
寄附額はなんと1億円!北海道森町が「新種さくら」の命名権をふるさと納税で募集する切実な理由
ふるさと納税の返礼品といえば、お肉や海鮮、地域の特産品などを思い浮かべる方が多いでしょう。しかし今、北海道森町が発表したある返礼品が異例の取り組みとして注目を集めています。それは、町内で新たに認定された新種さくらの命名権(ネーミングライツ)。
寄附金額はなんと1億円! なぜこれほどまでに高額なのか。そして、なぜ桜の命名権を返礼品にしたのか。そこには、ただ話題を集めるだけではない、美しい地域資源を未来へ繋ぐための画期的な挑戦がありました。
目次
歴史的快挙!通称「オニウシ水晶」が新種のさくらに正式認定
北海道森町にある『オニウシ公園』には、これまで『オニウシ水晶』という通称で親しまれてきた一本の桜の木がありました。この桜が、調査の結果、正式に新たな品種として認定されるという歴史的な快挙を成し遂げました。
森町はこの歴史的瞬間を記念し、この新種さくらの正式な名称を決める権利を、ふるさと納税の返礼品として提供することに。受付は『ふるさとチョイス』や『楽天ふるさと納税』などの公式プラットフォームを通じて行われています。
なぜ「1億円」?話題性だけではない財源確保への挑戦
1億円という金額設定は、地方自治体のふるさと納税としては極めて異例。しかし、これには明確な理由があり、さくらの価値を全国へ発信すると同時に、“将来にわたる育成・管理の財源確保”を目指すという目的があるからです。
桜の名所を美しく保ち続けるためには、剪定や病害虫対策など、継続的な維持管理費が不可欠。この1億円は、歴史の一端を担う名誉であると同時に、森町の桜を次世代へ引き継ぐための重要な投資という意味を持っています。
なお、命名にあたっては“森町の歴史や文化、未来への願いを想起させる独創的な名称であること”などの条件が設けられており、地域へのリスペクトを持った名付け親が求められています。
1億円は難しくても…現地で手軽にできる「1,000円」からの桜支援
「1億円の寄附は難しいけれど、森町の美しい桜を応援したい」。そんな方のために、森町は気軽に参加できる支援システムも用意しています。2026年5月10日(日)まで開催されている春の恒例行事『もりまち桜まつり』の会場内では、専用端末を使ってクレジットカード決済で1,000円からその場で寄附ができる、現地決済型ふるさと納税『ぺいふる』が導入されています。
全国から多くのお花見客が訪れるこのお祭りですが、新種に認定されたさくらは、他の品種よりも少し遅い5月中旬ごろに見頃を迎える予定です。
北海道Likers編集部のひとこと
モノを貰うふるさと納税から、地域の歴史や景観という未来を守るためのふるさと納税へ。北海道森町の1億円のネーミングライツは、地方創生の新しい可能性を示してくれています。
今年の春は森町を訪れ、これから新たな名前が刻まれる新種の桜を愛でながら、町の未来を応援してみてはいかがでしょうか。
文/北海道Likers編集部 写真・参考/インサイト
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