめ

北海道の移動手段といえば車のイメージですが、札幌では地下鉄を使う機会もけっこうありますよね。

今回は、札幌市営地下鉄のほかの地下鉄とは違う4つの特徴をご紹介します! 普段使っているけれど、全然気づかなかった……なんて謎もあるかも。

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1:世界でもレア!ゴムタイヤ式

開通当時、まだ世界で4例しかないゴムタイヤ式を導入した札幌駅。しかもただゴムタイヤ式にしただけではありません。一般的な鉄道にあるような2本のレールがない形を取りました。操作のハンドルもありません。代わりに、“案内軌条”と呼ばれる太い突起が真ん中に1本あるのです。これを走行用のゴムタイヤとは別の“案内輪”ではさみ、ガイドレールとして進行方向を決めているそう。

普通の地下鉄より騒音を抑えられ、加速・減速がしやすいというメリットがあるといわれています!

2:荷物棚がない

札幌市の地下鉄には荷物棚がありません。ボーっとして荷物を置こうとするものなら悲惨な事故が起きかねませんね。

荷物棚を設置していない理由は、「各線とも都心部までの乗車時間が比較的短いこと及び荷物棚上の忘れ物を防止する」ためとのこと。

いっそなくしてしまうほうが乗務員さんにとっても利用者にとっても、ベストな選択なのかもしれません!

【もっと詳しく】札幌市民でも意外と知らない?実は世界でも珍しい「札幌地下鉄のヒミツ」2つ(2021年5月25日掲載)

3:「優先席」じゃなくて「専用席」

ほとんどの電車にある優先席。札幌では地下鉄の優先席のことを「専用席」と呼びます。

もともとは昭和49年に「優先席」が設置されたそうですが、「若い健常者が座席を占領することが多く、本来の優先利用の対象である高齢者やお体の不自由な方などが座れないとの声が多く寄せられた」ため、昭和50年には、呼び名を「専用席」に変更したそうです。

今では若者が座席占領なんてしない気もしますが、それも「専用席」になったおかげかもしれませんね!

4:東西線大通駅は3・4番ホーム表示

最後は大通駅のホーム表示について。「南北線と東豊線の大通駅ホーム表示は1・2番ホームで、なんで東西線は3・4番ホームなんだ? 5・6番ホームがどこにもないのはどうしてだ?」そんな疑問をもった札幌市民の方もいるのではないでしょうか?

札幌市交通局の地下鉄担当の方に問い合わせてみると「当時のことを明確に示す資料はない」ですが、通説としては「南北線と東西線のホームが構造上、上下に位置しており場所も近いことから、乗り換え時に間違いが生じないようにするため」といわれているようです。

南北線が開通し、その後東西線が開通した歴史と照らし合わせても納得のいく説明ですね。

【もっと詳しく】札幌市民でも意外と知らないかも?札幌地下鉄をめぐるヒミツを大解剖【Part 2】

 

まだまだ札幌の地下鉄に関する謎はあるかも? ぜひ探してみてくださいね。

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