全国でも有数の温泉地「登別」でワーケーション!ご当地グルメに温泉に…気になる体験内容をレポート
コロナ禍の影響でテレワークの導入が進み、働き方が大きく変わった近年。“在宅ワーク”や“ワーケーション”のような言葉を聞く機会が増えています。
「ワーケーション」とは「ワーク(仕事)」と「バケーション(休暇)」を組み合わせた造語。以前ご紹介した富良野・美瑛に続き、再びワーケーションを行ってきました。今回伺ったのは、胆振エリアのほぼ中央に位置する登別市。2泊3日で行ったワーケーションの様子をご紹介します。
筆者の登別ワーケーションプラン(2泊3日)をご紹介!
筆者は安平町在住で、登別市は同じ胆振エリア。日帰り可能な距離ですが、あえて宿泊し、ゆっくりと過ごしてみることに。
登別では温泉街に宿泊する方が多いと思いますが、あえて温泉街から離れた場所に宿泊してみました。まずは今回のスケジュールです。
1日目:登別着→登別温泉街を散策→「夢元さぎり湯」で温泉を堪能→宿泊先へ→夕食
2日目:「日本工学院北海道専門学校」内コワーキングスペースでワーク→取材→コワーキングスペースに戻りワーク→宿泊先へ→夕食
3日目:登別温泉で朝風呂→取材(午前中まで)
1日目は朝からひどい雪。時折ホワイトアウト状態になっていたため、予定より出発を遅らせて午後に登別に到着しました。
早速、バケーションで行ったことをピックアップしてご紹介します!
温泉、グルメなど登別らしいバケーションを満喫
まずは登別温泉街へ。温泉街中心部にある「泉源公園」には、温泉が噴き出す間欠泉や金棒のモニュメントがあります。それぞれの金棒にご利益が書かれているので、あやかりたい方は金棒に触れたり写真を撮ったりしてみてください。
この日はとても寒かったので、さっそく温泉で温まります! 今回は「夢元さぎり湯」さんへ。
低価格でありながら硫黄泉とミョウバン泉*の2種類のお湯を楽しめます。しかも100%源泉掛け流しなのが嬉しいですね。
こちらが大浴場。大きな湯船が2つとジャグジー、サウナがあります。ミョウバン泉*は登別温泉ではここでしか入浴できないとのことです。泉質の違いを体感してみてください。
*湯量減少の為、2023年3月16日現在暫定的に鉄泉に入れ替え中
<施設情報>
■施設名:温泉銭湯 夢元さぎり湯
■住所:北海道登別市登別温泉町60番地
■電話番号:0143-84-2050
■営業時間:7~21時(最終受付 20時30分)
■料金:大人480円、子供180円(1日券:大人680円、子供300円)
■ホームページ:http://sagiriyu-noboribetsu.com/
2日目は登別のグルメを堪能! 道央自動車道・登別東インター近くにある「わかさいも本舗 登別東店」内の「レストラン桜」で、登別のご当地グルメ『登別閻魔やきそば』をいただきました。
『登別閻魔やきそば』にはいくつかの“掟”があります。
【掟その1】北海道産小麦の平麺を使え
【掟その2】閻魔大王指定の秘密のタレを使え
【掟その3】登別産または登別近郊の食材を使え登別ブランド推進協議会公式HPより引用
現在、登別市内で『登別閻魔やきそば』が提供されているのは22店舗ほど。「レストラン桜」の『登別閻魔やきそば』でその掟を検証してみましょう!
こちらが『登別閻魔やきそば』。より辛さをプラスできる『えんまのなみだ』という旨辛ラー油も添えられています。
まずは【掟その1】の麺。焼きそばでは珍しい平打ちでモチモチ! 道産小麦で作られています。【掟その2】のタレはゴマの風味が効いたピリ辛のタレ。麺にしっかりと絡んでいました。セットで提供されるおにぎりにも、このタレが使われています。
そして【掟その3】の地産地消の食材。こちらのお店では白老産の豚肉を使用。甘みがあり、柔らかいお肉です。
最初はゴマの香ばしさや旨みを感じながら食べていましたが、次第にほんのり辛さを感じるように。せっかくなので『えんまのなみだ』で旨辛さをプラス! 思いのほか辛くなりましたが、旨みが増し、最後までおいしくいただきました。
食後は登別のお土産を購入。「わかさいも本舗 登別東店」にはビールの醸造所があり、レストランでできたてを飲むことも可能です。残念ながら筆者は車だったので、購入して宿泊先でいただきました。ビールは『鬼伝説』3種類をはじめ、常時6種類ほどを販売しています。
「わかさいも本舗」といえばやはり『わかさいも』。“いも”という名前ですが、実はいもは使われていないそう。白餡にさつまいもの繊維を再現するための昆布、ホクホク感が感じられる大福豆を混ぜ、卵醤油を塗って焼きあげられています。
筆者は『わかさいも』に衣をつけて揚げた実演販売の『いもてん』が大好物! 工場で製造された『いもてん』は日持ちするのですが、実演販売のものは賞味期限が短め。旅行中に食べるには衣のサクサク感が感じられる実演販売のものをおすすめします。
<施設情報>
■施設名:わかさいも本舗登別東店、レストラン桜
■住所:北海道登別市中登別町96-6
■営業時間:【1階・店舗】9〜18時、【2階・レストラン桜】11時30分〜15時(L.O.14時30分)
■電話番号:0143-83-3110
■ホームページ:https://www.wakasaimo.com/shop/noboribetsuhigashi/
■Instagram:@wakasaimo_official
官民連携で活用を進める!サテライトオフィス en
2日目はワークがメイン。登別市では官民連携でワークスペースを運営しているとのことで、伺ってみました。
「日本工学院北海道専門学校」内の「サテライトオフィス en(エン、以下en)」では、コワーキングスペースの利用とレンタルオフィスの利用ができます。
筆者はコワーキングスペースの個人利用で1日お借りしました。こちらは、コワーキングスペースの『Wood』というお部屋。まるでカフェのようなおしゃれな雰囲気です。
ソロスペースもあります。コンセントやライトもあり、広いテーブルでとても作業しやすいです。集中して作業したいときはこの席がおすすめ!
「en」では飲食が可能。ドリンクコーナーや電子レンジなどの設備もあるので、1日中過ごせます。また、学校の食堂オープン時にはそちらも利用でき、筆者も久しぶりに学食を味わいました。
「日本工学院北海道専門学校」の今課長に、サテライトオフィスをオープンした経緯についてお話を聞きました。
「空き教室を地域活性化に繋げる活用策を検討していました。登別市とも話し合いをしていたところ、“校内に企業を誘致し、学生との間で活発な交流を生み出せたら”というアイデアが出たんです。そして、2021年度に地方創生テレワーク交付金を活用してサテライトオフィスを学内に整備することになり、ワーケーションで利用できるスペースを開設しました。
校内に一般の方が入って来られることに抵抗はありません。以前から学校施設を市民の方にご利用いただいたり、学校祭で開放したりして、地域に開かれた運営を行っていました。学生にとっても、常にいろいろな方が来られるのは刺激にもなります」
登別市の地域おこし協力隊・関係人口コミュニティマネージャーとして昨年秋から「en」の運営に携わっている新村さんは、ここを訪れる企業の方や市民、学生を繋ぐきっかけとして、登別市民に「en」を無料で開放するイベントなどを行っています。
「ワーケーションをきっかけに『en』に来てもらい、『en』で出会った人に会いにまた登別に来てほしい。交流のきっかけづくりができれば」と新村さん。ワーケーションはいろいろな出会いのきっかけになり得ることを筆者も感じました。
<施設情報>
■施設名:日本工学院北海道専門学校 サテライトオフィス en
■住所:北海道登別市札内町184-3 日本工学院北海道専門学校 登別キャンパス内
■電話番号:0143-88-0888(日本工学院北海道専門学校 代表)
■営業時間:【コワーキングスペース】月〜金曜 9~17時
■利用料金:【コワーキングスペース】ドロップイン利用 1人 1,000円/日(利用時間に関わらず一律)
■ホームページ:https://ensat.jp/
■Instagram:@ensat.jp
今回のワーケーションで登別をより身近に感じられ、素敵なワークスペースに出会うことができました。安平町から車で2時間ほどなので、今後もワーケーションで伺いたいと思います。
【参考】登別ブランド推進協議会
【画像】夢元さぎり湯、日本工学院北海道専門学校 サテライトオフィス en
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