道民なら誰もが知る「蔵生」の菓子店。地元民に愛されるシリーズに登場した45年ぶりの新作

2022.10.13

旭川市は1922（大正11）年に市制が制定され、2022（令和4）年8月に100年を迎えました。まだまだ歴史の浅い街ですが、市民から愛され、大切に守られてきたお店は数多く存在します。なかでも老舗菓子店は多く、100年近くの歴史を持つお店も少なくありません。

（株）ロバ菓子司グループのブランド「The Sun 蔵人（ザ・さんくろうど）」で当時から販売され今も人気のお菓子について、支配人の西川さんにお話を聞きました。

「The Sun 蔵人」といえば「蔵生」！

出典: The Sun 蔵人

「The Sun 蔵人」の大人気商品といえば、『蔵生（くらなま）』です。全国のお土産ショップで見かけたことのある人もいるのではないでしょうか。こちらも旭川を代表する定番のお土産です。

しっとり食感のサブレはバターの風味が豊か。そのなかにミルク生チョコやホワイト生チョコ、アーモンドチョコ、チーズチョコなどが入っています。

口にすると、もちもちとした不思議な食感と、甘やかなチョコの味わい、そしてあっという間にとろけていくリッチな後味。日持ちするのでお土産にもぴったりです。年代を問わず、誰もが喜ぶお菓子でしょう。

冷凍庫で冷やしたり、オーブンで焼いたりと、アレンジして食べるのもおすすめだとか。季節限定の『瀬戸内レモン』や『マロン』なども登場し、いつも目が離せないのも魅力です。

旭川・神楽岡の高台にある「The Sun 蔵人（ザ・さんくろうど）本店」

出典: 北海道Likers

「The Sun 蔵人本店」は、旭川市神楽岡にあります。プラタナス並木が続く道沿いにある、石造りの蔵が本店です。

出典: The Sun 蔵人

店内にはお菓子がずらり。包装されているものもあり、手土産選びにもぴったりです。

市内には本店以外に3店舗あり、商品はスーパーなどでも取り扱いがあります。

長く愛される市民のおやつ「あずチャン」「かぼチャン」

出典: 北海道Likers

そんな「The Sun 蔵人」で長く地元に愛される商品が『あずチャン』『かぼチャン』です。「The Sun 蔵人」の多くのお菓子のなかでも不動の人気商品です。

『あずチャン』『かぼチャン』は、バターカステラ生地で北海道産のあずきとかぼちゃの餡を包んだリッチな味わいのお菓子。アルミホイルに包まれているお菓子を開くときのわくわく感、口に運んだときのしっとりとした優しい甘さがたまらない旭川を代表する銘菓です。

1977（昭和52）年に発売された当時から今に至るまで、長く市民に愛されているお菓子『あずチャン』『かぼチャン』。旭川市民であれば誰しもが食べたりパッケージのイラストを見たりしたことがあるはず。自宅でおやつにいただくのはもちろん、手土産や遠方の方への贈り物にとたいへん親しまれています。

3年もの時をかけ、誕生した「まいもチャン」

出典: 北海道Likers

その『あずチャン』『かぼチャン』に加え、今春、44年ぶりに新作『まいもチャン』が誕生しました。

バターカステラ生地に包まれているのはしっとりとしたさつまいも餡。3年もの時をかけ開発・販売されました。

出典: 北海道Likers

古くから愛されてきた『あずチャン』『かぼチャン』のパッケージと同じテイストの、スキーを履いた『まいもチャン』のイラストがとってもかわいい！

ほっこりとしたさつまいも餡の甘さは、バターカステラと相性抜群！　『あずチャン』『かぼチャン』の和菓子のようなおいしさと一味違い、洋菓子の雰囲気も感じました。日本茶だけではなく、コーヒーや紅茶のお供にもぴったり。

「職人と思案を重ね、長い歳月をかけて販売に至りました。これまでも新しい味わいを考案してきたのですが、なかなか販売に至らなかったんです。本当は秋に向けての発売予定だったので、秋の味覚である“さつまいも”を主軸にした商品を考えていましたが、コロナ禍などもあり、2022年2月23日の発売となりました。発売できてうれしかったですね」と、支配人の西川さん。

「パッケージのイラストレーターさんは当時の方ではないのですが、これまでの商品のイメージを崩さないよう、『まいもチャン』のイラストを作成していただきました」