HOSPO

大樹町から宇宙へ!アジア初「北海道スペースポート」ついに本格稼働開始

2021年4月、大樹町で『北海道スペースポート(HOSPO)』が本格的にスタート。アジア初となる民間にひらかれたスペースポート(宇宙港)が北海道に誕生します。

そもそも「北海道スペースポート(HOSPO)」とは

スペースポートとは、ロケットやスペースプレーン(宇宙往還機)が離発着する港のこと。地球と宇宙をつなぐ玄関口です。『北海道スペースポート(HOSPO)』は、大樹町が整備する公共の設備。アジア初、国内外で宇宙開発を行う誰もが自由に使うことができる民間にひらかれたスペースポートです。

どうして大樹町?

宇宙をキーワードにまちづくりを進める大樹町。その歴史は長く、1985年から航空宇宙関連実験の誘致活動を行っています。

あらゆる先人たちの尽力の末、2019年には地域の関係企業や団体等で構成する「宇宙のまちづくり推進協議会」で『北海道スペースポート(HOSPO)』の構想を検討・公表。ついに2021年4月にSPACE COTAN株式会社が設立され、『北海道スペースポート(HOSPO)』が本格的に稼働することになりました。

広大な土地を有する北海道。その中でもなぜ大樹町で?と疑問に思う方もいるかもしれません。実は大樹町は国内外で比較しても地理的な優位性が高いまさに“天然の良港”。海沿いに国道がなく、東と南に太平洋がひろがっているにもかかわらず、帯広空港から車で約40分とアクセスが良好です。海外では射場が砂漠の中につくられていることもあるということと比較するとその立地のよさに納得できます。

さらに十勝晴れという言葉があるほど天候に恵まれ、打ち上げ機会も多い。このように大樹町は、スペースポートにぴったりな場所なんです。

人が集まり、未来をつくる町

宇宙産業の市場規模が2兆円(2019年)から4兆円(2025年)に成長するといわれ多くの企業がロケット開発を進める一方で、圧倒的に足りていないのが射場。『北海道スペースポート(HOSPO)』は、未来の宇宙産業の発展において重要な役割を果たすべく射場の拡大を進めます。

将来的には航空宇宙産業の集積地として雇用の創出や観光の活性化はもちろん、衛星データを活用し一次産業の持続可能性にも貢献。『北海道スペースポート(HOSPO)』整備による道内経済波及効果は年間267億円*と試算されており、大樹町から北海道全体を盛り上げていくことを目指しているそう。

大樹町の酒森町長(写真左)は「大樹町の枠にとらわれず、道民のみなさまに夢と希望を与えられるような取り組みをALL北海道でともに進んでいきたいと思っている」、SPACE COTAN株式会社代表取締役兼CEOの小田切義憲さん(写真右)は「大樹町から、十勝、北海道、最終的には日本全域に宇宙産業の力を伸ばしていきたいと思っているので期待していただきたい」と話しました。

 

とはいえ、このプロジェクトには膨大な資金が必要。今年度も引き続き、通常の寄付に加え、個人・企業版ともにふるさと納税で『北海道スペースポート(HOSPO)』建設へ寄付することができます。寄付という形で未来をつくるメンバーの一員になれるのはワクワクしますね! 北海道・大樹町から宇宙へ。新たな挑戦に期待が高まります。

*北海道経済連合会・日本製策投資銀行にて算出(記者発表資料より)