六花の森_彫刻

ここでしか食べられないバターサンドも!六花亭の世界観が広がる癒しのアートガーデン【北海道中札内村】

“北海道ガーデン街道”には8つの観光庭園があり、そのうちの5つが十勝にあります。そのなかのひとつで、北海道土産の定番「六花亭」が運営・管理をしている「六花の森」。

「六花の森」は「六花亭」の包装紙にある草花が森いっぱいに広がっている施設です。自然はもちろん、庭園内にはギャラリーも点在しており、自然とアートを同時に楽しめます。今回は「六花の森」の魅力とともに、ここだけでしか味わえない『マルセイバターサンド』もご紹介します。

「六花の森」駐車場付近は甘い香りがする!?

「六花の森」は十勝・中札内村にあり、JR帯広駅から車で約30分の場所。近くには「道の駅なかさつない」や手づくりナチュラルチーズなどを販売する「十勝野フロマージュ本店」もある、人気の観光エリアです。

まず驚いたのは、車から降りると甘い香りがするではありませんか! なぜなら、ガーデン横には工場が併設されているため、製造しているお菓子の香りが駐車場付近に漂っていたのです。匂いを嗅いだだけでも、お腹が減ってきそう。

受付前の案内看板。100,000平方メートルの広大な大地が広がっていることがわかります。

見ごろの草花を掲示しているので、植物に詳しくない人でも助かります。

受付を抜けると、この景色。すでに癒しの空間が広がっています!

手入れがきちんとされていて、芝生もきれいですね。

ガーデン内にはベンチや椅子があり、ゆったりと自然を楽しめる工夫がされていました。

包装紙の草花が時期ごとに楽しめるガーデン

いきなりですが、ここで質問です! 「六花亭」の包装紙はどんなデザインでしょうか?

そう、「六花亭」といえばこのデザインですよね! “包装紙にデザインされている草花がいっぱいに広がった森を作りたい”という想いから、「六花の森」は誕生したのです。

ガーデン内では、包装紙にある草花を実際に見ることができます。この花は“ハマナシ”。

「六花亭」では“ハマナス”のことを“ハマナシ”と呼びます。由来は包装紙デザインをした画家の坂本直行氏が、“ハマナスの実”を見たときに形が野菜の“なす”ではなく、果物の“梨”に見えたからだとか。

こちらが“ハマナシの実”。確かに“なす”には見えませんね。花は7月ごろ開花しますが、実をつけるのは9月ごろ。「六花の森」に秋が到来したことを知らせてくれる“ハマナシの実”は秋の見どころのひとつです。

“エゾリンドウ”も9月ごろが見ごろ。「十勝六花」とは、北海道を代表する6種類の草花(エゾリンドウ、ハマナシ、エゾリュウキンカ、カタクリ、シラネアオイ、オオバナノエンレイソウ)を総称した呼び名のことで、包装紙にはこの六花が描かれています。

自然とアートがリンクしている観光ガーデン

ガーデン内には、彫刻やギャラリーが点在しています。丘の上にあるのは、彫刻家・板東優氏による『考える人(ロダンから)』。

ギャラリー「サイロ表紙絵館」の内部。「六花亭」では児童が創作した詩を紹介する『サイロ』というフリーペーパーを月に1度発刊しています。

その冊子の表紙絵を坂本氏が担当していましたが、現在は中札内村在住の真野正美氏が引き継ぎました。真野氏の表紙絵を集めた展示棟が「サイロ表紙絵館」です。緻密な描写の一方で味わい深いタッチが印象的です。

こちらが「坂本直行記念館」。「十勝六花」を中心とした草花の絵、“山岳画家”と呼ばれた彼の山の絵を集めた展示棟となっています。

「六花の森」造成の軸ともいえる同棟。ぜひとも覗いてほしい施設です。ちなみに、「サイロ歴史館」と「サイロ表紙絵館」以外の館内の写真撮影は不可。マナーを守って鑑賞してくださいね。

できたての「マルセイバターサンド」が味わえるのはここだけ!

「六花の森」には「六’café(ロッカフェ)」が併設されています。入館料不要で、誰でも利用できるショップ&カフェです。

大きな窓からは「六花の森」の一部を見ることができますよ。

カフェはセルフ式になっていて、席を決めてからレジで注文をします。

ここだけでしか味わえないできたて『六’café(ロッカフェ)マルセイバターサンド』135円(税込)。製品とは違い、ビスケットとクリームが一体化していないので、ビスケット生地のサクサク感を楽しめます。

店員さんがおすすめしてくれた『豆のスープセット(パン付き)』650円(税込)もいただきました。こちらも同店限定メニューです。

数種類の豆と牛肉が入ったトマトベースのスープで、ややスパイシーなスープと豆の甘さが調和しており、牛肉のコクが加わって後を引く味つけ。自家製パンと相性もバッチリです。

ショップでは絵はがきが充実していたので、ハマナシの絵を購入しました。ガーデンと同じ名前の『六花の森』は野草をかたどった3種類のチョコレートです。

今回、初めて見たのは包装紙パッケージの『ポテトチップス』。同店限定ではありませんが、全店舗では販売していない商品だそう。甘いものが苦手な人へのお土産にもぴったりですね。

 

季節ごとに楽しめる自然とアートで心が、そしてカフェとショップでお腹も満たされる「六花の森」。今年(2022年)の営業は10月10日(月)までとなっています。真っ白で寒い季節がやってくる前に、彩りにあふれた森の世界で癒されてみてはいかがでしょうか。

<施設情報>
■六花の森
■住所:北海道河西郡中札内村常盤西3線249-6
■電話番号:0155-63-1000
⇒開館時間など詳細はこちら

※掲載の内容は取材時点(2022年9月8日)の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、最新の情報は各店舗・各施設にお問い合わせください。

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