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NPO法人ミリーソスポーツ代表・豊川大地。「プライドをすべて捨てた」元Fリーガーが北海道の地で目指すもの

2021.11.26

札幌をホームタウンとして活動する、男子バレーボールチーム『Safilva(サフィルヴァ)北海道』。2016年の発足以降、2020~2021年シーズンにはV2リーグに参入し、今年10月に開幕した今シーズンでもその活躍を見せています。

『Safilva北海道』が所属するのは、NPO法人ミリーソスポーツが運営する総合型地域スポーツクラブ『Safilva』。競技はバレーボールのほかにサッカーやフットサル、障害者スポーツなどが存在し、年齢や性別、障害の有無を問わず、どんな人でもスポーツを楽しめる場所を目指しています。

そんなNPO法人ミリーソスポーツの代表を務めるのが豊川大地さんです。自身もフットサルのプロリーグ(Fリーグ)でプレーし、介護職に従事していた経験も持っています。今回は豊川さんがNPO法人ミリーソスポーツを立ち上げた経緯や『Safilva北海道』への思い、そして今後の展望について話を聞きました。

豊川大地(とよかわ・だいち)。NPO法人ミリーソスポーツ代表。1985年生まれ、札幌市出身。Fリーグの選手として活躍後、『Safilva』を立ち上げる。

「スポーツで笑顔の輪を」の実現を目指して

北海道Likers編集部:豊川さんは代表として、日頃どのような活動をされていますか?

豊川さん:クラブの理念でもある「スポーツで笑顔の輪を」の実現を目指して、日々活動しています。大きく分けるとクラブの方針設計、講演会やメディアへの対応、マルチスポーツスクールの企画・運営・実行、協賛営業、フットボール部門の指導の5つの活動です。

開始まもないマルチスポーツスクールは、最初から一つの競技に絞らず、さまざまな競技に触れることができるスクールです。たくさんの子どもたちがたくさんのスポーツに平等に触れられるよう、月額は100円に設定しました。第1期として2021年10月1日からスクール生を募集したのですが、上限を大幅に上回るお申し込みをいただいています。

たくさんのスポーツに触れながらメイン競技を選んでもらうことで、子どもたちに「スポーツはもっと楽しいものだ」と思ってもらえるはず。スポーツの楽しさがより多くの子どもたちに伝わればという思いで、日々の活動に取り組んでいます。

プロとしての経験とスポーツへの思いから立ち上げた「Safilva」

Safilvaのロゴ

クラブのロゴ(提供:NPO法人ミリーソスポーツ)

北海道Likers編集部:豊川さんはご自身がかつてプロのプレーヤーであり、また介護職に従事された経験もお持ちですよね。それを踏まえて、『Safilva』を立ち上げた経緯を教えてください。

豊川さん:おっしゃる通り、もともとFリーグ(フットサルのプロリーグ)の選手として活動していたことがすべてのきっかけです。自分が取り組めば、フットサル業界をもっと盛り上げることができると信じていました。

また『FCバルセロナ』や『サンパウロFC』といったサッカーチーム、そして障害者スポーツを観戦する中で、子どもたちがさまざまなスポーツを楽しめる場を作りたいと考えたんですね。総合型スポーツクラブは日本では珍しい存在ですが、そういった思いから『Safilva』を立ち上げました。

クラブの様子

クラブの活動風景(提供:NPO法人ミリーソスポーツ)

北海道Likers編集部:プレーヤーから支援する側になり、最も変わったことは何でしょう?

豊川さん:自分自身、最初は元プロ選手というプライドがありました。しかし実際にフットサルクラブを立ち上げた当初、生徒はたった3人だけ。そのときにスポーツを盛り上げるためには、とてつもなくさまざまな知識や経験、応援の力が必要だと気づいたんです。悔しくて泣いたこともありましたが、プライドもすべて捨て、多くの方から応援してもらったり、勉強を積み重ねてきたりしたことが今につながっています。

また子どもたちに対しては、元Fリーガーとしてプロの厳しさを伝えられていると感じます。プロを目指す子どもたちの役に立てるのも、嬉しいことの一つですね。

北海道Likers編集部:そんな元プロプレーヤーという立場からご覧になって、バレーボール部門TOPチームの『Safilva北海道』はどのように映っていますか?

豊川さん:『Safilva北海道』はホームゲームでは1,000人以上のファンが観戦してくれる、稀有なバレーボールチームです。競技としてもチームとしてもポテンシャルがとても高く、今後のさらなる飛躍に期待しています。

また2年前には株式会社として独立し、今後プロを目指せるのか、アマチュアで終わるのか、チームとしては今がまさに過渡期です。それでもスタッフや選手がとてもいい表情で取り組む姿を見ていて、「今後が楽しみだな」と感じています。

複数のスポーツを同時に楽しめる環境を作りたい

北海道Likers編集部:今後『Safilva』として成し遂げたいことはありますか?

豊川さん:子どもたちがスポーツを選べる環境を作ることと、複数のスポーツを同時に行える環境を作ることです。マルチスクールで月会費を100円に設定した理由も、「スポーツに触れる機会の優劣をつけたくない」という思いに基づいています。

今までやってきたスクール事業を大きく方向修正することにはなりますが、私たちが当初から思い描いていた世界に近づきました。何年もかけて準備してきたことが、たくさんの方々と共に実現可能なところまでたどり着いたことを、本当に嬉しく思っています。

クラブの様子

クラブの活動風景(提供:NPO法人ミリーソスポーツ)

北海道Likers編集部:最後に『Safilva』が拠点とする北海道への思いと、今後地域をどのように盛り上げていきたいか、お聞かせください。

豊川さん:北海道はウィンタースポーツはもちろん、アリーナスポーツでも世界的に強豪になれる可能性を秘めていると思います。

そんな日本でも稀有な環境である北海道に住む子どもたちには、「スポーツは楽しいものだ」と感じてほしいです。そして、子どもたちの笑顔をたくさんの方の幸せにつなげたい。よりたくさんの方々と「スポーツで笑顔の輪を」広げていければと願っています。

――――スポーツへの熱い思いと信念を抱く豊川さん。どんな人でもさまざまなスポーツに取り組める環境があれば、「スポーツって楽しい!」と実感でき、多くの人が笑顔になれそうですね。今後も「スポーツで笑顔の輪を」広げていく『Safilva』の活躍に、ますますの期待が膨らみます。

【参考】

『Safilva北海道』公式ホームページ

総合型地域スポーツクラブ『Safilva』公式ホームページ

※豊川さんの画像、クラブのロゴ画像、クラブの活動風景の画像(提供:NPO法人ミリーソスポーツ)

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