「カマンベールから作るソフトクリーム」のお味は…?牛乳にこだわったニセコのチーズ工房
北海道有数の酪農地帯であるニセコでは、毎日新鮮な牛乳が生産されています。
「ニセコチーズ工房」の創業者・近藤孝志さんは、自然豊かな環境に惚れこみ、この地にチーズ工房をオープンしました。現在は長男の裕志さんに引き継がれ、独創的なチーズが評判を呼んでいます。今回はその歴史やおいしさの秘密に迫りました。
サラリーマンからチーズ職人に転身して挑戦!「ニセコチーズ工房」
「ニセコチーズ工房」は、流通会社に勤めていた近藤孝志さんが、早期退職後の2005年にオープンしました。
「仕事柄、食品を扱うことが多く、特にチーズを作ってみたいと思っていました」と、孝志さんは言います。しかし、想いと裏腹にチーズ作りは素人同然。本場の味を学ぶために、フランスに出向いてチーズ作りを学んだそうです。
帰国後、牛乳やクリアな水が入手しやすいニセコ町の環境を気に入り、札幌から移住。曽我地区で小さな工房を開くことにしました。
「生活ができる程度の売り上げがあればいい」と始めたチーズ作りでしたが、丹精込めて作る日本人の味覚に合ったチーズが評判になり、次第にたくさんのお客さんが訪れるように。
思わぬ人気に最も驚いたのが、長男の裕志さんでした。「素人が作ったチーズが本当に売れるのか」と冷ややかに見ていましたが、そのチーズのおいしさにびっくり。「一緒にやりたい」という気持ちが強くなり、勤めていた会社を退職。2010年に親子でチーズ作りを開始しました。
ニセコから世界へ羽ばたくお店に!
小さな工房から始まったチーズ作りは、国内外で数々の賞を受賞するなど高く評価されています。2019年には近藤地区に新工房が完成しました。
現在は、製造のほとんどを裕志さんが担当。常識にとらわれない柔軟な発想で独創的なチーズを開発しています。
今回は「ニセコチーズ工房」から魅惑の3品をピックアップしました。
デザートチーズ 二世古 雪花 【sekka】
宝石のようなデザートチーズ『二世古 雪花 【sekka】』は、工房一番の人気商品です。クリーミーで濃厚なチーズにドライフルーツをまぶしており、酸味と甘さの調和が楽しめます。スイーツとしていただけるほか、スパークリングワインや日本酒との相性も抜群。
定番の「パパイヤ&パイナップル」のほか、工房限定販売の「柚子」「ラムバナナ」「ラムレーズン」なども取り揃えています。食べ比べながら、それぞれの味の違いを楽しんでみてくださいね。
ブルーチーズ 二世古 空【ku:】超熟
数々の賞を受賞したブルーチーズ『二世古 空【ku:】』の熟成方法と製造方法を変化させ、青カビの風味を強くしているブルーチーズ『二世古 空【ku:】超熟』。
直売とレストラン専用のスペシャルブルーチーズで、プレミア感もたっぷり。ポートワインやシェリー酒、甘めの白ワインなど、甘いお酒によく合う、海外の方にも人気のチーズです。
二世古 椛【momiji】クラッシュ
鮮やかなオレンジ色と赤く染まった美しい紅葉がイメージの『二世古 椛【momiji】クラッシュ』は、ミルクやキャラメルのような風味を感じます。ビターテイストのビールにマッチしますよ。
夏季限定販売「カマンベールソフトクリーム」
チーズと並んで人気なのが『カマンベールソフトクリーム』です。ニセコ近郊の牛乳を使って熟成させたカマンベールチーズを約76度の温度で溶かしてソフトクリームミックスを作っています。
甘さのなかにチーズの酸味がほのかに感じられる逸品で、一日に300個売り上げたこともあるそう。販売期間はゴールデンウィークから10月の上旬まで。ぜひ味わってみてください。
工房のイートインコーナーの窓からは、羊蹄山やニセコの大自然を望むことができます。すばらしい環境の中で食べるチーズやソフトクリームは、おいしさが増すことでしょう。工房限定商品も多いので、買い物を楽しむことを目的に「ニセコチーズ工房」を訪れてみてください。
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■ニセコチーズ工房
■住所:北海道虻田郡ニセコ町近藤425番6
■電話番号:0136-44-2188
■営業時間:10~17時(5月~10月)、11~17時(11月~4月)
■定休日:なし(5月~10月、諸事情により現在は水曜休み)、水曜・木曜(11月~4月)
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