swimming school, pool

北海道ってプール授業あるの?道産子に聞いた「小・中・高のプール事情」

2021.07.03

北海道でも気温が高くなってきた今日このごろ。

夏になると、海やプールで涼みたいという方もいるのではないでしょうか。筆者は小学生のころ、毎年夏に行われる学校のプール授業を楽しみにしていました。

あれ? 中学校ではプール授業ってあった? そもそもプールってあった?

小学校ではプール授業がさかん

北海道の小学校では毎年夏になると、プール授業が開講されます。筆者の通っていた札幌市内の小学校でも、7月あたりから8月の学期終わりにかけて行われていました。

筆者の知る限りでは、ほとんどの市内の小学校にはプールが設置されており、地域差はありますが、ほかの地域の小学校でもプールが設置されていることが多いように思います。

また、基本的にスクール水着ではなく、各々好きな水着を着用することが多いです。本州から来た方は驚くんだとか。

懐かしい!小学校のプール授業といえば…

筆者が経験した小学校でのプール授業のエピソードをご紹介します。きっと共感してくれる方も多いはず……。

まず、印象的だったのは“授業前の準備時間が短い”ことです。プール授業は気温が上がる日中のだいたい2~4時間目に行われることが多かったのですが、前の授業が終わってからプール授業が始まるまでの時間は10分ほどでした。

しかし、水着に着替えたり、授業で使う道具の準備をしたり、点呼をしたり、と授業開始までにやらなければならないことが多く、プール授業の前の授業が終わるとすぐにプールに駆け込んでいました。ちなみに、授業後も大慌てで着替え。

次に印象的だったのは“ビート板が友達”状態だったことです。ビート板とは、強い浮遊性をもつ補助具のことで、主に泳ぎが苦手な人が使います。筆者は25mプールを泳ぎ切ることができないほど、泳ぎが苦手だったため、いつもビート板にしがみついていました。まさに“ビート板が友達”ですね。

中学・高校ではそもそも学校にプールがない!?

北海道の中学校・高校には、そもそもプールが設置されていないことが多いよう。北海道の高校でプールが設置されているのは、全体の25%弱というデータがあり、全国(約65%・平成15年)と比較すると極めて低いそうです。たしかに、筆者の暮らしていた地域では、小学校ではプール授業が当たり前だったにもかかわらず、中学校と高校ではないところが多かったです。

しかし、学校にプールは設置されていませんが、水泳部として部活動を行っている生徒はいました。当時、水泳部に所属していた友人は、顧問の付き添いのもと市民プールで練習していました。

 

北海道の“プール授業”事情を、筆者のエピソードを交えてご紹介してきました。プールの設置状況やプール授業の有無に関しては、時代や地域、学校によって違いがあると思います。

みなさんの通っていた学校にプール授業はありましたか?

【画像】Fast&Slow、Pangaea、8×10、ふじよ / PIXTA(ピクスタ)、flyingv3 / shutterstock

【参考】北海道高等学校における水泳授業について考える / 比較文化論叢 : 札幌大学文化学部紀要,31,110(47)-95(62) (2015-03)