ばんえい競馬 帯広・十勝
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【2年ぶり】ばんえい競馬に新人騎手3名が誕生！気になる素顔は？

2024.12.26
kawahara 川原恵子

十勝地方の観光スポットとして人気の『ばんえい競馬』。『帯広競馬場』でほぼ毎週土・日・月の3日間行われ、ばん馬たちの臨場感あふれるレースを楽しもうと、地元の人と大勢の観光客でにぎわっています。

地方競馬全国協会は、2024年11月20日（水）に令和6年度騎手免許試験新規合格者を発表し、ばんえい競馬からは3名が合格しました。ばんえい競馬の新人騎手誕生は2年ぶりです。

今年の合格者は3人！

ばんえい競馬新人騎手3名のプロフィールを紹介します！

大友　一馬騎手（おおとも　かずま）

1994年8月12日・北海道帯広市出身／大友栄人厩舎所属
騎手服：桃、水色山形一文字
抱負：報恩謝徳

サラリーマンから転身し、昨年父である大友栄人調教師のもと厩務員として働きながら騎手を目指し2回目の試験で合格。騎手服はかつて騎手であった祖父と父（大友栄人現調教師）と同じものを選んだそうです。

抱負には、「たくさんの人に支えられここまで来る事ができた恩を忘れずに、お返しをしていきたい」という思いが込められているとのこと。

菅原　響希騎手（すがわら　ひびき）

2002年6月2日・宮城県大崎市出身／村上慎一厩舎所属
騎手服：白、赤星散、黒袖赤縦縞
抱負：一期一会

父の影響でサラブレッド競馬のファンになり、騎手を志す。中学生時代に“大きな体格でも騎手になる事ができる”ばんえい競馬の存在を知り、高校卒業後厩務員として学びながら子どもの頃からの騎手の夢を叶えられました。
騎手服は厩務員として育ててくれた恩師で、先日惜しまれつつ他界された山本正彦元調教師がかつて使用していた騎手服を参考に選ばれたとのことです。

抱負には、「競馬関係者の方々、そして競馬ファンの皆様との出会いを大切に、一つずつ楽しく大切にレースに挑んでいきたい」という思いが込められているとのこと。

中原　蓮騎手（なかはら　れん）

2002年7月12日・北海道帯広市出身／金田勇厩舎所属
騎手服：黄、黒山形一本輪、青袖白二本輪
抱負：勝って驕らず負けて腐らず

高校生の時に金田勇厩舎で馬房清掃のアルバイトを経験した事でばんえい競馬に興味を持ち、卒業後厩務員として勤務。金田利貴騎手からの助言があり騎手を目指すようになりました。騎手服はお世話になっている西将太騎手、金田利貴騎手を参考に選ばれたようです。

抱負には、「勝った時は謙虚な気持ちを忘れずに、負けた時は悔しさをばねにしてより一層がんばっていく」という思いが込められているとのこと。

騎手お披露目式の様子

写真左から大友一馬騎手・菅原響希騎手・中原蓮騎手
画像：ばんえい十勝

2024年12月、騎手免許交付を受け、ばんえい競馬の騎手となった3名。今回は、『騎手お披露目式』の様子を一部お届けします。

大友一馬騎手は「（かつてばんえい競馬の騎手として活躍した）祖父と父（現大友栄一調教師）と同じ騎手服を着る事ができ、その姿を祖母に見てもらう事ができとても嬉しいです。今までたくさんの方に支えられ騎手としてスタートを切る事に感謝をし、またばんえい競馬を仕事として生きていく事を受け入れてくれた家族に恩返しをしていきたいです」と語りました。

菅原響希騎手は、「高校3年生の時に憧れの騎手のレースを見てから自分も騎手になりたいとがんばってきました。今は喜びと同時に責任感も感じています。騎手服の胴部分は亡き恩師である故山本正彦元調教師が騎手時代に使用されていたデザインにしました。山本先生に騎手としての姿を見て頂く事は叶いませんでしたが、ファンに愛されたお人柄や、技術に少しでも追いつけるように頑張っていきます」と語りました。

中原蓮騎手は「高校3年生のときに金田厩舎で馬房掃除のアルバイトとして働いていたのですが、調教師や金田騎手の姿を見て「かっこいいな」と感じ、卒業後すぐに厩務員になりました。そして、憧れの騎手になる事ができて、喜びと同時に身の引き締まる思いです。」と語りました。

騎手デビューを迎えた12月7日（土）には帯広競馬場で『新人騎手お披露目イベント』が開催されました。多くのばんえい競馬ファンや家族が見守る中、3人は自身で選んだ騎手服に込めた思いや意気込みを披露しました。

大友一馬騎手は「祖父と父と続く大友家3代目として騎手になることができ、家族そして当日来場してくれた祖母に見せることができて嬉しい。」と述べ、菅原響希騎手は「喜びと同時に身の引き締まる思い。競馬関係者、そして競馬ファンの皆様との出会いを大切に、ひとつずつ丁寧なレースを心がけたい。」と話しました。

中原蓮騎手は「騎手になることができて喜びと共に大事な馬を任せてもらうプレッシャーも感じている。より一層頑張っていきたい。」とそれぞれが感謝の思いと騎手としての決意を表しました。

北海道Likersでは、2025年1月より3か月にわたって、1名ずつインタビュー記事を配信予定です。どうぞお楽しみに！

北海道Likersライターのひとこと
大友一馬騎手、中原蓮騎手はデビュー初日に初勝利を挙げる快挙となり、菅原響希騎手も2024年12月16日（月）の第10レースで初勝利を獲得しています。
ばんえい競馬の未来を担う3名の新人騎手に注目です！

文／川原恵子

【画像】ばんえい十勝

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