
札幌から届く、小麦の記憶。どんぐりの「ちくわパン」をお取り寄せ
日本有数のパンの消費量が多い都市・京都に生まれ育った、パン大好きライターのみやこです。これまで200店舗以上のパン屋さんを自らの足で巡り、おいしいパンとの出会いを大切にしてきました。そんな筆者が今、ときめいているのが、北の大地から届く北海道のパンです。
パン激戦区・京都で培ったパンへの愛情と視点を胸に、自宅にいながら北海道の豊かなめぐみを味わう。連載『パン好きライターみやこの北海道パンLikers』では、お取り寄せでしか味わえない感動をひとつずつ丁寧にお伝えしていきたいと思います。
パン激戦区・京都のパン好きが憧れる、豪快な「おかずパン」

今回選んだのは、札幌市民のソウルフードとも言える名店『焼きたてパンの店 DONGURI(どんぐり)』です。京都のパン屋さんは、エッジの効いた洗練されたハード系や、芸術品のように美しい繊細なデニッシュが多く並びます。日々そんなパンに囲まれていると、時折無性に、お母さんのご飯のように心がホッとする“飾らないおかずパン”が恋しくなるのです。
『ちくわパン』発祥の店として絶大な人気を誇る同店の、具材が主役の豪快なパンを自宅で思い切り頬張りたい。そんな憧れと食欲が、今回こちらのお店を選んだ理由です。
冷凍便の白い冷気の中に閉じ込められた、ワクワクが詰まった宝箱

指定した日時に届いた段ボールを開けると、ひんやりとした白い冷気とともに、うっすらと霜をまとったパンたちが姿を現しました。その数、なんと18個!一つひとつ丁寧に個包装され、成分表示のシールがきちんと貼られています。
同梱されていた“おいしい食べ方”と書かれたリーフレットには、惣菜パンや菓子パン、デニッシュなど、種類ごとに最適な解凍・リベイク方法が細かく記載されていました。冷凍便の冷たさの中から、遠方のお客さんにも一番良い状態で味わってほしいという作り手の温かい想いが手元に伝わってきます。
フードロス削減から生まれた、愛あるセット

1983年に小さな喫茶店からスタートしたどんぐりは、“お母さんのご飯のような温かさ”を大切にしているお店です。常に焼きたて、できたてを提供するために、閉店間際でも棚をパンでいっぱいにしています。
今回購入した『もったいないセット【18個入】』(3,800円・送料別)は、天候などの理由でどうしても残ってしまったパンを、美味しさそのままに急速冷凍したもの。オンライン限定で販売することでフードロスを削減する、SDGsの取り組みから生まれました。

手元に広げた18個のパンをよく見ると、裏の成分表示シールには『本店』『大通店』『山鼻店』などいろいろな店舗の名前が。各店舗で丹精込めて作られ、行き場を失いかけたパンたちが、こうして京都の我が家に集まっているのだと思うと、SDGsという言葉がとても身近で愛おしいものに感じられます。
何が入っているかはお楽しみですが、看板商品の『ちくわパン』が必ず1つ以上入っているという約束も、箱を開ける時の期待感を高めてくれます。
実食! 五感を刺激する札幌の味
今回は、セットの中から、特に心を掴まれた3種類をレポートします。

まずは、どんぐりの代名詞『ちくわパン』。こちらはリベイクせず、同封の案内に従って電子レンジで解凍のみ。ほかほかに温まったパンにかぶりつくと、ふかふかとした少し甘めの生地の中から、プリッとした弾力のちくわが現れ、その奥からツナマヨがとろりとあふれ出します。
マヨネーズのコクの中にシャキッとした玉ねぎの食感が小気味良いアクセントになり、咀嚼するごとにすべての素材が完璧な一体感を生み出していきます。

続いては、香りに驚かされた『シナモンロール』。こちらもリベイクはせず、ふんわりと解凍するだけ。しっとり柔らかい生地にアイシングが心地よく馴染み、スパイシーで温かみのあるシナモンの香りが鼻腔をくすぐります。
もっちりとした弾力のある生地を噛みしめるたびに、中に巻き込まれたアーモンドクリームのコクと、ローストされたクルミの香ばしさが重なり合います。疲れた日の午後に、ゆっくりと味わいたくなる奥深い甘みです。

最後は、リベイクして存分に味わいたいハード系の『天然酵母ハーフ(フルーツ&チーズ)』。解凍してから軽くトースターで焼き直すと、クラスト(外皮)がカリッと香ばしく蘇ります。むっちりとした天然酵母の生地には、レーズンやクランベリー、パパイヤなどのドライフルーツがたっぷり。
中央にドンと入ったクリームチーズのまろやかなコクと、フルーツの甘酸っぱさが口の中で見事に調和します。ハード系ならではの小麦の深い旨みが噛むほどに広がり、少しぜいたくな朝食やワインのお供にもぴったりな一品です。
おすすめリベイク
『どんぐり』のパンはどれも個性が光るため、同封の“おいしい食べ方”の通り、パンの種類に合わせて温め方を変えるのが一番おいしくいただくコツです。惣菜パンや菓子パンは電子レンジでふかふかに、天然酵母のようなハード系はトースターで表面をカリッと焼くのがおすすめですよ。
そして筆者からの提案をひとつ。ちくわパンの濃厚なツナマヨには、キリッと冷やした京都の香ばしい『京番茶』や『ほうじ茶』が驚くほど調和します。パンの油分をすっきりと流してくれ、次の一口をさらにおいしく誘う最高のお供になりますよ。
店舗情報
どんぐり 本店
住所:北海道札幌市豊平区月寒東四条8-1-10
アクセス:地下鉄東西線「南郷7丁目駅」徒歩約10分
電話番号:011-865-0006
営業時間:9:00〜19:00
定休日:12月31日・1月1日・1月2日
公式サイト:https://www.donguri-bake.co.jp/
【お取り寄せ情報】
購入セット:もったいないセット【18個入】
価格:3,800円(税込)
※別途、送料が発生します。
オンラインショップ:https://donguribake.buyshop.jp/
ライター・みやこのひとこと
『どんぐり』から届いた箱は、お腹も心も満たしてくれる、まさに愛あふれる宝箱でした。何が入っているかわからないワクワク感と、ランダムだからこそ出会える新しいパンの味。そして、『ちくわパン』という絶対的な安心感。
冷凍保存で日持ちもするので、「今日のおやつはどれにする?」と家族で選ぶ時間も、お取り寄せならではの豊かな体験です。京都の食卓が札幌の温かい空気に包まれるようなひとときを、皆さんもぜひご自宅で味わってみてくださいね。
写真・文/みやこ
※この記事は購入時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
※記事内の価格はすべて税込です。









