【旭川市旭町】伝統と新しさの融合。「父から息子へ受け継がれていく」昭和36年創業の和菓子店
旭川市を代表する旭橋から北海道護國神社まで続く『旭橋みずほ通商店街』は、菓子店が多く点在しています。これまでもご紹介したことのある「菓子処 まるきた」をはじめ、明治時代から続く歴史のある和菓子店も軒を連ねています。
昭和36年創業の「村上菓子舗」は、1代目から今の2代目、そして3代目へと受け継がれている歴史ある和菓子店。販売しているお菓子は、お餅やお饅頭、串団子などのほか、新しいお菓子も並び、イベントへの参加もしているお店です。今回は2代目であるご主人にお話を聞きました。
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昭和36年創業の「村上菓子舗」
お話を聞いたのは2代目・村上利彦(むらかみとしひこ)さん(62歳)。先代であったお父さんは、この地域でパン屋さんを営んでいたのだとか。その後和菓子作りもスタートし、お母さんも一緒にお店を営んでいましたが、お母さんがご病気で倒れられたことをきっかけに利彦さんも一緒にお店を営むこととなりました。
今は次男の智昭(ともあき)さん(28歳)が一緒にお店を切り盛りしてくれるようになり、3年目になったそうです。
「息子が継いでくれると言ったとき、初めは反対しましたね。自営業の大変さをよくわかっていますから。けれど今となっては、販路の拡大や新しい商品の開発、チラシの作成やSNSでの広報など、自分ができなかったことをしてくれていて、とても嬉しく思っています」と利彦さん。
おいしさとリーズナブルな価格に驚き!
「村上菓子舗」では、お餅やお団子、お饅頭が主力商品。
とくに人気なのは『一口ポテト大福』。一口サイズの大福の中には特製のじゃがいも餡が入っていて、ほっこりした甘さ。お値段は1つ38円(税込)です。10個買っても380円!
やさしい甘さの餡がたっぷりの『大福』は97円(税込)です。そのほかにも、甘じょっぱいタレを絡めた隠れた人気商品『串団子(醤油)』は、86円(税込)。
朝早くから丁寧に作られたお餅の数々は、どれも昭和時代にタイムスリップしたようなリーズナブルなお値段。気軽に立ち寄り、日常のおやつに買いたくなるものばかりなのです。「これでも値上げはしたんですよ。気軽に買ってもらえればと思っています」と利彦さん。
お餅やお団子は、地元のスーパーやキヨスクへ卸したりイベントに出店し販売したり、個人のお客さんへ配達もしています。
3代目が新しい商品の開発とSNSでの発信を担当!
これまでの商品を大切にしながら、新しい商品を開発しているのは、3代目の智昭さんです。
生クリームやカスタードクリーム、生チョコを使った、和菓子と洋菓子のリッチなコラボ商品も人気! パンフレットやポップの作成、2年ほど前からスタートさせた公式インスタグラムの運用など、新しいことに取り組んでいます。
「これからは若い世代に自分のやりたいことをやっていってほしいと思っています。息子にお任せする気持ちですね。これまでもこれからも、お客さんに迷惑をかけないよう、お客さんに喜んでもらえるようと、心に留めています。」
利彦さんの実直なお人柄は、お店に並ぶお菓子の味わいから伝わってきます。智昭さんにもその歴史は受け継がれ、新しいものを取り入れながら、村上菓子舗の歴史はまだまだ続きそうです。
<店舗情報>
■村上菓子舗
■住所:北海道旭川市旭町2条3丁目9-164
■電話番号:0166-51-3454
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