ゼンジロー

1,300冊以上が壁一面に。ひとりでひっそり通いたい「ジャズに癒されるブックカフェ」【旭川市】

2022.08.09

自宅以外にもリラックスできる場所があるって、さぞかし素敵なことでしょう。おいしいコーヒーやスイーツをいただきながら、静かな曲の流れるお店で、お気に入りの本を探してゆっくり読書に耽る時間は、とっても贅沢。

そんなお店が、旭川の住宅街にあります。

民家をリノベーションし、おじいさまの名前を店名にした「Book&cafe Zenjiro(ブックカフェ ゼンジロー)」は赤い看板がお店のサイン。オーナーの鎌倉さんに、オープンの経緯やお店への想いを聞きました。

自分の好きなこと、楽しめることをお店に

「Book&cafe Zenjiro」は、2019年にオープン。鎌倉博幸(かまくら・ひろゆき)さんと妻の篤子(あつこ)さんのお二人で経営しています。

お店は元々ご両親の住宅でした。「サラリーマンとしての仕事を退職後、自分の好きなことをして、自分が楽しめる店を作りたいと思っていました。自分の趣味が、ジャズ音楽を聴くこと、本を読むことだったので、ブックカフェにしたんです」と博幸さん。

店内は壁一面に博幸さんが選書した本がずらり。そのジャンルは多岐にわたります。大きなスピーカーからは静かにジャズが流れていました。

テーブルや椅子、照明、棚や窓辺など、どれひとつとってもこだわりを感じるオシャレさ。博幸さんのいう「自分の好きなことをして、楽しめるお店」のこだわりを随所に感じます。

「札幌に好きな雰囲気のカフェがあるんです。そのお店を参考にしながらお店作りをしていきました。はじめは物珍しさで来店される方が多かったのですが、オープンして3年目になり、最近はこの雰囲気が好きだと思ってくださるお客様が増えましたね」

大切にしたい「選書」へのポリシー

「Book&cafe Zenjiro」は、お店へ入ると右手の壁に本棚が並び、ぎっしりと本が収納されています。約1,300冊以上あるのだとか。本を手に取って読みたい場合は、気に入った本を購入し、コーヒーなどを注文すれば席で読むことができます。いわば、本屋さんとカフェの融合ですね。

さまざまなジャンルの本があるので、どのように選書をしているのか博幸さんに聞いてみました。

「選書のポリシーは、一度読み終えたら古本屋に持っていきたくなるような本ではなく、読み終わっても本棚に置いておきたい、そう思える本を選んでいます」

筆者は前から読んでみたいと思っていた『鉄道員(ぽっぽや)』の文庫本を購入しました。短編集ならではの気軽さが気に入り、いつもバッグに入れておきたい一冊となりました。映画にもなったので、実際に映画を見たり撮影地へいったり、すっかり大ファンに。博幸さんの選書のセンスにはきっと誰もが魅了されることでしょう。

自家焙煎の珈琲豆を提供「豆は鮮度が大切です」

多くの本、オシャレな店内、気分のいいジャズと同じくらい、おすすめしたいのがコーヒーです。

「Book&cafe Zenjiro」では自家焙煎した豆で淹れたコーヒーを提供しています。おいしいコーヒーを淹れるには、豆の鮮度が大切なのだとか。

豆の販売もしているそうで、筆者も購入しました。実はコーヒーはあまり得意ではないのですが、「Book&cafe Zenjiro」のコーヒーは、コクがあり飲みごたえがあります。きっとコーヒーがさほど得意ではない方もおいしくいただける味わいでしょう。

10年後には次の夢を叶えたい!

博幸さんに今後の夢や展望を聞きました。

「今年でオープンから3年目となるのですが、まず10年くらいは続けていきたいと思っています。その後は、お店を誰かに託し、継いでほしいなと。そして自分たちは元気なうちに次の夢に向かっていきたいですね!」

 

次なる夢はどのような夢なのでしょう。それまでにぜひお近くにいらしたときは、お立ち寄りください。

<店舗情報>
■Book&cafe Zenjiro(ブックカフェ ゼンジロー)
■住所:北海道旭川市東7条3丁目1-4
■電話番号:080-6310-9670
⇒営業時間など詳細はこちら

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