意外な場所に穴場スポットが…!「週に一度の特別メニュー」を食べに区役所へ
札幌の市役所や区役所には、市民も利用できるレストランが併設されています。「どこで食べても同じ」などと侮るなかれ。それぞれ趣向を凝らした料理を提供しています。
「厚別区役所食堂」で金曜日だけ提供される『厚別ちゃんぽん麺』をいただきました。
厚別区とともに歴史を歩む「厚別区役所食堂」
札幌市で最も面積が小さい厚別区は、1989(平成元)年に白石区から分区して行政区になりました。地名はアイヌ語の「ハシ・ペッ」(カンボクの中を流れる川)、あるいは「アッ・ペッ」(オヒョウダモのある川、または魚のとれる豊かな川)に由来しています。
JR新札幌駅や地下鉄新さっぽろ駅を中心に大型の商業施設を形成し、札幌駅以外で唯一特急列車が停車するなど、副都心として発展しています。
「厚別区役所」はJR新札幌駅や地下鉄新さっぽろ駅から徒歩圏内にあり、アクセス良好です。
「厚別区役所食堂」は、区役所の誕生と同時にオープンしました。ショーケースにサンプル食材が飾られるなど、レトロな雰囲気が溢れています。
1日の利用客は140〜150人。区役所の職員はもちろん、たくさんの市民が訪れるので、スペースは広く取られています。 壁には、厚別区在住の彫刻家・原田ミドー氏の作品が飾られています。
注文は、カテゴリー分けされたカウンターに食券を渡すスタイル。配下膳や水もセルフ。無駄を省いて低価格を維持しています。
壁には『北海道百年記念塔』が描かれています。老朽化やさまざまな事情により2023年に解体されましたが、思わぬ場所で勇姿に再会できて嬉しくなりました。
金曜日のお楽しみ「厚別ちゃんぽん麺」
数多くのメニューのなかで、『厚別ちゃんぽん麺』は金曜日にしか食べることができないスペシャルメニューです。迷うことなくボタンを押しました。
厚別区と長崎市は姉妹都市を締結している……ワケではなく、「野菜をたくさん食べてほしい」との理由で考案されました。具だくさんで満足できるボリュームです。
“ちゃんぽん”を名乗るだけあり、太めのストレート麺を使用しています。さまざまな旨味エキスが浸透しているスープに絡んで、とても美味しい!
毎日でも提供してほしいですが、「手間がかかるため週1回が限界」とのこと。プレミアムな一杯です。
お客さんを飽きさせないことが第一
店長の高橋由香さんは、パートから数えて勤続20年以上のエキスパートです。「区役所の食堂は週末や祝日が休みなので、子育て中の女性には最適な職場です」と言います。現在は6人の女性が勤務しています。
「厚別区役所食堂」は働き方改革が話題になる前から、ママさんたちが働きやすい職場だったようです。
高橋さんはさまざまなメニューを考案しています。
区役所の食堂という性格上、お馴染みさんの利用が多く、飽きさせないメニュー作りが不可欠です。高額な食材を使うことはできず、調理方法も限られているので、ネットやテレビを見ながら自分流のアレンジを加えて作っているそうです。
「厚別区役所食堂」では多彩なランチメニューを用意しているほか、毎月『揚げ物肉フェア』『ラーメンフェア』『お米フェア』などのイベントを開催しています。また、毎月第3木曜日に、管理栄養士が考えた『あつべつ健康ランチ』を提供するなど、区役所らしいメニューも提供しています。
ランチを食べに「厚別区役所食堂」に行こう!
高橋さんおすすめのレギュラーメニューは、120グラムのカツがドンとのった『カツカレー』(591キロカロリー)。甘すぎず辛すぎず、誰の口にも合うような味です。ボリューム、価格ともに申し分ありません。
「厚別区役所食堂」の最新情報は、ホームページで公開しています。安い・美味しい・ボリューミー・多彩と4拍子揃っています。食事を楽しみに訪れてみませんか。
<店舗情報>
■厚別区役所食堂
■住所:北海道札幌市厚別区厚別中央1条5丁目3-2 地下1階
■電話番号:011-895-2400(代表)
⇒営業時間など詳細はこちら
【画像】厚別区役所食堂
※2023.12.04・・・記事内容を一部変更いたしました。