「旭川にこれまでなかった食べ物を」おいなりさんのようでちょっと違う、彩り豊かな新グルメ
旭川市に2021年秋、「キツネとパン」というちょっと変わった名前のお店がオープンして話題となっています。
「キツネとパン」は、『キツネめし』と総菜パンのテイクアウト専門店。聞き慣れない『キツネめし』とは、どんなメニューなのでしょうか? お店の方に伺ってきました。
オープンしてすぐに大人気となったテイクアウト専門店「キツネとパン」
「キツネとパン」があるのは、通称「緑橋通り」に面して建つ緑橋ビルの2号館1階です。
「緑橋通り」は、全国初の恒久的な歩行者天国として知られる旭川の平和通買物公園と並行して北へ伸びる通り。この一帯は戦後、樺太などからの引揚者たちが闇市を開いていた場所で、強制撤去を命じられた店主らが結束して昭和29年に建てたのが緑橋ビルです。
2021年10月5日、この緑橋ビルにオープンしたのが、キツネの顔のイラストが印象的なテイクアウト専門店「キツネとパン」。
この周辺はオフィス街で、平日には近くで働く会社員の方たちが自分のランチ用に、土曜日にはご家族の分をまとめて買うお客さんが多いとのこと。
素材にこだわったすべて手作りの料理
「キツネとパン」の店内に並んでいるのは、『キツネめし』のお弁当やおかずの盛り合わせ、お惣菜をたっぷり挟んだパンなど。
「お客さまにカラダによくておいしいものを召し上がっていただきたい」との想いから、料理はすべて手作りで素材にもこだわっています。たとえば、お惣菜を詰め合わせた『キツネのおかず盛り』にこの日入っていたシュウマイは皮から手作り、焼き芋は2時間かけて焼き上げているとのこと!
お店の方に客層を伺うと、30代から70代以上までの食に意識の高い女性のお客様が圧倒的に多いそうですが、ときには男子高校生が家族へのお土産にと買っていくこともあるとか。
これまで旭川にはなかった食べ物「キツネめし」とは?
「キツネとパン」の一番人気は、油揚げにご飯と具材が詰め込まれた『キツネめし』。ご飯は、伝統的な製法で作られたフランス・ブルターニュ地方の海塩“ゲランドの塩”ときざみ生姜、ゴマで味付けられています。
ご飯を炊く際に、防腐を目的にほんの少量の酢を使っているそうですが、あとから酢を混ぜる酢飯ではないので“寿司”ではなく『キツネめし』。
お店をオープンする際に、これまで旭川にはなかった食べ物はなんだろうと考えて行きついたのが、この『キツネめし』だったそうです。
『キツネめし弁当』には3個入りの単品とおかずがはいっています。『キツネめし』のレシピの数は10数種類あり、その組み合わせが定期的に変わるので、何度行っても新しい味の『キツネめし』に出会えるはず!
「キツネとパン」では、コーヒー豆の販売もしていて、試飲も行っています。しかし、この試飲は豆を売りたいからということではなく、すごくおいしいので飲んでいただきたいとサービスで提供しているとのこと。試飲用なのに、ちゃんと蓋がついていてカップにはキツネのイラスト、ここにもお店のこだわりを感じられます。
現在、皮から手作りした餃子の冷凍販売を準備中とのこと。こちらも楽しみですね。
<店舗情報>
■店舗名:キツネとパン
■住所:北海道旭川市3条通8丁目右7 緑橋ビル2号館1階
⇒営業時間など詳細はこちら
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