観光客は驚くかも!? 北海道ならではの「道路標識・看板」3つ
北海道の道路は、ほかの地域に比べて広くて見通しがよいので、「ドライブやツーリングが楽しい」と道外からやってきた人が話しているのを聞いたことがあります。
道路を走っていると、本州ではあまりなじみがない道路標識や看板も目に入ってくるようです。今回は、そんな北海道ならではの道路標識や看板をご紹介します!
1:雪国ならでは!道路の端を示す「矢羽根(やばね)」
北海道の道路には『矢羽根』という矢印の標識があります。紅白の矢印は下向きで、場所は車よりもかなり高い位置。道路の端を示し、路肩の目印となっています。というのも、北海道では雪が積もると道路に描かれた白いラインが見えなくなってしまうため、このような標識を目印としているのです!
ちなみに夜の暗闇の中でも見やすいように、車のライトを当てて反射するものと、自動で光る電光タイプがあります。
2:北海道らしい「動物注意」
“動物注意”の道路標識。こちらのシカの標識は、見たことのある方が多いのではないでしょうか? しかし自然が豊かな北海道では、ほかにもさまざまな動物注意の看板があります! たとえば……
“牛”の横断注意を呼びかける標識です。白と黒のまだら模様が遠くからでも目を引きます。酪農や畜産が盛んな北海道ならではですね。
“キツネ”の飛び出し注意標識も。山など野生のキツネが生息している場所にある標識のようです。筆者も野生のキツネを見かけたことがあります。ただし、エキノコックスという寄生虫を移される危険があるそうなので、見かけても絶対に触れないようにしてくださいね。
お次は“馬”の横断注意の標識。道を歩いていて馬が横切ることは、日常的にはあまりない光景ですよね。ただ、競走馬を育てる牧場がある地域などでは、このような標識があるようです。
“タヌキ”の横断注意看板は、ぎょろっとした大きな目がかわいい絵ですね!
本当に気を付けたいのが“クマ”の出没注意標識。北海道には“ヒグマ”が生息しています。とにかく大きくて危険なので、野山には1人で入らないようにしたり、音を出しながら歩いたりと、対策が必須です。
3:市町村の魅力がわかる「カントリーサイン」
北海道には、見て楽しい『カントリーサイン』もあります。『カントリーサイン』とは、市町村名とともにその市町村の名所や特産品のイラストが描かれた看板で、北海道から整備がはじまりました。市町村の境界に設置されているので、ドライブやツーリングで見かけたことがある方もいるでしょう。北海道では、179すべての市町村にカントリーサインがあります。
こちらは白糠町(しらぬかちょう)の『カントリーサイン』。大正時代から受け継がれている、『白糠駒踊り』が描かれています。
こちらは旭川市。旭橋と雪をかぶった大雪山(たいせつざん)はまさに旭川市のシンボルです。このように名所や特産品はひとつだけではなく、複数描かれているものもあります。
【もっと詳しく】北海道からはじまった?意外と知らない「カントリーサイン」のルーツに迫る
ずっと北海道で暮らしている道産子だとなかなか気づけませんが、道外の人だと「これ見たことがない」という道路標識や看板があるようです。ぜひ道路標識や看板にも注目して北海道を楽しんでください。
【参考】北海道深川市移住定住サポートセンター、国土交通省 北海道開発局、国土交通省、国立感染症研究所、北海道
ふかがわ暮らしのQ&A 冬の暮らし編 / 北海道深川市移住定住サポートセンター
WEB広報誌 かいはつグラフ2010冬休み自由研究号 北海道の道にはいろんな工夫がある / 国土交通省 北海道開発局
Q12: 北海道の道路標識のなかで全国的に珍しいものがありますか? / 国土交通省 北海道開発局
道路標識一覧 / 国土交通省
エキノコックス症とは / 国立感染症研究所
ヒグマに注意(ヒグマ対策) / 環境生活部 自然環境局 北海道
WEB広報誌 かいはつグラフ2014.9 白糠町 / 国土交通省 北海道開発局
【画像】Anesthesia、kiki、HAPPY SMILE、ksaijo、やえざくら、ブンブン丸、LEPANNEAU、taque / PIXTA(ピクスタ)