ガタタンラーメンって何!? 地域によっても違う、給食に出てきた「北海道ご当地グルメ」
食の宝庫とも呼ばれている北海道では、給食でもおいしいご当地グルメが登場します。筆者が子どもの頃にも、北海道だけとは知らずに給食を食べていました。そんな筆者の思い出と、改めて調査した結果をもとに、北海道の給食に出てくるご当地グルメをご紹介します。
新鮮だから給食にも出る!海鮮グルメ
新鮮な海産物がとれる北海道では、給食のメニューでも海鮮が登場します。たとえば“鮭”は『ちゃんちゃん焼き』や竜田揚げ、グラタンとして。
函館など道南地方では、“イカ”はもち米を入れて炊き上げた『いかめし』もあります。“ほたて”は混ぜご飯にして。居酒屋メニューとして大人にも人気の“ほっけ”は唐揚げ……など、どの料理も子どもが食べやすいメニューになっています。
北海道の郷土料理
北海道の郷土料理が給食に出ることもあります。先ほどご紹介した『ちゃんちゃん焼き』や『いかめし』も郷土料理の1つです。
北海道では鶏の唐揚げを『ザンギ』と呼びますが、筆者が子どもの頃、給食のメニュー表にも『ザンギ』と書かれていました。
ほかにも鮭やニシンなどの魚と、大根、にんじんなどを煮込んだ『三平汁』、かぼちゃと小豆を煮込んで冬至に食べられる『冬至かぼちゃ(『かぼちゃのいとこ煮』と呼ぶ地域もあり)』など、家庭で作られている郷土料理が給食にも出てきます。
地方・地域限定の料理や食材も
北海道の中でも地域ごとに給食のメニューに違いがあり、同じ道産子でも「それ、食べたことない!」と驚く料理もあります。
たとえば、札幌のご当地グルメとしてもよく知られた『スープカレー』。札幌を中心として給食で出されていますが、筆者は給食で食べたことはありません。
芦別市の名物である、具だくさんなとろみのあるスープが特徴の『ガタタンラーメン』は、札幌や芦別などでは給食に出てくるようですが、全く知らないという道産子もいます。
北海道は広く、地域ごとにもそれぞれ郷土料理があります。また気候も異なるため、収穫できる食材が違い、作られる料理にも違いがあるようです。それぞれの地域の特産品を地産地消する給食メニューがあり、地域ごとに違いが見られるのも北海道給食の面白い点といえるでしょう。
道産子同士では「それ懐かしい!」「それは食べたことないな~」と盛り上がり、道外の人とは「北海道ではそんな給食があるんだ!」と盛り上がりそうな給食の話。ぜひ「北海道にはどんな給食があった?」「そっちでは何があった?」と話題にしてみてはいかがでしょうか。
【参考】
おいしい給食 / 札幌市立資生館小学校
令和元年度北海道学校給食コンクール / 北海道教育委員会
いかめし 北海道 / うちの郷土料理:農林水産省
ザンギ 北海道 / うちの郷土料理:農林水産省
三平汁 北海道 / うちの郷土料理:農林水産省
冬至かぼちゃ / 北海道学校給食会 レシピ・食品管理システム
ガタタン(芦別市) / 北海道学校給食会 レシピ・食品管理システム
【画像】Fast&Slow、kaka、ささざわ、gontabunta、shige hattori / PIXTA(ピクスタ)、sasazawa / shutterstock