旧室蘭駅舎

道民なら知っておきたい!鉄のまち・室蘭の知られざる見どころ【日本遺産・北の産業革命「炭鉄港」】

2021.10.01

北海道には現在、日本遺産に登録されている認定ストーリーが5つあります。そのひとつ、『本邦国策を北海道に観よ!~北の産業革命「炭鉄港」~』(以下『炭鉄港』)は2019(令和元)年5月に日本遺産に登録されました。

『炭鉄港』は、近代の北海道を築く基となった三都(空知・室蘭・小樽)を、石炭・鉄鋼・港湾・鉄道というテーマで結んだ産業革命の物語です。今回は室蘭市に注目してみましょう!

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室蘭市の「炭鉄港」構成文化財

室蘭市には『炭鉄港』の構成文化財となっているものが8つもあるんです!

・旧火力発電所(日本製鋼所)
・恵比寿・大黒天像
・瑞泉閣
・日本製鋼所室蘭製作所製造 複葉機エンジン「室0号」
・工場景観と企業城下町のまちなみ
・旧三菱合資会社室蘭出張所
・旧北炭室蘭海員倶楽部
・室蘭市旧室蘭駅舎

室蘭は空知エリアから運ばれた石炭を積み出す港として発展、製鉄業でも石炭を使用しました。今でも“鉄のまち”“ものづくりのまち”と呼ばれるゆえんです。

この8つのなかから室蘭駅周辺にあって、建築物として貴重な『旧三菱合資会社室蘭出張所』、『室蘭市旧室蘭駅舎』をピックアップしてご紹介します。

1:旧三菱合資会社室蘭出張所

JR室蘭駅から歩いて20分ほど、車で5分ほどのところにある『旧三菱合資会社室蘭出張所』。どんなところなのかなと思っていたら、鮮やかなエメラルドグリーン色の建物が目に飛び込んできました!

『旧三菱合資会社室蘭出張所』は、1915(大正4)年に建築された木造2階建ての事務所。明治・大正期の下見張りの外壁、格子入りの上下窓、電話室、階段など当時の建築様式が見られる貴重な建物です。戦時中は日本石炭の事務所として使用されていましたが、戦後は三菱鉱業の室蘭営業所として長期にわたって利用されました(現在は、一般社団法人むろらん100年建造物保存活用会が所有)。

<施設情報>
■施設名:旧三菱合資会社室蘭出張所
■住所:北海道室蘭市緑町2-1
■開館時間:10~17時
■休館日:土曜・日曜・祝日
■駐車場:あり

2:室蘭市旧室蘭駅舎

『旧室蘭駅舎』は、JR室蘭駅から徒歩5分ほどのところにあります。この駅舎は道内駅舎のなかでは最古の木造建築物。寄せ棟造りで、明治の洋風建築の面影を残す屋根や白壁づくりの外観、外回りは入母屋風で「がんぎ」と呼ばれるアーケード様式となっていて、全国でも珍しい建築物です。

『旧室蘭駅舎』という名称ですが、この駅舎は2代目。初代の室蘭駅は、明治30年に北海道炭礦鉄道の停車場として現在の室蘭市中央町4丁目あたりに建設されたのが始まりです。

<沿革>
明治36年 旧駅舎裏手の海岸町に移転(2代目)。
明治39年 鉄道国有化により北海道炭礦鉄道から国鉄となる。
明治45年 現在の旧室蘭駅舎の位置に移転・新築(3代目)。
昭和62年 国鉄民営化によりJR北海道となる。
平成9年   現在の位置に新室蘭駅舎が完成(4代目、現在の駅舎)。
平成10年 室蘭市へ旧駅舎が譲渡される。ホールを一般に開放。
平成11年 旧駅舎が国有形文化財に指定される。
平成22年 旧駅舎がJR準鉄道記念物に指定される。
令和元年 日本遺産に『炭鉄港』が認定され、旧駅舎が構成文化財となる。

現在は室蘭観光協会となっていて、観光案内などを行っているほか、貴重な鉄道の資料が展示されたスペースもあります。

『炭鉄港』に関するパネルなども展示され、過去の歴史から現在に至るまで学ぶことができます。

<施設情報>
■施設名:室蘭市旧室蘭駅舎(室蘭観光協会)
■住所:北海道室蘭市海岸町1-5-1
■電話番号:0143-23-0102(室蘭観光協会)
■開館時間:4月1日~10月31日 8〜19時、11月1日~3月31日 8〜17時
■休館日:1月1日
■駐車場:無料

 

構成文化財と聞くと近寄りがたいイメージがあるかもしれませんが、身近なところにあってまちの景色にもなじんでいるところが多いと思います。散歩がてら訪れて、まちの歴史にふれてみてください。

【参考】 日本遺産 ポータルサイト、北海道空知総合振興局、室蘭市
AREA MAP 北海道 / 日本遺産 ポータルサイト
STORY #068 本邦国策を北海道に観よ! ~北の産業革命「炭鉄港」~ / 日本遺産 ポータルサイト
炭鉄港 北の産業革命の物語 / 北海道空知総合振興局
特集 室蘭 鉄道120年の軌跡 / 室蘭市
旧三菱合資会社室蘭出張所 / 北海道空知総合振興局
旧三菱合資会社室蘭出張所 / 室蘭市
旧室蘭駅舎 / 室蘭市

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