お土産にもぴったり!いまアツい「北海道のワインが楽しめるスポット」まとめ
実は今、北海道に続々と新しいワイナリーが誕生しているのをご存知でしょうか?
広大な土地と冷涼な気候。湿度が低く夏の降雨量が少ない北海道は、国内最大の醸造用ぶどうの産地。さらに、ワインの本場であるフランス北部のシャンパーニュ地方と似た気候なので、ワインの醸造にもぴったりなんです。
北海道の雄大な風土で育まれたワインとグルメのマリアージュは最高……! 今回は、そんな“いまアツい”北海道のワインの魅力をご紹介します。
目次
レベルアップし続ける北海道のワイン
近年、余市・仁木エリア、函館を中心とする道南エリア、そしてこれまでワイナリーが少なかった十勝・オホーツクエリアに、風土を醸すワイナリーが続々と誕生しています。
これは、気候変動の影響もあり、北海道でも質の良い欧州系ワイン用ぶどうが栽培できるようになってきたことが要因のひとつ。昼夜の寒暖差が糖度と酸度のバランスの取れたぶどうを育むおかげで、ワインの味わいも年々レベルアップしています!
北海道は、大きく分けて、道央・道南・道北・道東という4つのエリアがあります。雄大な自然や絶品グルメ、豊富なアクティビティなど、それぞれに魅力がいっぱい! エリアの風土を活かした個性豊かなワインに注目が集まっています。
北海道のワイナリーが集中「道央エリア」
札幌・小樽・ニセコを含む道央エリア。北海道のワイナリーの大部分が集中しています。特に、もともと果樹栽培が盛んだった余市・仁木エリアでは、新しい小規模ワイナリーが次々と誕生し、それぞれ個性豊かなワインを醸造。
札幌市内から車で1時間圏内の岩見沢市や三笠市などを含む空知エリアには、20年以上の歴史を持つワイナリーも。また道央エリアは、近年、クラフトビールカルチャーも盛り上がりをみせています。
Likers Pick(1)北海道ワイン おたるワインギャラリー
1974年創業の『北海道ワイン おたるワインギャラリー』は、豊富なライアンアップが魅力的! 浦臼町にある直轄農場と余市町・仁木町の契約農家のぶどうから生まれるワインは、国内だけでなく海外でのコンクールでも上位を受賞しています。
ワイナリー見学では、2024年4月に新設されたコンテンツ『ヴァーチャルヴィンヤード』でぶどう畑の中にいるかのような没入体験ができるほか、地下特別試飲室での厳選ワインのテイスティングができるコースが人気です。
【スポット情報】
北海道ワイン おたるワインギャラリー
住所:北海道小樽市朝里川温泉1-130
電話番号:0134-34-2187
Likers Pick(2):NIKI Hills Winery
『NIKI Hills Winery』は、仁木町の街並みと日本海を望む丘の上に建つワイナリーです。1万坪を超える美しいナチュラルガーデンと森林に囲まれるワイナリーでは、さまざまなブドウ種からワインを醸造しています。
ワイナリー見学ツアーでは、醸造所をはじめ、樽が眠る地下のワイン貯蔵庫にも入ることができます。ツアーの最後には、ぶどう畑を見渡せるラウンジまたはエレガントな地下レストランで3種類または6種類のテイスティングも楽しむことができますよ。
【スポット情報】
NIKI Hills Winery
住所:北海道余市郡仁木町旭台148-1
電話番号:0135-32-3801
Likers Pick(3)naritaya 蕎麦と日本ワイン
『naritaya 蕎麦と日本ワイン』は、ワイン醸造も手掛ける手打ち蕎麦のお店で、石臼挽きした道産そば粉の香りがしっかり感じられる細切り手打ち蕎麦は、地元のワインとも相性ぴったり! 土日・祝日限定の「蕎麦前プレート」に、ワインや日本酒が進みますよ。
ぶどう畑を眺めるお部屋に宿泊することもできますよ。
【スポット情報】
naritaya 蕎麦と日本ワイン
住所:北海道余市郡仁木町旭台257
電話番号:0135-32-3877
新たなワイナリーが次々と誕生「道南エリア」
人気観光地・函館を含む道央エリア。北海道のワイン文化草創期を築いたワイナリーの一つ、『はこだてわいん』が1973年に創業。それから時は流れ、2000年代に入って日本初の離島ワイナリー『奥尻ワイナリー』の開業を皮切りに、道南エリアでは次々と新しいワイナリーが誕生しています。
開拓使の時代には、西洋の果樹が持ち込まれ試験栽培が行われていた歴史もあり、北海道の果樹栽培発祥の地ともいえるエリア。日本海と太平洋にぐるりと囲まれ、津軽海峡にも接しているこのエリアは、新鮮な海産物も豊富で、函館を中心に味自慢・酒自慢の飲食店も充実しています。
また道南エリアでは84年ぶりとなる日本酒蔵も七飯町に誕生しました。
Likers Pick(1)はこだてわいん
1973年に道南初のワイナリーとして誕生した、『はこだてわいん』は、余市地区の契約農家と七飯町にある自社圃場で栽培するヨーロッパ系品種を中心に醸造しています。
年間生産本数は約65万本とラインアップも豊富で、日本人の味覚と日本料理にも合う“日本のワイン”造りに定評があります。手頃なテーブルワインから、北海道産ワイン専用品種100%の『北海道100』シリーズ、酸化防止剤を使用しないタイプまでさまざまなワインが揃っています。
【スポット情報】
はこだてわいん
住所:北海道亀田郡七飯町字上藤城11
電話番号:0138-65-8115
Likers Pick(2)道の駅なないろ・ななえ
続いては、道の駅に立ち寄って、ショッピングとランチを。特産品のりんごを使ったお菓子から海産物、ワインまでバラエティに富んだ品揃えの店内でショッピングを楽しむことができます。
その他、隣接する『THE DANSHAKU LOUNGE』で食事を楽しむこともできますよ。
【スポット情報】
道の駅なないろ・ななえ
住所:北海道亀田郡七飯町字峠下380-2
電話番号:0138-86-5195
Likers Pick(3)箱館醸蔵
2021年に誕生した『箱館醸蔵』は、道南杉をふんだんに使用した、木のぬくもりあふれる蔵で、道南の日本酒文化に触れることができます。
代表銘柄『郷宝 GOHHOU』や、地元で栽培される酒造好適米『吟風』『彗星』『きたしずく』が味わえます。スタッフおすすめの肴を教えてもらうのもおすすめです。
【スポット情報】
箱館醸蔵
住所:北海道亀田郡七飯町大中山1-2-3
電話番号:0138-65-5599
自然派ワインに注目「道北エリア」
観光地としても人気の高い富良野をはじめ、北海道第二の都市・旭川、最北の離島・利尻島を含む道北エリア。このエリアでワイナリーといえば、1972年創業の『ふらのワイン』が長く愛され続けています。
さらにここ数年で自然派ワインを造るワイナリーが誕生。古くから日本酒の醸造が盛んなエリアでしたが、近年、新たに日本酒の蔵が2つも誕生しました。大雪山系の山々に象徴される、雄大で豊かな自然を生かして、ワインや日本酒、ビールなどが造られています。またリンゴの産地らしく、このエリアで造られるシードルもぜひ味わいたいお酒の一つです。
Likers Pick(1)ふらのワイン
1972年創業の『ふらのワイン』は、北海道では2番目に長い歴史を誇ります。地元のぶどう生産者とともに、富良野のテロワールを醸し続け100%富良野産のぶどうを使用しています。
気になるラインアップは、セイベル、ツバイゲルトレーベ、ピノ・ノワール、ミュラートゥルガウ、ケルナー、バッカス、リースリングに加えて、独自に開発した品種『ふらの2号』も。ネーミングもユニークな『羆(ひぐま)の晩酌』は、ふらの2号を使った酸味とスパイシーさが特徴の1本。ジンギスカンやジビエにぴったりです。
【スポット情報】
ふらのワイン
住所:北海道富良野市清水山
電話番号:0167-22-3242
Likers Pick(2)ドメーヌ・レゾン
『ドメーヌ・レゾン』は、「ヤギとつくるワイナリー」をテーマに、自然と共存するサステナブルなワイン造りを実践しているワイナリーです。
敷地内の放牧場を自由に歩きながら下草を食むヤギが、のどかな風景をつくり出しています。ワイナリーのある中富良野町と隣接する富良野市のぶどう畑で合計11品種を栽培していて、冷涼な気候によって育まれるしっかりと酸がのったぶどうを丁寧に仕込み、個性が引き立つ多彩なワインが特徴です。現地ではワイナリー見学のほか、食事や子ヤギのお世話体験なども楽しめます。
【スポット情報】
ドメーヌ・レゾン
住所:北海道空知郡中富良野町東1線北4号
電話番号:0167-44-3035
Likers Pick(3)Wolves tracks small batch chocolate
『Wolves tracks small batch chocolate』はカカオ豆からオリジナルのチョコレートを作る“ビーン・トゥ・バー”の専門店。カカオと砂糖だけで手造りする純度の高いチョコレートが楽しめます。
原料のカカオ豆はインドネシア、タイ、ベトナムから独自に生豆の状態で仕入れていて、カカオ本来の香りを逃さぬよう、手作業で一粒ずつ皮をむいて雑味を取り除き、低温で長時間かけて焙煎しています。原産国はもとより、畑や収穫時期によっても味わいの違いを実感できます。一口で贅沢な気分に浸れるチョコレートはワインとの相性も抜群です。
【スポット情報】
Wolves tracks small batch chocolate
住所:北海道空知郡上富良野町東4線北19号
電話番号:080-4511-7392
生産者の努力でワイン造りが活発化「道東エリア」
十勝からオホーツクまで、幅広い地域を網羅する道東エリア。1963年に日本初の自治体ワイナリーとして誕生した『池田町ブドウ・ブドウ酒研究所』の『十勝ワイン』から、北海道産ワインの歴史がスタートしました。
近年は、十勝管内の芽室町やオホーツクエリアの北見市にもワイナリーが誕生。生産者の努力により、寒さの厳しい道東エリアでも、ワイン造りが活発化しています。
また日本酒の蔵や焼酎、ウイスキーの蒸溜所、クラフトビールの工房なども充実。道東エリアの雄大な自然が育む海の幸、山の幸と一緒に、その土地のお酒に酔いしれることができます。
Likers Pick(1)十勝ワイン(池田町ブドウ・ブドウ酒研究所)
『十勝ワイン(池田町ブドウ・ブドウ酒研究所)』は、日本で初の自治体経営ワイナリーとして、ブドウの品種開発から栽培、ワインの醸造、販売まで一貫して行っています。
独自に開発した山ブドウ系ワイン用品種『山幸』は、寒さに強く、現在では道内でいくつものワイナリーが栽培。2020年には国際ブドウ・ワイン機構に登録され、今後も世界中に広がる可能性を持っています。寒冷地のブドウを生かした商品開発を進め、瓶内二次発酵によるスパークリングワイン『ブルーム』、製造開始から60年を迎えるブランデーなど、食前酒から食後酒まで幅広い商品構成も魅力です。
【スポット情報】
十勝ワイン(池田町ブドウ・ブドウ酒研究所)
住所:北海道中川郡池田町字清見83
電話番号:015-578-7850
Likers Pick(2)めむろワイナリー
『めむろワイナリー』は帯広市に隣接する芽室町内の農業者が集まり、2020年に設立されたワイナリーです。ワインは、ぶどう畑の個性を引き出せるよう、生産者それぞれの畑で収穫したぶどうを個別に仕込んでいます。
“畑ごとのワイン”にこだわり、エチケットにも生産者の名前を記載。同じぶどう品種でも、畑や生産者の違いで異なる味わいが楽しめます。醸造所には珍しいタイプの除梗機を導入し、最新鋭の機械と人の手で果実を潰すことなくきめ細やかに作業することで雑味を最大限に取り除き、クリアなぶどうの味わいをワインに映しています。
【スポット情報】
めむろワイナリー
住所:北海道河西郡芽室町中美生2線44-3
住所:0155-65-2077
Likers Pick(3)上川大雪酒蔵 碧雲蔵
『上川大雪酒蔵 碧雲蔵』は、『上川大雪酒蔵』が2020年、『帯広畜産大学』と連携しキャンパス内に創設した酒蔵です。
仕込み水は、日高山脈を源流とし、何度も日本一の清流に輝いたことのある札内川水系の中硬水。契約農家が栽培する北海道産の酒造好適米『彗星』『吟風』『きたしずく』の3種類を使用し、丁寧に仕込んでいます。
おすすめの1本は『十勝』純米吟醸。ほのかながら心地よい吟醸香としっかりとした骨格を感じる味わいで、きめ細やかな酸に食も進みます。
【スポット情報】
上川大雪酒蔵 碧雲蔵
住所:北海道帯広市稲田町西二線15-1
電話番号:0155-67-5901
各エリアごとにおすすめスポットを3つご紹介しましたが、実は北海道にはワインを楽しむスポットがまだまだたくさんあるんです!
気になる方は特設サイト『北海道に酔いしれて』をチェックしてくださいね。
北海道は今、お酒がアツい!
北海道のお酒はワインだけではありません! 山や川など雄大な自然、そして、良質な水が豊富な北海道だからこそ造ることができる日本酒は、純米酒が多く淡麗辛口のすっきりした飲み口が特徴なため、海鮮など北海道の美味しい食べ物とも相性抜群。
札幌は国産ビール誕生の地でもあり、近年は、道内の数十か所のブルワリーが地元の名水や名産品を使って個性豊かなクラフトビールも醸造しています。
さらに、寒冷で湿潤な英国スコットランドに近い気候風土を持ち、ウイスキーづくりに欠かせない原料や製造に必要な条件・物流が揃っている北海道でつくられるジャパニーズウィスキーも大人気です。そして、強く豊かな生命力をもつ北海道のボタニカルを使用した新たな“クラフトジン”も近年続々と登場しています。
北海道Likers編集部のひとこと
ワイナリーの見学だけでなく、ぶどう畑に囲まれたレストランやオーベルジュも多くある北海道。その土地でとれた食材とワインとのペアリングもぜひ楽しんでみてくださいね!
文/北海道Likers
【画像】(公社)北海道観光機構 WEBサイト「北海道に酔いしれて」/公益社団法人北海道観光機構
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