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ひんやり自然な甘み!牧場の牛乳を使った極上ジェラートは「夫妻二人三脚の結晶」

夏の暑い日には、ひんやりとしたジェラートが食べたくなりますよね。今回は、帯広市郊外にあるジェラートショップ「ウエモンズハート」へ取材に伺いました。

美味しい牛乳で作られたジェラートの美味しさと、二人三脚で牧場とお店を営む夫妻の想いをご紹介します。

帯広郊外の自然に囲まれた牧場にある「ウエモンズハート」

「ウエモンズハート」は帯広駅から車で約15分。帯広市郊外の自然にあふれた「広瀬牧場」の一角にあります。車で来る場合は、この看板が目印です。

「広瀬牧場」オーナーの廣瀬文彦さんと、妻で「ウエモンズハート」店長の真由美さんにお話を聞きました。*

「ウエモンズハート」という店名の由来は、ご先祖が代々引き継いできた「宇右衛門」の名前から。以前海外からのお客さんが来たときには「Women’s Heart」と聞き間違えられたこともあるそう。

ご夫妻ともに、生死の境をさまようほどの大病を患った経験をお持ちです。今の元気なお姿を見ると想像もつきませんが、「長年一緒に働いてくれているスタッフたちのおかげで、ここまでお店を続けてこられました。このお店が私の元気の秘訣です」と妻の真由美さんは言います。

定期的に通うリピーターも多く、なかには毎日来店される介護施設の方もいるほど。たくさんのファンに愛されています。有名人が訪れることもあるそうです。

*「広瀬牧場」や「ウエモンズハート」の歴史などについてはホームページで詳しく語られていますので、興味のある方はそちらをご覧ください。

牧場の仕事を学べる「十勝農楽校」

ご主人の文彦さんは、NHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』の出演者に技術指導をした経験をお持ちです。お店の隣の建物には当時の写真などが展示されています。

今は牧場経営をご長男に譲り、ご自身は酪農教育ファーム「十勝農楽校」に力を入れています。

消費者に酪農の現場を見てもらい、牛乳の素晴らしさを伝える「十勝農楽校」。

「“観光牧場ではない自分の牧場でも、なにか伝えられるのでは?”という想いで始めました。“子どもたちになにを教えるか”よりも、“連れてくる先生たちがなにを教えたいと思っているか?”という目的を把握することを大切にしています。子どもたちだけでなく、先生にも感動してもらいたいです」と文彦さん。

「十勝農楽校」は全国から年間100組、3,000人以上もの子どもたちを受け入れています。コロナ禍には中止していましたが、毎年来る学校も多いんだそう。

「なつぞら」出演者も味わった自家製ジェラート

お店で出しているジェラートメニューはなんと150種類以上! その中から厳選された18種類が、日や季節によって入れ替わり店頭に並びます。桃とショウガを組み合わせた『ピーチジンジャー』などという変わり種も。

メニューのすべては真由美さんがひとりで、試行錯誤しながら考え出しました。妥協しない姿勢には、スタッフもみな「店長にはかなわない」と口をそろえるのだそう。本物の素材を使い、乳化剤や着色料、香料などは一切使わないこだわりぶりです。

「十勝では、安価で質のよい果物が手に入りにくいので大変ですね。全国にいる知り合いから、旬の果物を送ってもらっています」と真由美さん。十勝名物である小豆をジェラートにするときには試行錯誤を繰り返し、完成するまでに3年もの歳月を要したそう。

そのほかにもカボチャやハスカップ、ブドウやミントなど自家製のものを使ったり、牛乳と素材の両方の味を活かせるよう、さまざまな工夫をしたりしています。採れた果物はなるべく生で使用し、使いきれないものは水を電気分解した体に害のない“酸性水”で殺菌して、冷凍保存しています。

「主人の作ってくれる美味しい牛乳が、この店最大の武器です。苦労してレシピを考えるのがとても楽しいです。仕事があったおかげで、今まで元気にやってこられました」と真由美さん。「広瀬牧場」の牛乳は、帯広で一二を争うほどの乳質を誇ります。

筆者は『芽室産ピーナッツ』、『十勝碧雲蔵の酒粕を使った甘酒』、期間限定の『紅すもも』をトリプルでいただきました。ジェラートだけでなく、ジェラートとソフトクリームを組み合わせることもできます。注文前に店頭のジェラートすべてをテイスティングすることも可能。カップに詰めてもらって、テイクアウトもできますよ。

『芽室産ピーナッツ』はピーナッツの香ばしさと牛乳の甘みがベストな組み合わせ。地元十勝の芽室産ピーナッツを使っています。芽室町にある「めむろ新嵐山スカイパーク」で提供されている『メムピーソフト』も同店で監修しているのだとか。

『十勝碧雲蔵の酒粕を使った甘酒』はまさに甘酒を食べているような味わい。牛乳と酒粕の風味が一体となって、口いっぱいに広がります。甘酒が好きではない人も、美味しく食べられるよう工夫されているそう。

『紅すもも』は、すももの爽やかな酸味と牛乳の自然な甘みがとてもよく合います。すももは十勝の農家から仕入れた地元産を使用しています。

ジェラート以外にも魅力的な商品がいっぱい!

こちらはソフトクリームにエスプレッソをかけた『アフォガード』。一般的にアフォガードは熱いエスプレッソをかけますが、「ウエモンズハート」では冷やしたエスプレッソをかけています。

コーヒーの苦みと牛乳の甘みがベストマッチ。トッピングされているナッツの香ばしさがよいアクセントになっていますよ。

ジェラートを求肥でつつんだ『ジェラート大福』。そのままでも美味しいですが、少し溶かして柔らかくして食べるのもおすすめです。

種類は『塩キャラメルピスタチオ』、『黒みつきなこ』、『とかち大納言』、『いちごの片想い』、『くりまっちゃ』、季節限定の『さくら咲く』。写真の『いちごの片想い』は、いちごの甘酸っぱさと牛乳の甘みのコラボレーションが最高の一品です。

お誕生日や記念日、ウエディングなど向けに、オリジナルのアイスケーキ販売にも力を入れています。普通のケーキと違って壊れにくいので、地方発送も可能だそう。希望に合わせてオーダーメイドもできますよ。

カップアイスはオンラインショップでも販売中です。今の時期はお中元としても好評。

これからも夫婦二人三脚で

「主人の存在が、私の心の安定剤なんです。これからも家族のようなスタッフと共に、お互い支え合いながら夫婦二人三脚で続けていきたいですね。孫がお店を継ぎたいと言ってくれているので、それまでは頑張らないと。この年でも夢中になれることがあるのは幸せです」と笑顔で話す真由美さん。

今は「広瀬牧場」の美味しい牛乳で作ったチーズを使った新商品を開発中なのだとか。

最近はTwitterやInstagramなどのSNSや、ブログでの情報発信にも力を入れています。SNSを見て遠方から来るお客さんも多いのだそう。数量限定の季節メニューなどもSNSで告知されるので、要チェックです。*

 

あなたもぜひ「ウエモンズハート」を訪れてみてください。全150種類以上のメニューを制覇するために、通いたくなること間違いなしです。美味しい牛乳で作られた自家製ジェラートを一口食べれば、その味の虜になってしまうことでしょう。筆者もぜひ通いたいと思います。

*2023年6月1日(木)~8月31日(木)の期間で『北海道ソフトクリームラリー2023』に参加中。ソフトクリームだけでなく、ジェラートでもスタンプを押してもらえますよ。

<店舗情報>
■ウエモンズハート
■住所:北海道帯広市西23条南6丁目13番地
■電話番号:0155-33-6064
⇒営業時間など詳細はこちら

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*2023.07.24・・・記事内容に誤りがありましたので、修正いたしました。