![アイキャッチ](https://hokkaidolikers.com/uploads/2023/07/936020c87b554e5ba8a446b48e7f165c.jpg)
創業20年、あまり表に出てこなかった。希少品で溢れる「コレクターのお店」がすごい
北海道江別市・大麻地区に、店主の趣味が高じてオープンしたミニカー専門店があります。店内には希少な絶版品などがところ狭しと並び、愛好家の収集意欲を刺激します。
大人が少年に戻る店「イイコレクション」を訪れました。
コレクターが高じて専門店をオープン「イイコレクション」
![外観](https://hokkaidolikers.com/uploads/2023/07/dea4c2f84e7643e49ac96c9ec8f20c3e.jpg)
出典: 北海道Likers
「イイコレクション」は、2002年2月に江別市の大麻3番通りに面した建物の1階にオープンしました。
創業から20年以上も経過していますが、「あまり表に出たくない」と言う店主さんの希望で、メディアなどで紹介されることはほとんどありませんでした。今回は特別に取材に応じてくれました。
![モンキー](https://hokkaidolikers.com/uploads/2023/07/48f7d3ca5ef044e79ba78a8b7962f305.jpg)
出典: 北海道Likers
店内に入ると、フルレストア*されたホンダ『モンキー』(非売品)に迎えられました。ミニカーや『チョロQ』の取り扱いから始まり、バイクのミニチュアや、鉄道模型も扱う“乗り物パラダイス”です。
*フルレストア・・・ボディからエンジンなどの機械部品に至るまで問題なく使用できるようにすること。
![店内](https://hokkaidolikers.com/uploads/2023/07/5ae9fb68734949e78ca8b92b90141cea.jpg)
出典: 北海道Likers
集めだしたらキリがない「トミカという名の底なし沼」
![トミカ](https://hokkaidolikers.com/uploads/2023/07/1315ad629d58489399d56c093ad5ef97.jpg)
出典: 北海道Likers
取扱商品の中で多くを占めているのがミニカーです。とくに『トミカ』は新品から絶版まで種類豊富。精巧な作りに魅了されたコレクターが世界中に存在する人気アイテムです。
トミカは、1970年に「トミー(現・タカラトミー)」から第1弾の6車種が発売されました。たちまち人気商品となり、現在は毎月新商品が発売されています。
![トミカ](https://hokkaidolikers.com/uploads/2023/07/6bee2d1388df46869dd7da63dd81cd1f.jpg)
出典: 北海道Likers
「イイコレクション」では買取も行っていますが、製造期間が短かった香港製のトミカは“レアもの”として高額で売買されています。
過去には箱付き美品の『三菱・GTO』に、15万円もの価格がついたそう。コレクションの奥深さを感じます。
![トミカ](https://hokkaidolikers.com/uploads/2023/07/065dba3844be488a9ead42c59c984ce6.jpg)
出典: 北海道Likers
『トミカ』は市販品だけでなく、限定商品や非売品、セットのみの特別バージョンなど多種多様なミニカーが存在するため、あらゆる『トミカ』を集めようとすると、終わりなき旅が始まります。
スポーツカーや緊急車両など、カテゴリーを決めてコレクションしている人もいますが、突き詰めようとすれば、こちらもエンドレスなライフワークになることでしょう。
小さなボディに誰もが夢中になった「チョロQ」
![チョロQ](https://hokkaidolikers.com/uploads/2023/07/35006c965b2b4c46ab59dd506f8eabb8.jpg)
出典: 北海道Likers
1980年12月に「タカラ(現・タカラトミー)」から発売された『チョロQ』は、一大ブームを巻き起こしました。後ろに引くと走り出す“ブルパップカー”で、コインを挟むとウィリー走行*が楽しめます。
クルマというジャンルにとらわれず、船舶や航空機、列車、動物、ゴンドラ、人間などあらゆるタイプが発売されました。
*ウィリー走行・・・前輪を地面から浮き上がらせ、後輪だけで走行する車両操作。
![チョロQ](https://hokkaidolikers.com/uploads/2023/07/395f93cd5e924ff986caac45db8be15c.jpg)
出典: 北海道Likers
手軽な価格がウケて人気の『チョロQ』でしたが、少子化やクルマに対する関心低下などにより売り上げが低迷。2009年に29年間続いた『スタンダードチョロQ』の生産が終了しました。
現在は精巧な仕上げの『チョロQeシリーズ』(タカラトミー)と『チョロQzero』(トミーテック)が発売されていますが、子どもが気軽に買えない価格になっています。
店一番の高額商品は…「8万円のブリキのベンツ」
![ブリキの車](https://hokkaidolikers.com/uploads/2023/07/9c7a962282e84b77bf120111c586fb30.jpg)
出典: 北海道Likers
店内で一番高額な商品は、老舗玩具メーカー「マスダヤ」製の“ブリキのベンツ”です。江戸時代に創業した人形制作から始まった会社で、戦後はブリキのおもちゃを製造していました。
気になるプライスは8万円。「これでも一時期の相場よりも安くなっている」というから驚きです。
![私物コレクション](https://hokkaidolikers.com/uploads/2023/07/bde33d1e09de41d8b576bd6a097e1581.jpg)
出典: 北海道Likers
私のコレクション“ブリキのサイドカー(メーカー不明)”を査定してもらったところ「これは、値が付けられない」とのことでした。
ちなみに「マスダヤ」は、昭和50年代にモールが生きているように動く『モーラー』という玩具もヒットさせています。CMに騙されてガッカリした子どもは私だけではないでしょうね。
「イイコレクション」の守り神
![ロボコン](https://hokkaidolikers.com/uploads/2023/07/59d882afb0c7424bb67e5e4c8da56d7e.jpg)
出典: 北海道Likers
店主さんは、『ロボコン』関係のコレクションもされており、『ロボコン』が開店以来“守り神”として祀られています。これは1974年から1977年に放送された『がんばれ!! ロボコン』で、1999年から 2000年に放送された『燃えろ!! ロボコン』とはデザインが異なるほか、時代に合わせて動力も内燃機関(ガソリンエンジン)から、EV(電動)に変更されています。
現在の売れ筋は「働くクルマ」
![ブルトーザー](https://hokkaidolikers.com/uploads/2023/07/00da9f7610a14901a6523840b73e14d4.jpg)
出典: 北海道Likers
現在、「イイコレクション」で人気の商品はブルドーザーなどの建設車両や、トラクターなどの農業機械、大型トラックなどのミニチュアです。
「これらは国内メーカーからあまり発売されていませんでした。新しいコレクターズアイテムとして注目されています」と店主さん。力強い機械に憧れを持つ心は、いくつになっても変わりませんね。
![店内](https://hokkaidolikers.com/uploads/2023/07/97abfb518bf44ba384bc093b00f1b43d.jpg)
出典: 北海道Likers
絶版の場合、コレクターは自らの目で見て確かめたい人が多いため、全道から足しげく来店されるそうです。
街中で見かけることがなくなったクルマやバイクが、ここでは存在し続けています。リトル・ミュージアムとも呼べる「イイコレクション」で、コレクションの魅力にハマってみませんか。
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■イイコレクション
■住所:北海道江別市大麻桜木町34-3 クシェルソレイユ1F
■電話:011-386-1723
⇒営業時間など詳細はこちら
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