ガタタン焼きそば1

10種の具材でボリューム満点!炭鉱マンの冷えた体を温めた「熱々の名物グルメ」(芦別市)

2022.05.06

2019(令和元)年5月、日本遺産に登録された『本邦国策を北海道に観よ!~北の産業革命「炭鉄港」~(以下、炭鉄港)』。

近代の北海道を築く基となった三都(空知・室蘭・小樽)を、石炭・鉄鋼・港湾・鉄道というテーマで結んだ産業革命のストーリー、その主役は、各地で働いた多くの労働者です。『炭鉄港推進協議会』は、彼らを支えた食文化をまとめた『炭鉄港めし』ガイドブックを2021(令和3)年2月に発行、同協議会のホームページで特設サイトも公開されています。

今回ご紹介するのは、芦別市の“ガタタン”。「道の駅スタープラザ芦別」の2階にあるレストラン「ラ・フルール」さんで実際に『炭鉄港めし』を味わってみました。

芦別市の炭鉄港めし「ガタタン」とは?

芦別名物“ガタタン”は、中国の家庭料理『含多湯(ガタタン)』からヒントを得て創作したといわれている料理で、食事とともに提供されるスープとして親しまれていました。

基本とされているガタタンは、10種類以上の具材と溶き卵が入っている、豚骨や鶏ガラをベースとしたとろみある塩味のスープのことをいいます。

お店の入口には、ガタタンについて説明されている看板が!

「ラ・フルール」さんでは10年以上前からガタタンを提供。白菜、ニンジン、イカゲソ、豚肉、エビ、ホタテ、椎茸、山菜、なると、玉ねぎ、きくらげなど10種類以上の具材が入っているそうです。

ボリューム満点のガタタンは、炭鉱で働く人たちのエネルギーになるということで、家庭料理としても食べられていたといいます。とろみがあるので、冷えた体も温まりそうですね。

お店の方にお聞きしたところ、最近では“ガタタン”を目当てにレストランへ訪れる方が増えているそう。なかには「昔よく食べてたな」と懐かしんでいる方もいらっしゃるとか。

道の駅のレストラン「ラ・フルール」で「ガタタン」を実食!

筆者は以前、別のお店で『ガタタンラーメン』を食べたことがあったので、今回は『ガタタン焼きそば』をいただいてみることに。

先ほどご紹介した通り、彩りの美しい具材がたくさん入っています。焼き目のついた中華麺にかかっているのは、たっぷりの“ガタタン”。とろみは思っていたよりも固めでした。

焼かれた麺が香ばしく、フワッと香るガタタンのごま油が食欲を掻き立てます。とっても優しいお味で食べやすく、熱々ながらお箸が止まりません! とろみが麺にしっかり絡み、ガタタンの美味しさを感じつつ、最後まで熱い状態で食べることができました。

他にはこんなガタタンメニューも!

今回筆者が注文した焼きそば以外にも、“ガタタン”を使ったいろんなアレンジメニューがあります!

人気No.1は『ガタタンラーメン』。別添えのタレで味変しながら食べることができます。その『ガタタンラーメン』をアレンジした『ガタタン坦々麺』やチャーハンの上に卵とガタタンがかかっている『ガタタンチャーハン』など、ラーメンの他にも気になるメニューがたくさんあります。

同店があるのは2階ですが、「道の駅スタープラザ芦別」の1階では、お土産の販売やソフトクリームなどのテイクアウトグルメも楽しめますよ!

 

市内で“ガタタン”を提供している店舗は、芦別観光協会のホームページから検索することができます。野菜たっぷりでボリューム満点の“ガタタン”をぜひ芦別で味わってみてください!

<店舗情報>
■レストラン「ラ・フルール」
■住所:芦別市北4条東1丁目1番地 道の駅スタープラザ芦別2階
■電話番号:0124-23-1437(観光物産センター)
■営業時間:
冬季(10~4月)11~18時(L.O.17時30)
夏季(5~9月)11~19時(L.O.18時30分)
■休み:年末年始(12月31日~1月1日)
■Instagram:@ashibetsu.lafleur
⇒マップで見る

【参考】ガタタン/芦別観光協会芦別名物「ガタタン」ってなに?/芦別観光協会道の駅スタープラザ芦別 レストラン「ラ・フルール」/芦別観光協会炭鉄港めし 特設サイト/ 炭鉄港推進協議会